労働価値説2

出典: Jinkawiki

労働価値説

労働価値説とは、R.リチャードにより構築され、マルクスが修正・完成させた。市場価格の決定過程を説明する古典派の理論で、商品はそれぞれの生産に要した労働に比例して交換されるとする説である。この説では、人間が生産した財産には、労働時間に相当する商品価値が付与されるとしている。その上で、自由な商品交換が行われるのであれば、商品価値により市場価格が決定する。 労働価値説において、商品の価値は2種類に分けられる。1つ目は交換価値。貨幣によって交換が可能になる属性のことで、現代の主流である”値段”がこれに相当する。もう一つは、どれほどその商品が使えるかなどの商品自体が産み出す使用価値である。


労働力商品

資本主義が成立し始めると、労働者は自分の労働力を商品として自由に売買するようになる。これを労働力価値と呼び、支払われる賃金は労働力商品への交換価値だと考えられる。 労働力商品は交換価値と使用価値が一致しない特別な商品であり、同じ投下労働量に対して、異なる商品価値を生み出す。 問題点は、労働力商品が賃金(交換価値)よりも大きな使用価値を生み出している事を意味する。その証拠として、資本家(雇い主)は利益を得ている事が挙げられる。


参考

http://scientia.jpn.org/index.php?FrontPage


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