エフタースコーレ
出典: Jinkawiki
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- | 北欧で義務教育の最後の1年間を過ごす全寮制の学校。ジュニアのフォルケホイスコーレ。日本での中学校の最終学年前に1年間独立した別の学校で学ぶ。義務教育の8年目~10年目に14歳〜16歳の若者達が、親元を離れて共同生活を送る中で人間的に成熟する場として注目を集めている。エフタースクールに通うかどうかは個人の自由である。 | + | 北欧で義務教育の最後の1年間を過ごす全寮制の学校。ジュニアのフォルケホイスコーレ。日本での中学校の最終学年前に1年間独立した別の学校で学ぶ。義務教育の8年目~10年目に14歳〜16歳の若者達が、親元を離れて共同生活を送る中で人間的に成熟する場として注目を集めている。エフタースコーレに通うかどうかは個人の自由である。 |
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約150年前にコルが創設したが、注目を集めたのは最近のことである。その前までは、もともとのグルントヴィ・コルの生のための学校という伝統を守り、差別しない学校としていたために、公立学校で問題を起こした生徒、成績が悪い生徒を受け入れてきたため、二流の学校という社会的イメージが強かった。しかし近年では若者が自身のモチベーションを見つける場としてその必要性を再認識され、エフタースコーレにいく若者が増えている。 | 約150年前にコルが創設したが、注目を集めたのは最近のことである。その前までは、もともとのグルントヴィ・コルの生のための学校という伝統を守り、差別しない学校としていたために、公立学校で問題を起こした生徒、成績が悪い生徒を受け入れてきたため、二流の学校という社会的イメージが強かった。しかし近年では若者が自身のモチベーションを見つける場としてその必要性を再認識され、エフタースコーレにいく若者が増えている。 | ||
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この年齢の若者は反抗心、独立心があるが未熟で、親との関係も難しいので、このような不安定な年頃に、家族と離れて、エフタースコーレで生活し、また、寮で同世代の若者と寝食をともにすることにより、刺激を受け、自分のそれまでのあり方を見直し、自立に近づいていくことができる。特に現代社会で若者が抱えることが多くなった問題の改善に役立つとの見方から人気が高まっている。また、生徒と教員、あるいは生徒どうしのコミュニケーションが密であるので、問題をかかえた人も立ち直っていくことが多い。 | この年齢の若者は反抗心、独立心があるが未熟で、親との関係も難しいので、このような不安定な年頃に、家族と離れて、エフタースコーレで生活し、また、寮で同世代の若者と寝食をともにすることにより、刺激を受け、自分のそれまでのあり方を見直し、自立に近づいていくことができる。特に現代社会で若者が抱えることが多くなった問題の改善に役立つとの見方から人気が高まっている。また、生徒と教員、あるいは生徒どうしのコミュニケーションが密であるので、問題をかかえた人も立ち直っていくことが多い。 | ||
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生徒を一人の人格として尊重しているため、生徒の自主性を尊重する、いじめ・体罰がない、といった特徴をもつ。またエフタースコーレでは週に1回、全生徒と教員全員の会議があり、相互理解の場がもたれている。 | 生徒を一人の人格として尊重しているため、生徒の自主性を尊重する、いじめ・体罰がない、といった特徴をもつ。またエフタースコーレでは週に1回、全生徒と教員全員の会議があり、相互理解の場がもたれている。 |
最新版
北欧で義務教育の最後の1年間を過ごす全寮制の学校。ジュニアのフォルケホイスコーレ。日本での中学校の最終学年前に1年間独立した別の学校で学ぶ。義務教育の8年目~10年目に14歳〜16歳の若者達が、親元を離れて共同生活を送る中で人間的に成熟する場として注目を集めている。エフタースコーレに通うかどうかは個人の自由である。
歴史
約150年前にコルが創設したが、注目を集めたのは最近のことである。その前までは、もともとのグルントヴィ・コルの生のための学校という伝統を守り、差別しない学校としていたために、公立学校で問題を起こした生徒、成績が悪い生徒を受け入れてきたため、二流の学校という社会的イメージが強かった。しかし近年では若者が自身のモチベーションを見つける場としてその必要性を再認識され、エフタースコーレにいく若者が増えている。
意義
この年齢の若者は反抗心、独立心があるが未熟で、親との関係も難しいので、このような不安定な年頃に、家族と離れて、エフタースコーレで生活し、また、寮で同世代の若者と寝食をともにすることにより、刺激を受け、自分のそれまでのあり方を見直し、自立に近づいていくことができる。特に現代社会で若者が抱えることが多くなった問題の改善に役立つとの見方から人気が高まっている。また、生徒と教員、あるいは生徒どうしのコミュニケーションが密であるので、問題をかかえた人も立ち直っていくことが多い。
特徴
生徒を一人の人格として尊重しているため、生徒の自主性を尊重する、いじめ・体罰がない、といった特徴をもつ。またエフタースコーレでは週に1回、全生徒と教員全員の会議があり、相互理解の場がもたれている。
授業としては10人程度のクラスでデンマーク語や数学、理科、語学などを午前中に行ない、午後は五人程度のワークショップでいろんなことをやるというパターンが多い。ワークショップは学校により、ボート、馬術、インテリアなど、様々である。
学校の種類としては、グルントヴィ・コル式、教会系、音楽・芸術系、オルタナティヴ派、養護学校系などがある。かつてはグルントヴィ・コル式が9割であったが、その後音楽・芸術系とオルタナティヴ派が増えている。
参考文献
生のための学校 清水満 新評論
http://www.asahi-net.or.jp/~pv8m-smz/archieve/Danish_Free_Schools.html