PISA結果
出典: Jinkawiki
PISAの調査の概要 参加国が共同して国際的に開発した15歳児を対象とする学習到達度問題を実施。 2000年に最初の本調査を行い、以後3年ごとのサイクルで実施。2003年調査は第2サイクルとして行われた調査。 読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーを主要3分野として調査。 各調査サイクルでは調査時間の3分の2を費やす中心分野を重点的に調べ、他の2つの分野については概括的な状況を調べる。2000年調査では読解力、2003年調査では数学的リテラシー、2006年調査では科学的リテラシーが中心分野。 2003年調査には、41か国・地域(OECD加盟30か国、非加盟11か国・地域)から約27万6,000人の15歳児が参加(ただし2003年調査では、イギリスの学校実施率が国際基準を満たしていなかったため、分析から除外されている)。なお、2000年調査は32か国(OECD加盟28か国、非加盟4か国)が参加。
調査の内容 2003年調査では数学的リテラシーが中心分野。読解力、科学的リテラシーを含む主要3分野に加え、問題解決能力についても調査。 PISA調査では、義務教育修了段階の15歳児が持っている知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかどうかを評価。 (特定の学校カリキュラムがどれだけ習得されているかをみるものではない。) PISA調査では、思考プロセスの習得、概念の理解、及び様々な状況でそれらを生かす力を重視。
調査対象
15歳児に関する国際定義に従って、わが国では、調査対象母集団を「高等学校本科の全日制学科、定時制学科、中等教育学校後期課程、高等専門学校」の1年生、約130万人と定義し、層化二段階抽出法によって、調査を実施する学校を決定し、各学校から無作為に調査対象生徒を選定した。調査には、全国の144学科、約4,700人の生徒が参加。
調査の方法 ペーパーテストを用い、生徒はそれぞれ2時間の調査問題に取り組んだ。 PISA調査では、多肢選択式の問題及び自らの解答を記述する問題から構成され、実生活で遭遇するような状況に関する課題文・図表等をもとに解答を求めた。 2003年調査では13種類のブックレット(調査問題)を使用。問題をいくつかのまとまりに分け、それらの組み合わせ方によって構成の異なるブックレットを使用することで、6.5時間分に相当するデータを収集。 調査問題のほか、生徒自身に関する情報を収集するための生徒質問紙及び学校に関する情報を収集するための学校質問紙を実施。 PISA調査では、OECD加盟国の生徒の平均得点が500点、約3分の2の生徒が400点から600点の間に入るように換算。(OECD加盟国の平均が500点、標準偏差が100点。) 国際的な調査の実施・調整は、オーストラリア教育研究所を中心とした国際コンソーシアムが行っている。日本では、国際コンソーシアムのメンバーでもある国立教育政策研究所を中心に、文部科学省及び東京工業大学教育工学開発センターと連携・協力してPISA調査を実施。
数学的リテラシー全体における習熟度レベル別の生徒の割合(数字はパーセント)
アメリカと日本の比較
レベル1未満 日本4.7 アメリカ10.2
レベル1 日本8.6 アメリカ15.5
レベル2 日本16.3 アメリカ23.9
レベル3 日本22.4 アメリカ23.8
レベル4 日本23.6 アメリカ16.6
レベル5 日本16.1 アメリカ8
レベル6 日本8.2 アメリカ2
2003年調べ
「量」領域における習熟度レベル別の生徒の割合(数字はパーセント) アメリカと日本の比較 レベル1未満 日本5.7 アメリカ13.7 レベル1 日本9.2 アメリカ10.1 レベル2 日本16.6 アメリカ22 レベル3 日本23.1 アメリカ21.9 レベル4 日本23.6 アメリカ16 レベル5 日本15.1 アメリカ8.1 レベル6 日本6.7 アメリカ2.8 2003年調べ
「空間と形」領域における習熟度レベル別の生徒の割合(数字はパーセント) アメリカと日本の比較 レベル1未満 日本4.2 アメリカ12.1 レベル1 日本7.4 アメリカ18.2 レベル2 日本13.9 アメリカ24.7 レベル3 日本20 アメリカ22 レベル4 日本21.9 アメリカ14.2 レベル5 日本18.2 アメリカ6.5 レベル6 日本14.3 アメリカ2.3 2003年調べ
参考資料 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04120101.htm
(ty)