ブルカ

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 イスラム女性が着用するスカーフには主に以下の4種類がある。  イスラム女性が着用するスカーフには主に以下の4種類がある。
- ##ヒジャブ:ヘッドスカーフ。エジプトなどで合法化されているムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)など、一部のイスラム原理主義組織が推奨している。+*ヒジャブ:ヘッドスカーフ。エジプトなどで合法化されているムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)など、一部のイスラム原理主義組織が推奨している。
- ##ブルカ:全身を覆うベール。アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は女性に対しブルカの着用を強制している。+*ブルカ:全身を覆うベール。アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は女性に対しブルカの着用を強制している。
- ##ニカブ:目以外の顔全体を覆うベール。エジプトの一部のイスラム強硬派により推奨されているが、イスラム教スンニ派の最高学府であるカイロのアズハル大学(Al-Azhar University)は着用自体を容認していない。+*ニカブ:目以外の顔全体を覆うベール。エジプトの一部のイスラム強硬派により推奨されているが、イスラム教スンニ派の最高学府であるカイロのアズハル大学(Al-Azhar University)は着用自体を容認していない。
- ##チャドル:顔以外の全身を覆うマント。イランやアフガニスタンなどで着用されているが、強制ではない。+*チャドル:顔以外の全身を覆うマント。イランやアフガニスタンなどで着用されているが、強制ではない。
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 +==ブルカ着用禁止==
 +===ベルギー===
 + ベルギー下院は2010年4月29日、本会議を開き、一部のイスラム女性が身にまとう「ブルカ」のように全身を顔まで覆う衣装を公の場で着用することを禁止する法案を賛成136、反対0、棄権2で可決した。上院で目立った反対の動きは見られず、法案はこのまま成立する公算。国によるブルカ禁止は欧州で初めてとなる。
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 + 可決された法案はブルカを名指ししていないが、公共交通機関や商業施設といった公の場で身元の確認が困難な衣服などの着用を禁止。違反した場合は15~25ユーロ(約1900~3100円)の罰金か、最高7日の禁固刑が科される。消防士や警官が職務で顔を覆ったり、市民が許可を得てイベントで着ぐるみを着用したりする場合は対象外。議員らは「顔を覆うのも自由の一つかもしれないが、共に生きる社会の原則に逆らうような自由は制限されてしかるべきだ」としている。
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 +===フランス===
 + フランス下院は2010年7月13日、イスラム教徒の女性が使う、顔や全身を覆う衣服「ブルカ」の着用を全面的に禁止する法案を賛成335票、反対1票で可決した。9月に上院で審議予定だが、その後、法律の違憲審査を行う憲法会議が違憲とする可能性もあり、法案の成立は微妙な状況だ。下院の判断には、人権団体などから「宗教・表現の自由への侵害だ」などの批判が出ている。
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 + 禁止法案は学校など公共の建物のほか、一般の道路や商店、交通機関など、社会のほぼすべての場所でのブルカ着用を禁止。また妻など女性にブルカを強制的に着用させた男性に対しても、最高で1年間の禁固と3万ユーロ(約350万円)の罰金刑を科した。
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 + だが、イスラム教徒が約600万人と国民の約9%を占めるフランスの場合、ブルカ着用者は約2000人と少なく、「法の実効性がない」との批判が出ている。また、野党第1党の社会党は、多くの議員が公共の建物などでの部分的な禁止を求めており、この日の議決でも大部分が棄権した。
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 + さらに、国内のイスラム団体からは「ブルカ禁止はイスラム批判につながる」との懸念が噴出。新法案の是非を政府に助言する国務院も3月、ブルカ全面禁止法案について「人権侵害の可能性がある」と指摘してもいた。
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 + この他にもオランダなども公共建物など一部の場所で禁止、スペインも禁止法を検討している。
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 +==参考==
 +Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AB
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 +AFPBB News http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2687431/5240615
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 +毎日jp http://mainichi.jp/select/world/news/20100715k0000m030042000c.html
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 +時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010043000072
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 +HN:KN

