アメリカ合衆国2
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- | [[2.地形の特色]]西部は険しい山地になっているが、東部は丘陵性でなだらか。 | + | |
- | ・北東部 安定陸塊 五大湖周辺カナダ楯状地で鉄鉱石を埋蔵 | + | ---- |
- | ・南東部 古期造山帯 アパラチア山脈。石炭を埋蔵 | + | |
- | ・西部 新期造山帯 | + | アメリカ、正式にはアメリカ合衆国は日本の約25倍面積約963万平方キロメートルの国土を持つ。アラスカハワイを除く北アメリカ大陸だけでも、経度差は60度に及び、4つの標準時がある。 |
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+ | 北東部 安定陸塊 五大湖周辺カナダ楯状地で鉄鉱石を埋蔵。 | ||
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+ | 南東部 古期造山帯 アパラチア山脈。石炭を埋蔵。 | ||
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+ | 西部 新期造山帯 西部ロッキー山脈 シエラネヴァダ山脈。 | ||
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+ | 氷河地形 氷期には、五大湖周辺まで大陸氷河に覆われていたため、氷河湖、モレーンなどの氷河地形が分布している。アラスカ~カナダ西岸まではフィヨルドが分布している。 | ||
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+ | 海岸平野 大西洋岸平野は浅海底が隆起した低い海岸平野。 | ||
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+ | 本土は北アメリカ大陸の中央部と北西にあり、東側は大西洋、南側をメキシコ湾とメキシコ合衆国、西側を太平洋、そして北側をカナダで囲まれる。北側に隣接するカナダとは、北緯49度線、五大湖とセントローレンス川で国境線が引かれ、カナダを挟んで北西にさらに進むと飛び地としてアラスカがある。南側はリオグランデ川を介してメキシコと接する。大陸の東側に南北にアパラチア山脈、大陸の西寄りには南北にロッキー山脈があり、山岳地帯となっている。アパラチア山脈とロッキー山脈の間は大平原になっており農業や牧畜業が盛んである。大陸の南東端にはフロリダ半島がある。北西部のカナダとの国境地域には五大湖と呼ばれる湖がある。アパラチア山脈の東側はニューヨーク、ワシントンD.C.、ボストンなどの都市があり人口集中地帯になっている。ロッキー山脈の西側の太平洋沿岸にもロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなどの大都市がある。五大湖沿岸にはシカゴやデトロイトなどの大都市があるが、大陸の中西部には大都市が比較的少ない。 | ||
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+ | フロリダ半島南部 熱帯の気候になっておりハリケーンの被害を受けやすい。 | ||
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+ | アメリカの気候は広い国土のために極めて多様である。最北部が北極圏に属するアラスカは、年間を通じて冷涼な気候である。ほぼ全域が亜寒帯に属し、北極圏には寒帯のツンドラ気候が分布するが、南岸部は暖流の影響で西岸海洋性気候も見られる。一方、太平洋上の諸島であるハワイは温暖な気候で、ビーチリゾートとして人気がある。本土では、北東部から北にかけて湿潤大陸性気候が占め、冬は寒いが、夏はかなり暑い。東部から中央部は亜寒帯湿潤気候だが、グレートプレーンズ周辺や、カナダとの国境部では暑くなる日も多い。エリー湖やオンタリオ湖南岸はアメリカの平野部で最も降雪量が多いが、日本の日本海側と比べるとかなり少ない。南東部から南部は温暖湿潤気候で、フロリダ南端ではサバナ気候が見られる。西部は一般的に乾燥していてステップ気候が広く見られ、メキシコ国境付近では砂漠気候が確認できる。さらに、太平洋岸南部は地中海性気候だが、太平洋岸北部へ進むとアラスカ南東端と同じく西岸海洋性気候となる。 | ||
