モリソン号事件
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モリソン号事件とは、1837年（天保8年）に、日本人漂流民を乗せたアメリカ合衆国の商船を日本側砲台が砲撃した事件。
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概要
1837年(天保8年)、広東のアメリカ商社オリファント商会Olyphant & Co.は社船モリソン号で日本人海難船員の岩吉、久吉、音吉、庄蔵、寿三郎、熊太郎、力松の7名を日本に送還し、その機会に日本との貿易ならびにアメリカ海外宣教団の日本布教の端緒を開こうとした。そして同船は同年7月マカオを出帆し、鹿児島湾、浦賀沖に来航。しかし、薩摩藩及び浦賀奉行は異国船打払令に基づき砲撃を行った。
モリソン号にマカオで保護されていた日本人漂流漁民の音吉ら7人が乗っていたこと、モリソン号がこの日本人漂流民の送還と通商・布教のために来航していた事は、1年後に分かり、異国船打払令に対する批判が強まった。
またモリソン号は非武装であり、当時はイギリス軍艦と勘違いされていた。その内容が民間にも漏れて、のちに、『慎機論』を著した蘭学者渡辺崋山、『戊戌夢物語』を著した高野長英の尚歯会2人らが幕府の対外政策を批判したため逮捕されるという事件（蛮社の獄）が起こる。
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参考文献
春名徹著 『にっぽん音吉漂流記』（晶文社）
モリソン号事件と蛮社の獄(渡辺崋山、高野長英)ーエピソード高校日本史 ...
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