円高・円安

出典: Jinkawiki

目次

円高・円安

定義

円高:為替相場で、相手の外貨に対する日本の円の価値の高い場合をいう。(広辞苑)    英語ではyen's appreciation

円安:為替相場で、相手の外貨に対する日本の円の価値の低い場合をいう。(広辞苑)    英語ではyen's depreciation


円高・円安の例

 例えば1ドル=110円から1ドル=100円に相場が動いた場合は、ドルに対して円高。逆に1ドル=110円から1ドル=120円に相場が動いた場合は、ドルに対して円安となる。


変動相場制と円高・円安

 日本はかつて1ドル=360円の固定相場制をとっていたが、1973年に日々為替レートが変動する変動相場制に移行した。 円高は外貨で代金を受け取る輸出業者にとっては、収入の減少につながるが、輸入業者にとっては商品の購買価格が下がり、有利な状況となる。  円安は円高とは逆に輸出業者が潤い、輸入業者が打撃を受ける。貿易において輸出の占める割合が高い日本では、円高による経済への影響が大きいといえる。


円高が進む経済

 現在、アメリカのサブプライムローンの影響でドルの人気がなくなってきている。サブプライムローンとは、所得の低い人でも家を買うためにお金を借りることのできる仕組みのことである。しかし、お金を返せない人がどんどん増えたため、お金を貸していたローン会社や銀行に大きな損が出ました。問題はそれだけではなく、お金を貸しているという権利が、商品になって売られたため、これを買った会社やお金持ちも連鎖反応で損をした。サブプライムローンの損害は78兆円に上っている。サブプライムローンにより経済の見通しがつかなくなり、アメリカの景気がもっと悪くなる可能性があるため今のうちにドルを円など他の国のお金と交換しておこうと考える人が増加傾向にある。


円高の影響

利点

・外国から輸入されたものの値段が安くなる。

・海外旅行で得できる。

欠点

・グローバル企業への影響

例:車会社への影響 例えば、1ドルが100円のとき、日本の100万円の車をアメリカで売ろうとすると、1万ドルになる。しかし、円高が進み1ドルが50円になったとすると、100万円の車は2万ドルになる。日本車が値上がりするので、アメリカでは買う人が減少する。結果として日本の会社が儲からなくなる。自動車会社は、部品を様々な企業に受注しているため、車を生産しなくなることによって、部品の量も減産傾向になり結果として日本の経済に大きな影響を与えてしまう。

・株価への影響

 円高は、株の値段にも影響を与える。株は、会社がお金を集めたいときに発行し、株の値段は会社の人気で決まる。その人気は、会社がもうかっていれば人気が出て、欲しがる人が増え、株の値段は上がる。反対に、人気がなくなれば値段は下がる。  日本には、モノを作って外国で売る会社が多数存在する。円高であるとそのような会社はもうけが減ります。株の人気がなくなり、株の値段が下がってしまう。

 

参考文献

広辞苑 第五版「円高」「円安」

ジーニアス和英辞典 第2版「円高」「円安」

NHK週間子どもニュース・今週の大ハテナ「円高が止まらない'08/03/29 放送 」

http://www.nhk.or.jp/kdns/hatena/08/0322.html

nikkei4946.com「やさしい経済用語の解説-74.円高・円安」

http://www.nikkei4946.com/today/basic/74.html


参考

asahi.com(朝日新聞)為替-円ドルのグラフ-ビジネス:円高の様子をグラフで見ることができる

http://www.asahi.com/business/graph_yendollar.html

外為きっず:外為どっとコムによる子供向けのわかりやすい解説。お金の歴史や役割、インフレ、デフレなどの経済のしくみ、外国為替や円高、円安について。

http://www.gaitame.com/gaitamekids/





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