グロティウス

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2008年7月17日 (木) 18:15の版
Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録)

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-「国際法の父」といわれるオランダの法学者。+フーゴー=グロティウス(1583年-1607年)は、オランダの法学者である。フーゴー=グロティウスという名前は、オランダ語にヒューホー(あるいはハイフ)=デ=フロートをラテン読みしたものである。自然法に基づく国際法を作ったことから「国際法の父」と称される。
-国際社会にも人間の理性に基づく法(自然法)が存在すると主張し、戦争と平和に関する国際法を説き、法によらず戦争に訴える国家を厳しく批判した。+著書には、三十年戦争の惨状を見て戦時法の必要を唱えた『戦争と平和の法』や、当時の世界システムの覇権国家オランダの海上貿易を擁護する『海洋自由論』などがある。
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 +==生い立ち==
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 +1583年 オランダホラント州のデルフトに生まれる
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 +1594年 レイデン大学学芸部入学
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 +1597年 レイデン大学での勉学を終え、デルフトに戻る
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 +1598年 仏西間の講和条約締結阻止のためにオランダ連邦共和国使節の一員として赴いたフランスにおいて、フランス国王アンリ4世に謁見。「ホラントの奇蹟」と呼ばれる
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 +1608年 マリア=ヴァン=レイヘルスベルフと結婚。三男二女が生まれる
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 +1609年 『自由海論』を匿名で出版
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 +1625年 『戦争と平和の法』、フランクフルトにて出品
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 +1629年 『戦争と平和の法』、禁書目録に掲載される
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 +1635年 駐仏スウェーデン大使としてパリへ赴任
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 +1645年 駐仏大使辞任。ロストックで病没
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 +フロート家は貴族の出身ではないが、15世紀にはデルフトの裕福な旧家としての地位を確立し、市政にも携わっていた。また、グロティウスの家系は、政治家や大学教授を輩出した名門であった。グロティウスは、そうした優秀な一門の人々の中にあっても、抜きんでは才能を幼少から発揮し、波乱万丈の人生を送った。
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 +===参考文献===
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 +・柳原正治(2000)『グロティウス』、東京、清水書院
 +・神余秀樹(2009)『タテヨコ総整理 世界史×文化史 集中講義12』、東京、旺文社
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 +BY.WONDER ROCKET

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フーゴー=グロティウス(1583年-1607年)は、オランダの法学者である。フーゴー=グロティウスという名前は、オランダ語にヒューホー(あるいはハイフ)=デ=フロートをラテン読みしたものである。自然法に基づく国際法を作ったことから「国際法の父」と称される。 著書には、三十年戦争の惨状を見て戦時法の必要を唱えた『戦争と平和の法』や、当時の世界システムの覇権国家オランダの海上貿易を擁護する『海洋自由論』などがある。


生い立ち

1583年 オランダホラント州のデルフトに生まれる

1594年 レイデン大学学芸部入学

1597年 レイデン大学での勉学を終え、デルフトに戻る

1598年 仏西間の講和条約締結阻止のためにオランダ連邦共和国使節の一員として赴いたフランスにおいて、フランス国王アンリ4世に謁見。「ホラントの奇蹟」と呼ばれる

1608年 マリア=ヴァン=レイヘルスベルフと結婚。三男二女が生まれる

1609年 『自由海論』を匿名で出版

1625年 『戦争と平和の法』、フランクフルトにて出品

1629年 『戦争と平和の法』、禁書目録に掲載される

1635年 駐仏スウェーデン大使としてパリへ赴任

1645年 駐仏大使辞任。ロストックで病没


フロート家は貴族の出身ではないが、15世紀にはデルフトの裕福な旧家としての地位を確立し、市政にも携わっていた。また、グロティウスの家系は、政治家や大学教授を輩出した名門であった。グロティウスは、そうした優秀な一門の人々の中にあっても、抜きんでは才能を幼少から発揮し、波乱万丈の人生を送った。


参考文献

・柳原正治(2000)『グロティウス』、東京、清水書院 ・神余秀樹(2009)『タテヨコ総整理 世界史×文化史 集中講義12』、東京、旺文社


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