ワンガリ・マータイ2

出典: Jinkawiki

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2012年1月26日 (木) 18:30の版
Daijiten2009 (ノート | 投稿記録)
(ワンガリ・マータイ)
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(ワンガリ・マータイ)
21 行 21 行
環境3R+Respect=「もったいない」 環境3R+Respect=「もったいない」
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・Reduce(ゴミ削減) ・Reduce(ゴミ削減)
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・Reuse(再利用) ・Reuse(再利用)
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・Recycle(再資源) ・Recycle(再資源)
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「ケニア山から流れ出している多くの皮は、干上がっています。深刻な問題です。ですから、森の修復に力を入れて取り組んでいるのです。これは大変な大きな挑戦です。森林火災という問題も発生しています。私たちは最善を尽くし、懸命に取り組んでいるところです。ケニア山やアバーディアの森、そしてアフリカ東部で起きていることを見れば、私たちは2倍働かなければならないと思います。それが環境破壊を食い止めるための最善の方法なのです。日本の皆さんの善意で築いたパートナーシップを生かしつつ、末永く続けて行くことを希望しています。」 「ケニア山から流れ出している多くの皮は、干上がっています。深刻な問題です。ですから、森の修復に力を入れて取り組んでいるのです。これは大変な大きな挑戦です。森林火災という問題も発生しています。私たちは最善を尽くし、懸命に取り組んでいるところです。ケニア山やアバーディアの森、そしてアフリカ東部で起きていることを見れば、私たちは2倍働かなければならないと思います。それが環境破壊を食い止めるための最善の方法なのです。日本の皆さんの善意で築いたパートナーシップを生かしつつ、末永く続けて行くことを希望しています。」
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この言葉と共にマータイの遺志が今後も多くの人々に引き継がれていくことを願ってやまない。 この言葉と共にマータイの遺志が今後も多くの人々に引き継がれていくことを願ってやまない。

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ワンガリ・マータイ

略歴


ワンガリ・マータイは1940年に、ケニアの中部にあるニエリの農家に生まれる。6人兄妹で家は決して裕福ではなく、他の多くのアフリカ女性と同じように教育を受けられる環境になかった。しかし、兄が両親に説得して学校に通い、60年に政府留学生に選ばれた。 その後、米ピッツバーグ大学で修士号を取得した。 ドイツ留学を経て、71年にナイロビ大学で生物分析学の博士号を取得。 一方でマータイは、祖国の貧困や環境破壊に心を痛め、1977年貧しい女性たちと「グリーンベルト運動」という植林活動を開始した。 政府の弾圧を受けながらも、運動には、これまでに延べ10万人が参加した。植えた苗木は4500万本に上る。

マータイは2002年に国会議員に初当選した。03年には、環境副大臣に任命された。 04年、環境や人権に対する長年の貢献が評価され、環境分野で初めてアフリカの女性としても初めて、ノーベル平和賞を受賞した。 09年国連平和大使に任命され、「環境と平和」の使者として重責を果たされた。 2011年9月25日永眠。


MOTTAINAI


マータイが2005年の来日の際に感銘を受けたのが「もったいない」という日本の古くからある言葉だった。この言葉はマータイにとり、自身の環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている美しい言葉であると感じたからである。


環境3R+Respect=「もったいない」

・Reduce(ゴミ削減)

・Reuse(再利用)

・Recycle(再資源)

マータイはこの「もったいない」という美しい日本語を環境を守る世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱した。こうしてスタートした「MOTTAINAI」キャンペーンは、地球環境に負担をかけないライフスタイルを広め、持続可能な循環型社会の構築を目指す世界的な活動として展開された。 日本人の精神を表した「もったいない」という言葉が現在では世界をつなげる合言葉「MOTTAINAI」として広められている。


グリーンベルト運動


マータイが1977年から非政府組織(NGO)として始めた植林活動をグリーンベルト運動という。たった7本の木を植えることからスタートしたこの運動により貧困に苦しむ女性を中心に延べ10万人が参加し、これまでにケニアをはじめとするアフリカ大陸全土で約4500万本もの木を植えられた。この運動は、環境保全にとどまらず植林を通じて貧困からの脱却、女性の地位向上、ケニア社会の民主化にも大きく寄与している。


マータイの死去、最後のメッセージ


マータイは2011年9月25日、ガンのため首都ナイロビの病院で死去した。 葬儀は、10月初旬ナイロビ市内で行われたが、マータイの遺志を継ぎ棺は木材を使わず、骨組みは竹、材質はヒヤシンスとパピルスの茎で編み込まれたものであった。   マータイの最後のメッセージとなった毎日新聞との会見での言葉を紹介する。

「ケニア山から流れ出している多くの皮は、干上がっています。深刻な問題です。ですから、森の修復に力を入れて取り組んでいるのです。これは大変な大きな挑戦です。森林火災という問題も発生しています。私たちは最善を尽くし、懸命に取り組んでいるところです。ケニア山やアバーディアの森、そしてアフリカ東部で起きていることを見れば、私たちは2倍働かなければならないと思います。それが環境破壊を食い止めるための最善の方法なのです。日本の皆さんの善意で築いたパートナーシップを生かしつつ、末永く続けて行くことを希望しています。」

この言葉と共にマータイの遺志が今後も多くの人々に引き継がれていくことを願ってやまない。

参考


毎日jp http://mainichi.jp/life/ecology/hozen/news/20111031ddm010040027000c.html MOTTAINAI http://mottainai.info/about/#maathai


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