エンバーミング

出典: Jinkawiki

・エンバーミングとは

エンバーミングとは人が死んで、腐らないように輸送するための処置である。 遺体からの二次感染は現実の出来事である人体は死を迎えるとすぐに腐敗が進行し始める。 トリートメントされていない遺体は、微生物の成長する環境の提供元となり公衆衛生を阻害してしまう。イスラーム教やキリスト教は土葬を行う習慣がある。輸送するためには何十時間も遺体をきれいに保つために行われるのである。



エンバーミングのやり方

エンバーミングは細かく見れば人や葬儀社によって様々な方法があるが一般的な処置を紹介する。

1、まず遺体を全裸にした後全身の消毒処理、及び洗浄を行う。

2、目にアイキャップというコンタクトレンズみたいなをつけて形を整え、口を糸で縫合する。口を塞ぐのは後から体液が流れてくるのを防ぐためだ。遺体の表情を整え、必要に応じて髭を剃るなどの処理を行う。 一通りの準備が終わると腐敗防止に取り掛かる。

3、最初に行うのは食物残渣を取り除く作業である。腹部に約1cmの穴を開け、そこから鋼管を刺し胸腔・腹腔部に残った体液や、腐敗を起こしやすい消化器官内の食べ物残渣を吸引し除去する。食物残渣が腐敗の一番の原因になるためできるだけ取っておく。

4、次に防腐剤を注入する。防腐剤は動脈からメチルアルコールやホルマリン、ポリエチレングリコールを混ぜ合わせた薬品である。

5、もし解剖などで臓器が喪失している場合は防腐用パウダーとともに綿を詰める。臓器が抜けてしまうとそこだけ陥没したようになってしまうからだ。

エンバーミングをするために一体につき12万から20万ぐらいである。


参考文献

ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

・著者 石井光太

・発行者 溝口明秀

・発行所 NHK出版新書

・年 2012年1月10日


  人間科学大事典

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