青空文庫2

出典: Jinkawiki

(版間での差分)
2011年1月27日 (木) 11:26の版
Bunkyo-studen2008 (ノート | 投稿記録)

← 前の差分へ
最新版
Bunkyo-studen2008 (ノート | 投稿記録)

20 行 20 行
== 課題 == == 課題 ==
-(1) お金と人をめぐる問題+'''(1) お金と人をめぐる問題'''
 + 
青空文庫は、来館者からお金を取らないため、入力や校正がボランティアによって行われているがそれでも、サーバー使用料や図書費、事務用品等の消耗品代など毎月出費がかかっているため、何らかの方法で収入を得なければ活動を維持していくことは難しい。現在は、青空文庫上のバナー広告の掲載料のみで収入を賄っているが、人件費が出せるほどの収入はないため、管理・運営にあたっているスタッフは無報酬で作業を行っている。お金と人の問題、運営の仕方は継続課題である。 青空文庫は、来館者からお金を取らないため、入力や校正がボランティアによって行われているがそれでも、サーバー使用料や図書費、事務用品等の消耗品代など毎月出費がかかっているため、何らかの方法で収入を得なければ活動を維持していくことは難しい。現在は、青空文庫上のバナー広告の掲載料のみで収入を賄っているが、人件費が出せるほどの収入はないため、管理・運営にあたっているスタッフは無報酬で作業を行っている。お金と人の問題、運営の仕方は継続課題である。
-(2) 著作権に関わる問題+ 
 +'''(2) 著作権に関わる問題'''
 + 
青空文庫が突き付けられた著作権に関わる問題について、その経過や対応を[直面した課題]として公開している。そこには、「校訂者の権利について」「編集権について」『ヴィヨンの妻著作権侵害未遂に関する報告』」「『圓朝全集』は誰のものか」が記されている。 青空文庫が突き付けられた著作権に関わる問題について、その経過や対応を[直面した課題]として公開している。そこには、「校訂者の権利について」「編集権について」『ヴィヨンの妻著作権侵害未遂に関する報告』」「『圓朝全集』は誰のものか」が記されている。

最新版

青空文庫は、著作権法によって定められた保護期間の終了した作家の作品と、保護期間内でも作家が「金銭的な見返りは求めない」と決めて公開する作品を電子出版という手立てを使い、インターネット上で公開している電子図書館である。1997年7月7日に開館し、お金や資格にかかわらず、多くの人が自由に手を伸ばし、たくさんの本に出会えることを目指している。


目次

歴史

1997年、インターネットに電子図書館の実験サイトを開設しようという会合に、富田倫生、野口英司、八巻美恵、らんむろ・さてぃの4人が集まった。図書館の名称については、富田の発案により、『見上げれば遠く広がる「青空」と、手を伸ばせばそこにある「文庫」』という言葉をつなげた「青空文庫」と決定した。 当時、富田が考えていた構想の一つに、絶版になってしまった本、経費の点で出版できそうにもない本を電子化してインターネットに公開するという構想があった。これは、ノンフィクション作家である富田が、処女作である書き下ろし文庫の『パソコン創世記』(1958年)が版元の文庫分野からの撤退によって廃刊になった経験がきっかけとなっていた。自分を含めた多くの書き手に、作品発表の機会を増やそうと考えたのである。着々と準備を進めていたあるとき、野口は富田に長文のテキストを公開しているウェブサイトはないかと尋ねた。すると、岡島昭浩福井大学助教授(1997年当時)の「日本文学等テキスト」のサイトを教えてもらうことができた。早速アクセスしてみると、そこには著作権の保護期間が過ぎた芥川龍之介、森鴎外、夏目漱石など様々な作品が並んでいた。野口は、エキスパンドブックを使った電子図書館の可能性を見出し、岡島にテキスト提供依頼のメールをした。岡島の快諾を得、野口はその後二葉亭四迷「余が言文一致の由来」、森鴎外「高瀬舟」、与謝野晶子「みだれ髪」(明治34年版と昭和8年版)、中島敦「山月記」の5作品とともに、電子図書館の仮サイトをつくりあげた。 1997年8月に入って、青空文庫のコンセプトを示す[青空文庫の提案]が7月7日付けで公開された。9月には青空文庫のアドレスも、それまで暫定的に使っていた野口のURLから、専用のURLへ移され、「青空文庫ホームページ」が正式に始まった。

収集の範囲

2011年1月時点の公表では、青空文庫が収集した作品は9770点に及ぶ。 青空文庫の棚揃えは、おもに次の2種類である。まず一つ目は、著作権の保護期間を過ぎた作品である。(日本の著作権法は、保護期間を作者の死後50年と定めている。)これらの保護期間を過ぎた著作物を、みんなが自由に、手軽に、広範囲に利用できるようにしていけるようにした。二つ目に、書き手自身が「対価を求めない」と決めた作品である。この二つが「青空の本」であるとしている。また、“蔵書”の形式はエキスパンドブック版だけなく、インターネットにおいて一般的なHTML版、電子テキストの基本でもあるテキスト版の三つとするように務めることを開館当初ルールとして設けた。しかし、時代の流れに伴い、エキスパンドブック版は新規作成を中止し、併せてルビ付き・ルビなし両方で作成していたテキストをルビ付きだけとし、HTML版は新規登録作品よりXHTML版に変更することとした。 理念 言語による著作物をデジタル化し、共有財産として活用しようとする取り組みは、すでに世界各地で進められている。しかし、それでも青空文庫としてはじめることにも意味があると考えている。 青空文庫の提案には次のように書かれている。『電子出版という新しい手立てを友として、私たちは〈青空の本〉を作ろうと思います。青空の本を集めた、〈青空文庫〉を育てようと考えています。青空の本は、読む人にお金や資格を求めません。いつも空にいて、そこであなたの視線を待っています。誰も拒まない、穏やかでそれでいて豊かな本の数々を、私たちは青空文庫に集めたいと思うのです。』 (青空文庫より引用 http://www.aozora.gr.jp/index.html) このように、青空文庫は原稿をデジタル化し、読みやすく手を施し手の届きやすいところに並べ、誰もが共有できる財産になることを目的としている。

課題

(1) お金と人をめぐる問題

青空文庫は、来館者からお金を取らないため、入力や校正がボランティアによって行われているがそれでも、サーバー使用料や図書費、事務用品等の消耗品代など毎月出費がかかっているため、何らかの方法で収入を得なければ活動を維持していくことは難しい。現在は、青空文庫上のバナー広告の掲載料のみで収入を賄っているが、人件費が出せるほどの収入はないため、管理・運営にあたっているスタッフは無報酬で作業を行っている。お金と人の問題、運営の仕方は継続課題である。

(2) 著作権に関わる問題

青空文庫が突き付けられた著作権に関わる問題について、その経過や対応を[直面した課題]として公開している。そこには、「校訂者の権利について」「編集権について」『ヴィヨンの妻著作権侵害未遂に関する報告』」「『圓朝全集』は誰のものか」が記されている。

参考

青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/index.html

『インターネット図書館 青空文庫』野口英司編著 はる書房

『青空文庫へようこそ インターネット公共図書館の試み』青空文庫編HONCO双書


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成