フィンランド
出典: Jinkawiki
2011年1月29日 (土) 16:17の版 Daijiten2009 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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南北に細長い分、気候は南と北で異なるが、ノルウェー沿岸を流れるメキシコ湾流のおかげで、緯度のわりには穏やかな気候。四季もはっきり分かれている。ヘルシンキやタンペレなど南部は夏に30度近くになることもある。真冬の夜には氷点下10度まで下がることもあるが、昼間は零度を超えないこともしばしば。フィンランドで注意したいのは日照時間。北極圏以北のラップランド地方では、夏に太陽の沈まない白夜になり、また冬には太陽がまったく昇らなくなる。ヘルシンキでも夏は22時過ぎまで明るいが、反対に冬は15時頃には暗くなってしまう。 | 南北に細長い分、気候は南と北で異なるが、ノルウェー沿岸を流れるメキシコ湾流のおかげで、緯度のわりには穏やかな気候。四季もはっきり分かれている。ヘルシンキやタンペレなど南部は夏に30度近くになることもある。真冬の夜には氷点下10度まで下がることもあるが、昼間は零度を超えないこともしばしば。フィンランドで注意したいのは日照時間。北極圏以北のラップランド地方では、夏に太陽の沈まない白夜になり、また冬には太陽がまったく昇らなくなる。ヘルシンキでも夏は22時過ぎまで明るいが、反対に冬は15時頃には暗くなってしまう。 | ||
- | == 旅のシーズン == | + | == シーズン == |
旅行シーズンは5月~10月。この頃なら日も長く、天気も比較的安定する。なかでも7月はフィンランドのバカンスシーズンということもありホテルも非常に安くなるが、一部レストランなどはクローズしてしまう場合もある。雪が降り始めるのは11月の下旬から。12月はクリスマスシーズンで、町中イルミネーションが彩る。フィンランドといえば、サンタクロースの国。この時期も興味深い。 | 旅行シーズンは5月~10月。この頃なら日も長く、天気も比較的安定する。なかでも7月はフィンランドのバカンスシーズンということもありホテルも非常に安くなるが、一部レストランなどはクローズしてしまう場合もある。雪が降り始めるのは11月の下旬から。12月はクリスマスシーズンで、町中イルミネーションが彩る。フィンランドといえば、サンタクロースの国。この時期も興味深い。 | ||
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== 日本からフィンランドへのアクセス == | == 日本からフィンランドへのアクセス == | ||
フィンランド航空FINairが成田・中部国際空港共に週4便と関西国際空港から毎日1便それぞれヘルシンキへの直行便を飛ばしている。所要時間は約10時間半。午前中に日本を出発し、同日の夕方にヘルシンキ到着。 | フィンランド航空FINairが成田・中部国際空港共に週4便と関西国際空港から毎日1便それぞれヘルシンキへの直行便を飛ばしている。所要時間は約10時間半。午前中に日本を出発し、同日の夕方にヘルシンキ到着。 | ||
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+ | == 飛行機以外のアクセス == | ||
+ | 鉄道 | ||
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+ | 国際列車はロシアからのみ。モスクワ・サンクトペテルブルグ~ヘルシンキの便がある。 | ||
+ | また2010年12月にはサンクトペテルブルグ~ヘルシンキ間に新たな高速鉄道が走るようになった。「アレグロ」という最高時速220キロの新型特急電車である。従来はサンクトペテルブルグ~ヘルシンキ間の約450キロに6時間かかっていたものを今後は約3時間半で結ぶ。「アレグロ」とは音楽用語で「速く」を意味する。この列車は車内で入国審査が可能。一日2往復。年間約25万人の利用が見込まれている。 | ||
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+ | フェリー | ||
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+ | スウェーデンのストックホルムからヘルシンキを結ぶタリンク・シリヤラインがある。フィンランド船籍とスウェーデン船籍があり、フィンランド船籍の場合ムーミンが乗船している。一日一便船内一泊で17時間。世界中の旅行客に人気の豪華設備を誇るフェリーである。 | ||
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+ | ==国内交通 == | ||
+ | 飛行機 | ||
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+ | フィンランドの国内線は、フィンランド航空(Finair)やその系列会社であるフィニッシュ・コミューター航空(Finnish Commuter Airlines)、スカンジナビア航空系列のブルー・ワン(Blue 1)などの航空会社が運航。地方間を結ぶのはほとんどなく、ヘルシンキ経由になる。 | ||
