日本の領土問題
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2011年2月1日 (火) 17:15の版 Bunkyo-studen2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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我が国は、中国が尖閣諸島、韓国が竹島、ロシアが北方領土と、それぞれ自国の領土と主張している問題を抱えている。隣接する国すべてと領土問題を抱える国は、世界的に見てもめずらしいとさえ言われている。 領土問題は国交を悪化させる要因ともなるが、政府や外務省が問題を先送りしてきた結果、今でも解決の道筋をつけられず、膠着状態が続いている。
●尖閣諸島問題 尖閣諸島は魚釣島(うおつりじま、中国名は釣魚島)など5つの島と3つの岩礁からなる無人島。沖縄本島と台湾の中間、排他的経済水域(EEZ)の境界線(中間線)にある。 本来、我が国が無地主を確認し、1895年に領土として国際法上の先占権を取得していた。しかし、中国は東シナ海に石油資源が確認されると、1971年に自国の領土と主張。2003年には中間線の中国側で海底ガス田開発を開始、この開発問題では08年6月、我が国との共同開発で合意している。
●竹島問題 竹島は韓国名を独島(ドクト)といい、我が国は1905年に島根県隠岐の島町に属させた。問題は、1952年に韓国が竹島を李承晩ラインの内側としたことから始まった。これは、当時の大統領の李承晩の海洋主権宣言に基づく漁船立入禁止線(事実上の軍事境界線)である。このラインは65年の日韓漁業協定によって破棄された。しかし、韓国は記念切手発行、接岸設備建設、警備隊常駐など既成事実を重ねて領土化を図っている。一方、我が国は国際司法裁判所への付託を提案したが、過去2回とも韓国は拒否した。島根県は05年、県編入記念日として毎年2月22日を「竹島の日」とする条令を制定。韓国では一気に反日感情が高まり、抗議行動が激化した。
●北方領土問題 北方領土は歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の総称。1956年、日ソ共同宣言で歯舞群島と色丹島返還が明記された。01年の首脳会談ではプーチン大統領(当時)も共同宣言が有効と認めた。09年7月、メドベージェフ大統領は、北方領土問題は56年の「日ソ共同宣言に基づく歯舞・色丹の二島の返還が妥当な解釈となる唯一の法的文書」との談話を発表、4島返還を原則とする日本側の主張との溝は深い。
参考文献:木村汎 「日露国境交渉史:北方領土返還への道」 角川書店、清水雅博 「現代社会の最新時事」 学研教育出版