ヤン・ピーテルスゾーン・クーン

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- 総督に任じられたクーンはマルク諸島とバンダ諸島で高級香辛料の独占を暴力的に取り組み、相当程度成功を収めた。1619年にはバンテン王国のジャカルタを占領し、堅固な要塞バタヴィア城を築いてオランダ東インド会社のアジアにおける本拠地とした。また、1623年にはアンボイナ島のイギリス商館を襲いイギリス人を虐殺し(アンボイナ事件)、島における利益を独占した。しかしこの事件のため責任をとらされ失脚し、オランダ本国に戻りホールン支部の責任者となったが、1627年総督に再任しバタヴィアに戻った。その後、1629年に熱病により急死したとされている。+ 総督に任じられたクーンはマルク諸島とバンダ諸島で高級香辛料の独占を暴力的に取り組み、相当程度成功を収めた。1619年にはバンテン王国のジャカルタを占領し、堅固な要塞バタヴィア城を築いてオランダ東インド会社のアジアにおける本拠地とした。また、1623年にはアンボイナ島のイギリス商館を襲いイギリス人を虐殺し(アンボイナ事件)、島における利益を独占した。しかしこの事件のため責任をとらされ失脚し、オランダ本国に戻りホールン支部の責任者となったが、1627年総督に再任しバタヴィアに戻った。クーン不在の間は、[[ピーター・ド・カーペンター]]が総督の任を引き継いだ。その後、1629年に熱病により急死したとされている。

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ヤン・ピーテルスゾーン・クーン

ヤン・ピーテルスゾーン・クーン (Jan Pieterszoon Coen)は、オランダの軍人、第4代オランダ東インド会社総督(在任1619年-23年、再任1627年-29年)。イングランド王国とバンテン王国と戦い、ジャワ島西部のジャカルタにバタヴィアを築いた。

生年1587年1月8日
出生地 オランダ ホールン
没年1629年9月21日
死没地 バタヴィア

目次

生涯

幼年期・青年期

 オランダのホールンに生まれ、1601年13歳の時、ローマに赴く。そこでフランドル商人の会社で見習いとして働き、商売の経験を積む。1607年に初めて東インドに渡り、いったんオランダに戻ったあと、有能さを認められ1612年、25歳にして2隻の船を率い、首席商人としてジャワ島に赴く。


総督への任命

 ジャワ島にて勤勉に働き、会社にその功績を認められ順調に出世。1614年にはアジア地域における序列第2位の事務総長に任命され、さらに1617年には総督に任じられた。こうして、クーンは事実上東インドオランダ領の支配者になった。


活躍と最後

 総督に任じられたクーンはマルク諸島とバンダ諸島で高級香辛料の独占を暴力的に取り組み、相当程度成功を収めた。1619年にはバンテン王国のジャカルタを占領し、堅固な要塞バタヴィア城を築いてオランダ東インド会社のアジアにおける本拠地とした。また、1623年にはアンボイナ島のイギリス商館を襲いイギリス人を虐殺し(アンボイナ事件)、島における利益を独占した。しかしこの事件のため責任をとらされ失脚し、オランダ本国に戻りホールン支部の責任者となったが、1627年総督に再任しバタヴィアに戻った。クーン不在の間は、ピーター・ド・カーペンターが総督の任を引き継いだ。その後、1629年に熱病により急死したとされている。


人物

有能、公正だが厳格で帝国主義政策を推し進めた。オランダでは「英雄」、イギリスでは「バンダの殺戮者」とまったく逆の評価がなされた。

引用・参考文献/URL

浅田實(1989) 『東インド会社』 講談社現代新書』講談社現代新書
ジャイルズ・ミルトン[著] 松浦伶[訳](2000) 『スパイス戦争』朝日新聞社
羽田正(2007) 興亡の世界史第15巻『東インド会社とアジアの海』講談社

『Wikipedia』「ヤン・ピーテルスゾーン・クーン」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%B3 (2011.2.3.確認)

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