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+ | 鉄道(VR) | ||
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+ | フィンランド鉄道Valtionrautatiet(VR)によって運営されている。株式のすべてを国が保有しているためJR北海道よりもの赤字路線を抱えながらも、国内全域に広く路線を持っている。チケットは駅にある有人のチケット売り場や自動券売機で購入できる。有人のチケット売り場では、ヘルシンキ市内どこでも見るおなじみの専用の機械から順番待ちの番号札を取り、電光掲示板に自分の番号が表示されるか番号が呼ばれたら指定されたカウンターに行って係員に行きたい場所や時刻、列車の種類などを伝えれば、希望に沿った列車を探してくれる。列車の種類には普通列車のレジオナル(H)や急行列車のエクスプレス(P)のほかペンドリーノS220やインターシティといった特急列車もある。ただし、特急列車は全席座席指定なので予約が必要。 | ||
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+ | 地下鉄(Metro) | ||
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+ | ヘルシンキ市内から郊外まで伸びている。Mのマークが目印。オレンジ一色の車両が走りデザインもおしゃれ。駅にも北欧デザインを感じられる。たまに回送列車が入ってきて乗れない時がある。(フィンランド人はシャイな人が多いが実に優しい人も多い。回送列車に乗ろうとしたところサラリーマン風の男性が優しく乗れないことを教えてくれることも) | ||
+ | また乗車券は2ユーロで一時間乗り放題。改札はすべてフリー入場フリー出場。駅係員はいないが、日本人好きな人が多いせいか切符の買い方は現地の人に聞けば丁寧に教えてくれる。 | ||
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+ | 路面電車(Tram) | ||
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+ | 市内を歩いていると必ず目に入る便利な交通手段。料金は乗り換え無しなら1.8ユーロ。乗り換え有りなら2.0ユーロ。乗車時に買うか中央駅なら窓口か券売機でも購入可能。一日券5.4ユーロなど企画券も多数ある。ベビーカーを必死に乗せてくる現地の人がいるが優しくスペースをつくってあげよう。ベビーカーは乗車券代わりになるため大人一人分がタダになるルールである。そのせいか、歩けそうな大きな子どもがベビーカーに乗せられていることも。バリアフリー対応の車両とそうではない車両が交互に来るようになっている。また基本的にはグリーン(とクリーム色のツートン)の複数連結車両が多いが、たまに真っ赤な車両が一両で走行している。このトラムは所謂ビール電車である。バー トラム(Spårakoff )と呼ばれる。 このトラムのみ料金は、乗車券とビール1杯で、7.0ユーロとのこと。 | ||
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+ | バス | ||
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+ | フィンランドは非常にバス路線の発達した国であり、南部や中部はもちろん、北極圏のラップランド地方にまでくまなく路線がある。最大手のバス会社はマトカフオルト社。他にいくつものバス会社がるが、バスターミナルや料金はすべて同じ。ヘルシンキの長距離バスは、すべて地下鉄カンピ(kamppi)駅に直結した中央バスターミナルから発着する。チケットはバスターミナルにあるチケット売り場で直接購入できる。係員に希望を伝えればチケットを取ってくれる。地方のバスでチケット売り場がない場合。乗務員から購入する。 | ||
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+ | ==ヘルシンキカード== | ||
+ | ヘルシンキ・カード(Helsinki Card)は有効期間中、路面電車・市バス・地下鉄・公共フェリーの各交通機関が乗り放題。さらには空港バスの割引、約50か所の博物館・美術館の入館料が無料になるカード。コンサートやオペラ、提携レストランまでも割引になる。各案内所や空港、キオスク、一部ホテル、オリンピア・カタヤノッカの両フェリーターミナルなどで購入可能。 | ||
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+ | == 世界に誇るフィンランド == | ||
+ | 教育レベルが世界第一位(PISAテスト2004年度) | ||
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+ | 大学教育が経済ニーズに合致する指数世界一位(経済開発国際研究所2005年) | ||