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目次

ブルカとは

 ブルカ(アラビア語: برقع Burquʿ; ダリー語: بورقا Bōrqā; چادری Chādo(a)rī)とは、伝統的にイスラーム世界の都市で用いられた女性のヴェール(ヘジャブ)の一種。歴史的にはアラビア半島、エジプトやシリアで用いられた顔の覆いを指すが、現在の日本語の用法は主にアフガニスタンの女性が用いるものをさす。テント状の布で全身を覆いイスラム教徒の女性が肌を他人に見せないようにし、顔の部分のみ網状になっており視覚を確保する。ターリバーンによるブルカ着用の強制という言説から、イスラームによる女性抑圧の象徴として扱われる。

ベールの種類

 髪をスカーフで覆うのは、保守的なイスラム女性だけではない。ユダヤ教超正統派の女性にも同様の習慣があり、プロテスタントの一部の分派は女性が髪をスカーフで覆うことを強く推奨している。

 イスラム女性が着用するスカーフには主に以下の4種類がある。

  • ヒジャブ:ヘッドスカーフ。エジプトなどで合法化されているムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)など、一部のイスラム原理主義組織が推奨している。
  • ブルカ:全身を覆うベール。アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は女性に対しブルカの着用を強制している。
  • ニカブ:目以外の顔全体を覆うベール。エジプトの一部のイスラム強硬派により推奨されているが、イスラム教スンニ派の最高学府であるカイロのアズハル大学(Al-Azhar University)は着用自体を容認していない。
  • チャドル:顔以外の全身を覆うマント。イランやアフガニスタンなどで着用されているが、強制ではない。

ブルカ着用禁止

ベルギー

 ベルギー下院は2010年4月29日、本会議を開き、一部のイスラム女性が身にまとう「ブルカ」のように全身を顔まで覆う衣装を公の場で着用することを禁止する法案を賛成136、反対0、棄権2で可決した。上院で目立った反対の動きは見られず、法案はこのまま成立する公算。国によるブルカ禁止は欧州で初めてとなる。

 可決された法案はブルカを名指ししていないが、公共交通機関や商業施設といった公の場で身元の確認が困難な衣服などの着用を禁止。違反した場合は15~25ユーロ(約1900~3100円)の罰金か、最高7日の禁固刑が科される。消防士や警官が職務で顔を覆ったり、市民が許可を得てイベントで着ぐるみを着用したりする場合は対象外。議員らは「顔を覆うのも自由の一つかもしれないが、共に生きる社会の原則に逆らうような自由は制限されてしかるべきだ」としている。

フランス

 フランス下院は2010年7月13日、イスラム教徒の女性が使う、顔や全身を覆う衣服「ブルカ」の着用を全面的に禁止する法案を賛成335票、反対1票で可決した。9月に上院で審議予定だが、その後、法律の違憲審査を行う憲法会議が違憲とする可能性もあり、法案の成立は微妙な状況だ。下院の判断には、人権団体などから「宗教・表現の自由への侵害だ」などの批判が出ている。

 禁止法案は学校など公共の建物のほか、一般の道路や商店、交通機関など、社会のほぼすべての場所でのブルカ着用を禁止。また妻など女性にブルカを強制的に着用させた男性に対しても、最高で1年間の禁固と3万ユーロ(約350万円)の罰金刑を科した。

 だが、イスラム教徒が約600万人と国民の約9%を占めるフランスの場合、ブルカ着用者は約2000人と少なく、「法の実効性がない」との批判が出ている。また、野党第1党の社会党は、多くの議員が公共の建物などでの部分的な禁止を求めており、この日の議決でも大部分が棄権した。

 さらに、国内のイスラム団体からは「ブルカ禁止はイスラム批判につながる」との懸念が噴出。新法案の是非を政府に助言する国務院も3月、ブルカ全面禁止法案について「人権侵害の可能性がある」と指摘してもいた。

 この他にもオランダなども公共建物など一部の場所で禁止、スペインも禁止法を検討している。

参考

Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AB

AFPBB News http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2687431/5240615

毎日jp http://mainichi.jp/select/world/news/20100715k0000m030042000c.html

時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010043000072

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