シティズンシップ教育
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- | '''シティズンシップの概要''' | ||
- | 1990年代に入り、シティズンシップ教育への関心が世界的に高まっている。シティズンシップは市民権という法的な地位をさすとともに、それを行使する人間に求められている資質や技能としての市民性をさしても用いられている。シティズンシップ教育は、子どもたちにその望ましい市民性を育てる教育として、常に教育課題の中心に位置づくものである。従来の国民国家が前提としていたシティズンシップでは、ある国において市民であるものはその国の国民でもあることが当然であった。市民権は国籍に伴って与えられる権利であり、市民性を育てる教育とは国民形成の教育、つまり、「国民教育」であった。しかし、しだいに、国民ではなく市民が使われるようになる。市民が好まれるのは、自由な個人による社会づくりへの参加といった文脈がある。 |