アムネスティ・インターナショナル4
出典: Jinkawiki
2010年8月10日 (火) 00:29の版 Daijiten2009 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)とは、人権侵害に対する調査、独立した政策提言、ボランティアによる市民の力に基づいて活動する非政府組織である。ロンドンにある国際事務局を中心に、約80カ国に支部があり、150カ国以上の国々にアムネスティ会員や支持者がいる。すべての人が、世界人権宣言や国際法に定められた人権を享受できる世界の実現を目指している。1977年にノーベル平和賞を受賞、翌年1978年には国連人権賞を受賞した。 | アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)とは、人権侵害に対する調査、独立した政策提言、ボランティアによる市民の力に基づいて活動する非政府組織である。ロンドンにある国際事務局を中心に、約80カ国に支部があり、150カ国以上の国々にアムネスティ会員や支持者がいる。すべての人が、世界人権宣言や国際法に定められた人権を享受できる世界の実現を目指している。1977年にノーベル平和賞を受賞、翌年1978年には国連人権賞を受賞した。 | ||
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== 誕生 == | == 誕生 == | ||
1961年のある朝、英国の弁護士ピーター・ベネンソンが、ポルトガルのカフェで自由のために乾杯した2人の学生が逮捕され投獄された、との記事を読んで強い衝撃を受ける。同年5月28日、英国のオブザバー紙とフランスのルモンド紙に投稿記事「忘れられた囚人たち」を掲載する。―新聞を開いてみても、世界のどこかで誰かが、意見や信仰を政府から認めてもらえないために、投獄され、拷問を受け、処刑されているという記事を目にする。(中略)そして読者はうんざりするような無力感をおぼえる。しかし、人権侵害に対するその嫌悪感を世界中の人びとがひとつの行動へとつなげることができれば、必ず何らかの効果をもたらすことがちがいない。(忘れられた囚人たち)―記事は欧米各国の新聞に翻訳され、一か月の間に1000通を超える反響が寄せられた。暴力をもちいていないのに、自らの信念、人種、宗教、肌の色、出自などを理由に捕らわれの身となった人々、「良心の囚人」。ベネンソンは、彼らが無条件で釈放されるよう、世界各地の市民の手で各国政府に手紙を書こう、と訴えた。同年の終わり、この活動に「アムネスティ・インターナショナル」という名前がついた。 | 1961年のある朝、英国の弁護士ピーター・ベネンソンが、ポルトガルのカフェで自由のために乾杯した2人の学生が逮捕され投獄された、との記事を読んで強い衝撃を受ける。同年5月28日、英国のオブザバー紙とフランスのルモンド紙に投稿記事「忘れられた囚人たち」を掲載する。―新聞を開いてみても、世界のどこかで誰かが、意見や信仰を政府から認めてもらえないために、投獄され、拷問を受け、処刑されているという記事を目にする。(中略)そして読者はうんざりするような無力感をおぼえる。しかし、人権侵害に対するその嫌悪感を世界中の人びとがひとつの行動へとつなげることができれば、必ず何らかの効果をもたらすことがちがいない。(忘れられた囚人たち)―記事は欧米各国の新聞に翻訳され、一か月の間に1000通を超える反響が寄せられた。暴力をもちいていないのに、自らの信念、人種、宗教、肌の色、出自などを理由に捕らわれの身となった人々、「良心の囚人」。ベネンソンは、彼らが無条件で釈放されるよう、世界各地の市民の手で各国政府に手紙を書こう、と訴えた。同年の終わり、この活動に「アムネスティ・インターナショナル」という名前がついた。 | ||
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== 活動内容 == | == 活動内容 == | ||
