オンブズマン
出典: Jinkawiki
オンブズマン
オンブズマン(ombudsman)はスウェーデン語で「代理人」「護民官」という意味で、市民の利益を擁護するために、政府や自治体などの行政機関を監視し、行政に関する苦情や意見を受け付け、その調査を行い、行政の適正な運用や迅速な苦情の解決を図る役割を果たす者を指す。1809年にスウェーデンではじめて制度化され、北欧諸国やイギリスなど広く導入されている。日本では1990年に神奈川県川崎市が導入した。
オンブズマン活動は市民レベルあるいは自治体レベルで行われており、行政の一般のみならず特定の地域(福祉、人権、医療事故、労働基準、男女共同参画など)での活動も実施されている。福祉の分野では1990年に東京都中野区で初めて福祉オンブズマンが設置され、また、2000年からは福祉施設についても、オンブズマンのような第三者を含めたさまざまな苦情解決機関の設置が定められるようになった。最近ではジェンダーの視点からオンブズマンではなくオンブズパーソン(ombudsperson)といわれる。また、オンブズマンを制度化したスウェーデンでは、男女平等オンブズが創設されている。
全国市民オンブズマン連絡会議
「全国市民オンブズマン連絡会議」は全国に85ある市民オンブズ団体から成り立っており、国、地方公共団体等にかかわる不正・不当な行為を監視し、これを是正することを目的とする市民オンブズマンの情報交換・経験交流や共同研究等を行うため、1994年に結成された。自治体裏金調査や政務調査費の追及などを行っている。
引用文献
全国市民オンブズマン連絡会議http://www.ombudsman.jp/
2006年12月4日 秋山美栄子(編著) 森恭子 萩原裕子(執筆協力) 介護の用語と英語 NOVA BOOKS
2006年 五味文彦 斎藤功 高橋進(著代) -新編―新しい社会ー 公民 東京書籍
ハンドルネーム:マンメルモール