アンリ・ベルクソン

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-アンリ・ルイ=ベルクソンは(1859年10月18日-1941年1月4日)フランス・パリ生まれの哲学者である。20世紀の哲学者、文化人に多大な影響を与えた。+アンリ・ルイ=ベルクソンは(1859年10月18日-1941年1月4日)フランス・パリ生まれの哲学者である。20世紀の哲学者、文化人に多大な影響を与えた。日本においては評論家の小林秀雄がその影響を受けた。哲学者の九鬼周造は晩年のベルクソンを訪問したことがあり、その体験をエッセイに残している。
== 年譜 == == 年譜 ==

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アンリ・ルイ=ベルクソンは(1859年10月18日-1941年1月4日)フランス・パリ生まれの哲学者である。20世紀の哲学者、文化人に多大な影響を与えた。日本においては評論家の小林秀雄がその影響を受けた。哲学者の九鬼周造は晩年のベルクソンを訪問したことがあり、その体験をエッセイに残している。

年譜

1859年 10月18日、パリに生まれる。父ミシェルはポーランド系ユダヤ人の音楽家、母はイギリス人。

1877年 全国数学コンクールで一等賞を獲得し、その解法が翌年『新数学年報』に掲載される。

1878年 エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)入学。

1881年 教授資格試験に合格。

1883年 『ルクレティウス抜粋』

1889年 博士号取得、主論文『意識に直接与えられたものについての試論』(邦訳名『時間と自由)副論『アリストテレスの場所論』

1891年 ルイーズ・ヌービュルジェと結婚。ルイーズの親類マルセル・プルーストが新婦付き添い役をつとめる。

1896年 『物質と記憶』

1897年 コレージュ・ド・フランス講師。

1898年 エコール・ノルマル・シュペリウール講師。父ロンドンで死去。

1900年 『笑い』。コレージュ・ド・フランス(ギリシア・ローマ哲学講座)教授

1901年 フランス哲学会で講演「心身平行論と実証的形而上学」。道徳・政治学アカデミー会員

1903年 「形而上学入門」(『形而上学・倫理学雑誌』)

1904年 道徳・政治学アカデミーで講演「ラヴェソンの生涯と実績」。ジュネーブの濃交際哲学会で講演「心理―生理的誤診推理」。コレージュ・ド・フランス(現代哲学講座)教授

1907年 『創造的進化』

1911年 ボローニャの国際哲学会で講演「哲学的直観」。オックスフォード大学で講演「変化の知覚」。バーミンガム大学ハクスリー記念講演「意識と生命」

1912年 「信仰と生活」サークルで講演「心と身体」

1913年 ロンドンの心霊研究協会で講演「≪生きている人のまぼろし≫と≪心霊研究≫」

1914年 道徳・政治的アカデミー議長、アカデミー・フランセーズ会員。エディンバラ大学ギフォート・レクチャーで講義。『創造的進化』がカトリック禁書目録に入れられる。

1917年 アメリカへ使節として派遣される。

1919年 『精神のエネルギー』

1922年 コレージュ・ド・フランス名誉教授。国際連盟の第一回国際知的協力委員会議長。『持続と同時性』

1923年 A・ティボーデ『ベルクソン哲学』

1925年 リューマチの最初の発作。第一回国際知的協力委員会委員を脱退。

1927年 ノーベル文学賞受賞者に決定(実際の受賞は翌年)

1930年 レジオン・ドヌール最高勲章を授与される。

1931年 V・ジャンケレヴィッチ『アンリ・ベルクソン』

1932年 『道徳と宗教の二源泉』

1933年 『思想と動くもの』

1937年 遺言書に署名し、生前公刊されたもの以外の出版を禁じる。パリの国際哲学会(デカルト『方法序説』刊行三百年記念学会)名誉会長となり、メッセージを送る。

1941年 1月4日。ナチス・ドイツ占領下のパリで死去。

思想

ベルクソンはジンメルなどの「生の哲学」の一派とされておりしばしば「反実証主義」などともいわれる。『時間と自由』では後々の思想でも使われる「純粋持続」という概念(質的変化が次々に起こることのなにものでもない純粋な異質性)を用い人間の自由意思を説いた。『笑い』においては「笑う」行為を「こわばったもの、ぎこちないもの、機械がこしらえたようなもの、惰性的な物質を思い出させるもの」とし金森修は「機械的かつ自動的に展開しがちな生活の時間に、自分のことを忘れるなと警告しているのではないか(ベルクソン人は過去の奴隷なのだろうか 金森修著 50-51P)」としている。『物質と記憶』では「イマージュ〈image〉」という概念(「事物と表象との間の中間的な存在」)を元に「知覚」について論じ自然科学的で唯物論的な思想を批判した。

ベルクソンは反実証主義とは言われているものの、自身は議論を作る前に同時代の科学者の文献にあたったり作業として実証主義に触れるのはいとわなかった。

参考・引用文献

ベルクソン―――〈あいだ〉の哲学の視点から 篠原資明

ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか 金森修

いじげん


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