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+ | 図書館利用率世界一位(OECD2000年調査) | ||
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+ | 経済競争力ランク世界一(世界経済フォーラム2003~2006年) | ||
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+ | 汚職の少なさ世界一(Transparency International~2004年) | ||
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+ | IT普及と環境維持指数世界一(世界経済フォーラム2005年) | ||
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+ | 水のきれいさ世界一(国連世界水開発報告書「Water for People, Water for Life」2003年) | ||
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+ | ケータイシェア世界一(Nokia) | ||
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+ | コーヒー消費量世界一(シャイなのでコーヒー抜きに会話が出来ないという説も) | ||
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+ | == 世界に誇るフィンランドの世界大会 == | ||
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+ | 「エアーギター世界大会」 日本人が優勝している | ||
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+ | 「サウナ我慢世界大会」 ルールは簡単 110℃のサウナの中で動かずにじっとしているだけ | ||
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+ | 「奥さん運び世界大会」 参加者は49キロ以上の奥さん(じゃない女性可)を担いで約250mの障害物をクリアしながらゴールを目指す。優勝者には奥さんの体重分のビールが | ||
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+ | 「携帯電話投げ世界大会」 Nokiaの国ならでは 世界記録は94.97m | ||
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+ | 「泥んこサッカー世界大会」 冬にはスノーサッカー開催 | ||
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+ | 参考文献 | ||
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+ | 「フィンランド かわいいデザインと出会う街歩き」ダイヤモンド社 | ||
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+ | 「GO!GO!Finland 」 ピエニ・カウッパ著 | ||
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+ | http://tonuki.exblog.jp/4067204/ | ||
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+ | 「受けてみたフィンランドの教育」実川真由・元子著 | ||
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+ | 日本テレビニュース 22.12.13 15:50 |
最新版
目次 |
正式国名
フィンランド共和国(スオミ共和国) Suomen Tasavalta スウェーデン語名 Republiken Finland 英語名 Republic of Finland
国旗
雪をイメージした白地に、空と水を象徴する十字が入っている
国家
「わが祖国(Maamme)」 作曲:フレドリック・パーシウス(Fredrik Pacius) 作詞:J.L.ルーネべり(J.L.Runeberg)
人口
約520万人(2008年3月時点)
面積
約33万8145km²(日本とほぼ同じ)
首都
ヘルシンキ Helsinki
政体と元首
議会制民主主義で、国家元首は女性大統領のタルヤ・ハロネン(Tarja Kaarina Halonen)
言語
公用語はフィンランド語とスウェーデン語。多くの国民が英語を話せる
査証とパスポート
滞在日数がシェンゲン条約加盟25カ国内で、6カ月間90日以内の場合、ビザは不要。入国時に必要なパスポートの有効残存期間はフィンランド出国予定日から数えて3か月以上。
時差とサマータイム
日本との時差はマイナス7時間。日本が正午の12時の時、フィンランドは午前5時。3月最終日曜の午前1時から10月最終の日曜の午前1時までサマータイムで、1時間早くなり時差はマイナス6時間。
