脳性マヒ
出典: Jinkawiki
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== 合併症 == | == 合併症 == | ||
- | • 精神発達障害 | + | • 精神発達障害 |
• 運動発達障害 | • 運動発達障害 | ||
• てんかん | • てんかん | ||
35 行 | 35 行 | ||
2.「発達障害の子ども達」 杉山 登志郎 著 | 2.「発達障害の子ども達」 杉山 登志郎 著 | ||
3.鈴木文晴氏(1999)「原因と症状―運動障害」、熊谷公明・栗田宏編 [発達障害の基礎] 日本文化科学社 | 3.鈴木文晴氏(1999)「原因と症状―運動障害」、熊谷公明・栗田宏編 [発達障害の基礎] 日本文化科学社 | ||
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脳性マヒ
定義
発達障害の中核に位置する知的障害である。自閉症などの障害のほかにも、発達早期に現れて、継続的な療育を必要とする障害は数多く存在する。ここでとりあげている脳性マヒもその一つである。 脳性マヒとは、発達初期における中枢神経系の損傷に由来する永続的なものである。しかし、変化しうる運動機能と姿勢の障害である。「発達初期」とは、受胎から生後4週までの期間を指す。成因は、様々であるが、 1.大きく分けて母体の中毒などの出生前要因 2.仮死状態出産や低体重出生などの分娩時要因 3.脳炎などの出生前要因 の3つである。発生率は、およそ0.2%前後とも言われている。運動障害のほかに、二次的に知的障害やてんかん、視聴覚障害などの障害を随伴することもあるが、必ずともともなうわけではない。たとえば、知的障害の合併は、約50%とも言われている。
分類
脳性マヒといっても、その障害の現れ方は、様々である。運動障害の質によって下の表のように分類される。 運動障害の部位も対マヒ(両下肢のマヒ)・片マヒ(右または左マヒで上肢の方が軽い)と分類される。 療育については、ボバース法やボイタ法といった運動療法や、日常生活を身につけるための作業療法、言語療法などがある。 運動障害の質による分類 痙直型 筋肉が硬く突っ張る。四肢を曲げる時に抵抗感がる。 不随意型(アテトーゼ型) 筋緊張が変動しやすい不随運動障害がある。 低緊張型 筋肉が柔らかく。力が弱い 失調型 手の振れなどがあり、姿勢のバランスが不安定 混合型 上記の型の混合 鈴木文晴氏(1999)「原因と症状―運動障害」、熊谷公明・栗田宏編 [発達障害の基礎] 日本文化科学社 引用
合併症
• 精神発達障害 • 運動発達障害 • てんかん • 視覚障害 • 聴覚障害 • 視覚や聴覚などの認知発達の障害 • 情緒・行動障害
[参考文献] 1.「発達障害の心理臨床」子どもと家族を支える療育支援と心理臨床的援助 田中 千穂子・栗原はるみ・市川奈緒子[編] 有斐閣アルマ 2.「発達障害の子ども達」 杉山 登志郎 著 3.鈴木文晴氏(1999)「原因と症状―運動障害」、熊谷公明・栗田宏編 [発達障害の基礎] 日本文化科学社 ハンドルネーム M.A