日本の気候
出典: Jinkawiki
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日本列島は、そのほとんどが温帯に属している。従って、1年のうちに春・夏・秋・冬と式の移り変わりがあり、美しい自然を楽しむことができる。また、季節風の影響を受けるのも特徴としてあげられる。冬は、大陸から冷たい風が吹くため寒く、日本海側には雪をもたらす。夏は、太平洋からの湿った風が吹くため、暑く雨の多い気候となる。そして、春と秋には露や秋雨と呼ばれる時期があるしかし、日本列島は北から南へと細長く、緯度の差が大きいため、気温・降水量は様々で、地域によって気候が変わる。地域ごとの気候の違いが生活や文化の違いに影響する。以下に、地域別の気候の特色を説明する。
【補足説明】
「温帯」:四季の変化があり、特に冬から夏にかけて、偏西風(中緯度高圧帯から高緯度低圧帯に向かって吹く風)によって雲の帯がもたらされる地域が温帯である。様々な種類の樹木の生育や農耕が可能な地域が広がる。
「冷帯」:偏西風の吹く温帯より高緯度にあるため、冬は厳しい寒さになる。しかし、夏は、気温が上がり、降水量が豊富なところでは、針葉樹の森林が生育する。
「熱帯」:赤道を中心に一年を通して高温で、降水量が多い地域。
「季節風(=モンスーン)」:広い範囲にわたって夏と冬で風向きが反対になるように吹く風。
《北海道地方》
北海道地方は冷帯に属しており、春・秋が短く、夏は涼しく、寒い冬が長く続くのが特徴的。
《東北地方》
東北地方北部東岸は冷帯、その他温帯に属している。夏にあまり暑くならず、少ししか米が実らないことを「冷害」という。
《関東地方》
温帯に属す。冬の晴天が長いのが特徴的。
《中部地方》
温帯に属す。中央高地の特徴としては、冷帯に近い気候の特色である。また、日本海側は、冬の降雪や曇りの日が多いのが特徴的。
《近畿地方》
温帯に属す。
《中国・四国地方》
温帯に属す。日本海側では冬に降雪があり、瀬戸内海側では、晴れる日が多く、夏の降水量も比較的少なく、一年を通してあたたかな気候である。また、太平洋側では、黒潮(日本海流)の影響で、あたたかく夏に降水量が多いのが特徴的。
《九州地方》
温帯に属す。対馬海流と黒潮の影響で、一年を通してあたたかな気候。また、台風の通り道になることが多いことが特徴的。沖縄県や南西諸島は亜熱帯(熱帯に近い温帯)に属す。
*参考文献
田邊裕 他『新しい社会 地理』東京書籍、2005年。
地理用語研究会編『地理用語集』山川出版社、2006年。
ひらいふみと作・絵『ものしり地図絵本 日本』PHP研究所、2006年。
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