祝祭日
2010年
元旦 1月1日
公現祭 1月6日
聖金曜日 4月2日
イースター際 4月4日
イースターマンデー 4月5日
メーデー 5月1日
昇天祭 5月13日
聖霊降臨祭 5月23日
夏至祭イブ 6月25日
諸聖人の日 11月6日
独立記念日 12月6日
クリスマスイブ 12月24日
クリスマス 12月25日
ボクシングデー 12月26日
地理
スカンジナビア半島の内側、バルト海の一番奥に位置する。東にロシア、西にスウェーデン、北はノルウェーと国境を接し、フィンランド湾を挟んだ南にはエストニアがある。北緯60度から70度にわたり南北に細長く、3分の1は北極圏内に位置している。国土の68%が森、10%が湖沼と河川から成り、「森と湖の国」という愛称をもつ。国土は比較的なだらかで、最高峰でも標高が1300mくらい。
気候
南北に細長い分、気候は南と北で異なるが、ノルウェー沿岸を流れるメキシコ湾流のおかげで、緯度のわりには穏やかな気候。四季もはっきり分かれている。ヘルシンキやタンペレなど南部は夏に30度近くになることもある。真冬の夜には氷点下10度まで下がることもあるが、昼間は零度を超えないこともしばしば。フィンランドで注意したいのは日照時間。北極圏以北のラップランド地方では、夏に太陽の沈まない白夜になり、また冬には太陽がまったく昇らなくなる。ヘルシンキでも夏は22時過ぎまで明るいが、反対に冬は15時頃には暗くなってしまう。
シーズン
旅行シーズンは5月~10月。この頃なら日も長く、天気も比較的安定する。なかでも7月はフィンランドのバカンスシーズンということもありホテルも非常に安くなるが、一部レストランなどはクローズしてしまう場合もある。雪が降り始めるのは11月の下旬から。12月はクリスマスシーズンで、町中イルミネーションが彩る。フィンランドといえば、サンタクロースの国。この時期も興味深い。
通貨と為替レート
通貨はユーロ。略号は€(EURO・EURとも略す)。補助通貨としてセントCENTがある。€1=100セント。紙幣は€5、10、20、50、100、200、500の7種類。コインは1、2、5、10、20、50CENTと€1、2の8種類
お金の取り扱い
フィンランドの両替所ではほとんど日本円からユーロに両替可能である。しかし、そもそもフィンランドではクレジット社会であり、多くの場合小さな商店でも使うことができる。visaかmasterを持っていれば苦労することはまずない。地下鉄でさえクレジットカードで乗車券が購入可能だ。またレートもユーロに両替するより良い場合が多い。それでも、現金が必要な場合はクレジット対応のATMが街の壁に無造作に埋め込まれてているのを頻繁に目にするので活用したい。チップは基本的に必要ない。
税金
ほとんどの商品に22%の付加価値税(VAT)がかかる。しかし、なかには17%(スーパーでの買い物)や8%(理髪店代金)のものもある。
国際電話
一通りの電話機でかけることができる。公衆電話でもかけることができる。ちなみに公衆電話にはテレホンカード式とコイン式がある。テレホンカード式にはクレジットカードが使えるタイプも多い。
電圧とプラグ
220/230V 50Hz 日本の電気製品を使う場合変圧器が必要。プラグは丸2ピンのCタイプ。
度量衝
日本と同じメートル法を採用
水
水道水をそのまま飲める。ミネラルウオーターを購入する際はガス入りとなしがある。
ホテル
高級ホテルからドミトリータイプのホテルまで様々な宿泊施設がある。しかし、他の欧米諸国にに比べても値段が高い。なお、7月とウィークエンドには割引があり3~4割引きで利用が出来る。
飲酒と喫煙
ビールやロンケロなど度数が低いアルコール以外は、国営のリカーショップ、アルコ(ALKO)でのみ購入可能。ビールなどはスーパーで販売している。コンビニ・キオスクでは扱っていなかった。 タバコは日本と比較し価格が非常に高い。そのせいか若者が小銭をさしだし、「タバコ一本譲って」ということをたまに見掛けることも。また公共の場所での屋内喫煙は法律で禁止されている。そのため、よく建物出入り口付近において多くの人が喫煙している光景を目にする。レストラン・バーも禁煙。
日本からフィンランドへのアクセス
フィンランド航空FINairが成田・中部国際空港共に週4便と関西国際空港から毎日1便それぞれヘルシンキへの直行便を飛ばしている。所要時間は約10時間半。午前中に日本を出発し、同日の夕方にヘルシンキ到着。
飛行機以外のアクセス
鉄道
国際列車はロシアからのみ。モスクワ・サンクトペテルブルグ~ヘルシンキの便がある。 また2010年12月にはサンクトペテルブルグ~ヘルシンキ間に新たな高速鉄道が走るようになった。「アレグロ」という最高時速220キロの新型特急電車である。従来はサンクトペテルブルグ~ヘルシンキ間の約450キロに6時間かかっていたものを今後は約3時間半で結ぶ。「アレグロ」とは音楽用語で「速く」を意味する。この列車は車内で入国審査が可能。一日2往復。年間約25万人の利用が見込まれている。
フェリー
スウェーデンのストックホルムからヘルシンキを結ぶタリンク・シリヤラインがある。フィンランド船籍とスウェーデン船籍があり、フィンランド船籍の場合ムーミンが乗船している。一日一便船内一泊で17時間。世界中の旅行客に人気の豪華設備を誇るフェリーである。