国際事務局は毎年、世界各地に調査員を送り、人権侵害の状況について調べる。調べた人権侵害の状況を世界中に知らせ、市民社会の関心を高め、人権侵害を止めるための行動を呼びかける。また、世界各地の人権状況を一冊の本にまとめ、毎年レポートとして公開している。また、世界中のサポーターに、人権侵害を行っている政府や武装集団へ人権侵害を止めるよう要請する手紙を書く「手紙書き」を呼びかけている。他にも、理念の実現に向けた政策提言や、人権問題について、人々に広く知ってもらう機会を提供し、社会の関心を引きつけるために、講演会・シンポジウム、パレード、コンサートなどの開催をしている。また、人権の大切さを社会に広め、未来の世代に伝えるために、学校や社会で人権を学ぶためのツールを提供・出版するなど、人権教育にも力をいれている。 | 国際事務局は毎年、世界各地に調査員を送り、人権侵害の状況について調べる。調べた人権侵害の状況を世界中に知らせ、市民社会の関心を高め、人権侵害を止めるための行動を呼びかける。また、世界各地の人権状況を一冊の本にまとめ、毎年レポートとして公開している。また、世界中のサポーターに、人権侵害を行っている政府や武装集団へ人権侵害を止めるよう要請する手紙を書く「手紙書き」を呼びかけている。他にも、理念の実現に向けた政策提言や、人権問題について、人々に広く知ってもらう機会を提供し、社会の関心を引きつけるために、講演会・シンポジウム、パレード、コンサートなどの開催をしている。また、人権の大切さを社会に広め、未来の世代に伝えるために、学校や社会で人権を学ぶためのツールを提供・出版するなど、人権教育にも力をいれている。 |
最新版
アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)とは、人権侵害に対する調査、独立した政策提言、ボランティアによる市民の力に基づいて活動する非政府組織である。ロンドンにある国際事務局を中心に、約80カ国に支部があり、150カ国以上の国々にアムネスティ会員や支持者がいる。すべての人が、世界人権宣言や国際法に定められた人権を享受できる世界の実現を目指している。1977年にノーベル平和賞を受賞、翌年1978年には国連人権賞を受賞した。
誕生
1961年のある朝、英国の弁護士ピーター・ベネンソンが、ポルトガルのカフェで自由のために乾杯した2人の学生が逮捕され投獄された、との記事を読んで強い衝撃を受ける。同年5月28日、英国のオブザバー紙とフランスのルモンド紙に投稿記事「忘れられた囚人たち」を掲載する。―新聞を開いてみても、世界のどこかで誰かが、意見や信仰を政府から認めてもらえないために、投獄され、拷問を受け、処刑されているという記事を目にする。(中略)そして読者はうんざりするような無力感をおぼえる。しかし、人権侵害に対するその嫌悪感を世界中の人びとがひとつの行動へとつなげることができれば、必ず何らかの効果をもたらすことがちがいない。(忘れられた囚人たち)―記事は欧米各国の新聞に翻訳され、一か月の間に1000通を超える反響が寄せられた。暴力をもちいていないのに、自らの信念、人種、宗教、肌の色、出自などを理由に捕らわれの身となった人々、「良心の囚人」。ベネンソンは、彼らが無条件で釈放されるよう、世界各地の市民の手で各国政府に手紙を書こう、と訴えた。同年の終わり、この活動に「アムネスティ・インターナショナル」という名前がついた。
活動内容
国際事務局は毎年、世界各地に調査員を送り、人権侵害の状況について調べる。調べた人権侵害の状況を世界中に知らせ、市民社会の関心を高め、人権侵害を止めるための行動を呼びかける。また、世界各地の人権状況を一冊の本にまとめ、毎年レポートとして公開している。また、世界中のサポーターに、人権侵害を行っている政府や武装集団へ人権侵害を止めるよう要請する手紙を書く「手紙書き」を呼びかけている。他にも、理念の実現に向けた政策提言や、人権問題について、人々に広く知ってもらう機会を提供し、社会の関心を引きつけるために、講演会・シンポジウム、パレード、コンサートなどの開催をしている。また、人権の大切さを社会に広め、未来の世代に伝えるために、学校や社会で人権を学ぶためのツールを提供・出版するなど、人権教育にも力をいれている。
参考文献(URL)
AMNESTY INTERNATIONAL: http://www.amnesty.or.jp
投稿者:おくら