An Overview of child well-being in rich countries

出典: Jinkawiki

「裕福な国における子供の幸福に関する概観」(木走訳)
 国連児童基金(ユニセフ)イノチェンティ研究センター(本部、伊フィレンツェ)が2007年2月14日に公表した子供の「幸福度」に関する報告書である。
調査は「物質的な幸福」「健康と治安」「教育」「家族や仲間との関係」「行動と危険」「主観的な幸福」
の6つの指標を40項目について、OECD加盟25カ国と非加盟国8カ国を総合評価したものである。
 このうち比較に十分なデータがそろったOECD加盟21カ国の中で、子供が最も幸福であるとされたのはオランダである。続いて北欧諸国が並んでいる。
米国が20位、英国が最下位という結果になった。
 なお、日本はデータが不十分だったためにランク付けはなされていないが、項目ごとのデータで見ると「自分は孤独だ」と感じる15歳の子供の割合が29.8%であった。
平均が7.4%であることを考えると、桁違いに上回っていることが分かる。
また、孤独を感じる子供の割合は先進国では日本が最も高いという報告書も発表されている。
日本が調査された20項目中9項目において、日本は最上位国または最下位国となっており、先進国では特異な結果が示されている。
 この「An Overview of child well-being in rich countries 」の調査から、
報告書は「国民一人当たりの国内総生産(GDP)と子どもの幸福には密接な関係はない」と指摘し、「どの国にも対処すべき弱点がある」としている。


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