国内交通
飛行機
フィンランドの国内線は、フィンランド航空(Finair)やその系列会社であるフィニッシュ・コミューター航空(Finnish Commuter Airlines)、スカンジナビア航空系列のブルー・ワン(Blue 1)などの航空会社が運航。地方間を結ぶのはほとんどなく、ヘルシンキ経由になる。
鉄道(VR)
フィンランド鉄道Valtionrautatiet(VR)によって運営されている。株式のすべてを国が保有しているためJR北海道よりもの赤字路線を抱えながらも、国内全域に広く路線を持っている。チケットは駅にある有人のチケット売り場や自動券売機で購入できる。有人のチケット売り場では、ヘルシンキ市内どこでも見るおなじみの専用の機械から順番待ちの番号札を取り、電光掲示板に自分の番号が表示されるか番号が呼ばれたら指定されたカウンターに行って係員に行きたい場所や時刻、列車の種類などを伝えれば、希望に沿った列車を探してくれる。列車の種類には普通列車のレジオナル(H)や急行列車のエクスプレス(P)のほかペンドリーノS220やインターシティといった特急列車もある。ただし、特急列車は全席座席指定なので予約が必要。
地下鉄(Metro)
ヘルシンキ市内から郊外まで伸びている。Mのマークが目印。オレンジ一色の車両が走りデザインもおしゃれ。駅にも北欧デザインを感じられる。たまに回送列車が入ってきて乗れない時がある。(フィンランド人はシャイな人が多いが実に優しい人も多い。回送列車に乗ろうとしたところサラリーマン風の男性が優しく乗れないことを教えてくれることも) また乗車券は2ユーロで一時間乗り放題。改札はすべてフリー入場フリー出場。駅係員はいないが、日本人好きな人が多いせいか切符の買い方は現地の人に聞けば丁寧に教えてくれる。
路面電車(Tram)
市内を歩いていると必ず目に入る便利な交通手段。料金は乗り換え無しなら1.8ユーロ。乗り換え有りなら2.0ユーロ。乗車時に買うか中央駅なら窓口か券売機でも購入可能。一日券5.4ユーロなど企画券も多数ある。ベビーカーを必死に乗せてくる現地の人がいるが優しくスペースをつくってあげよう。ベビーカーは乗車券代わりになるため大人一人分がタダになるルールである。そのせいか、歩けそうな大きな子どもがベビーカーに乗せられていることも。バリアフリー対応の車両とそうではない車両が交互に来るようになっている。また基本的にはグリーン(とクリーム色のツートン)の複数連結車両が多いが、たまに真っ赤な車両が一両で走行している。このトラムは所謂ビール電車である。バー トラム(Spårakoff )と呼ばれる。 このトラムのみ料金は、乗車券とビール1杯で、7.0ユーロとのこと。
バス
フィンランドは非常にバス路線の発達した国であり、南部や中部はもちろん、北極圏のラップランド地方にまでくまなく路線がある。最大手のバス会社はマトカフオルト社。他にいくつものバス会社がるが、バスターミナルや料金はすべて同じ。ヘルシンキの長距離バスは、すべて地下鉄カンピ(kamppi)駅に直結した中央バスターミナルから発着する。チケットはバスターミナルにあるチケット売り場で直接購入できる。係員に希望を伝えればチケットを取ってくれる。地方のバスでチケット売り場がない場合。乗務員から購入する。
ヘルシンキカード
ヘルシンキ・カード(Helsinki Card)は有効期間中、路面電車・市バス・地下鉄・公共フェリーの各交通機関が乗り放題。さらには空港バスの割引、約50か所の博物館・美術館の入館料が無料になるカード。コンサートやオペラ、提携レストランまでも割引になる。各案内所や空港、キオスク、一部ホテル、オリンピア・カタヤノッカの両フェリーターミナルなどで購入可能。
世界に誇るフィンランド
教育レベルが世界第一位(PISAテスト2004年度)
大学教育が経済ニーズに合致する指数世界一位(経済開発国際研究所2005年)
図書館利用率世界一位(OECD2000年調査)
経済競争力ランク世界一(世界経済フォーラム2003~2006年)
汚職の少なさ世界一(Transparency International~2004年)
IT普及と環境維持指数世界一(世界経済フォーラム2005年)
水のきれいさ世界一(国連世界水開発報告書「Water for People, Water for Life」2003年)
ケータイシェア世界一(Nokia)
コーヒー消費量世界一(シャイなのでコーヒー抜きに会話が出来ないという説も)
世界に誇るフィンランドの世界大会
「エアーギター世界大会」 日本人が優勝している
「サウナ我慢世界大会」 ルールは簡単 110℃のサウナの中で動かずにじっとしているだけ
「奥さん運び世界大会」 参加者は49キロ以上の奥さん(じゃない女性可)を担いで約250mの障害物をクリアしながらゴールを目指す。優勝者には奥さんの体重分のビールが
「携帯電話投げ世界大会」 Nokiaの国ならでは 世界記録は94.97m
「泥んこサッカー世界大会」 冬にはスノーサッカー開催
参考文献
「フィンランド かわいいデザインと出会う街歩き」ダイヤモンド社
「GO!GO!Finland 」 ピエニ・カウッパ著
http://tonuki.exblog.jp/4067204/
「受けてみたフィンランドの教育」実川真由・元子著
日本テレビニュース 22.12.13 15:50