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+ | 自然災害には、メキシコ湾岸の集中豪雨、メキシコ湾岸と大西洋岸南部のハリケーン、中央部の平原に多い竜巻、カリフォルニア州の地震、南カリフォルニアの夏の終わりのスモッグと山火事、五大湖や東海岸の大雪などがある。 | ||
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+ | アメリカ中西部~南部からメキシコ湾沿岸にかけての地域は、北極からの寒気を遮る山脈が無いため、緯度のわりに猛烈な冷え込みを記録することがあり、普段は温暖なフロリダ半島北部やメキシコ湾沿岸地域でも氷点下まで下がることも珍しくない。 | ||
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+ | == 参考資料== | ||
+ | 理解しやすい地理B 文英堂 | ||
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+ | センター試験地理B超重要問題の解き方 中経出版 | ||
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+ | http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD |
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目次 |
アメリカの国土
アメリカ、正式にはアメリカ合衆国は日本の約25倍面積約963万平方キロメートルの国土を持つ。アラスカハワイを除く北アメリカ大陸だけでも、経度差は60度に及び、4つの標準時がある。
地形の特色
西部は険しい山地になっているが、東部は丘陵性でなだらか。
北東部 安定陸塊 五大湖周辺カナダ楯状地で鉄鉱石を埋蔵。
南東部 古期造山帯 アパラチア山脈。石炭を埋蔵。
西部 新期造山帯 西部ロッキー山脈 シエラネヴァダ山脈。
氷河地形 氷期には、五大湖周辺まで大陸氷河に覆われていたため、氷河湖、モレーンなどの氷河地形が分布している。アラスカ~カナダ西岸まではフィヨルドが分布している。
海岸平野 大西洋岸平野は浅海底が隆起した低い海岸平野。
三角州 ミシシッピ川河口には大規模な三角州が発達。 火山 西部の新期造山帯地域のセントへレンズ山、レーニア山、ハワイ島のキラウェア山。
本土は北アメリカ大陸の中央部と北西にあり、東側は大西洋、南側をメキシコ湾とメキシコ合衆国、西側を太平洋、そして北側をカナダで囲まれる。北側に隣接するカナダとは、北緯49度線、五大湖とセントローレンス川で国境線が引かれ、カナダを挟んで北西にさらに進むと飛び地としてアラスカがある。南側はリオグランデ川を介してメキシコと接する。大陸の東側に南北にアパラチア山脈、大陸の西寄りには南北にロッキー山脈があり、山岳地帯となっている。アパラチア山脈とロッキー山脈の間は大平原になっており農業や牧畜業が盛んである。大陸の南東端にはフロリダ半島がある。北西部のカナダとの国境地域には五大湖と呼ばれる湖がある。アパラチア山脈の東側はニューヨーク、ワシントンD.C.、ボストンなどの都市があり人口集中地帯になっている。ロッキー山脈の西側の太平洋沿岸にもロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなどの大都市がある。五大湖沿岸にはシカゴやデトロイトなどの大都市があるが、大陸の中西部には大都市が比較的少ない。
気候の特色
フロリダ半島南部 熱帯の気候になっておりハリケーンの被害を受けやすい。
東部 五大湖沿岸の冷帯湿潤気候を除き大部分が温暖湿潤気候。
西部 グレートプレーンズからロッキー山脈にかけてステップ気候、砂漠気候などの乾燥気候。太平洋岸のカリフォルニア州などには地中海性気候。
アラスカ 北極海沿岸はツンドラ気候、内陸部は冷帯冬季少雨気候、南岸は偏西風の影響で西岸海洋性気候。
アメリカの気候は広い国土のために極めて多様である。最北部が北極圏に属するアラスカは、年間を通じて冷涼な気候である。ほぼ全域が亜寒帯に属し、北極圏には寒帯のツンドラ気候が分布するが、南岸部は暖流の影響で西岸海洋性気候も見られる。一方、太平洋上の諸島であるハワイは温暖な気候で、ビーチリゾートとして人気がある。本土では、北東部から北にかけて湿潤大陸性気候が占め、冬は寒いが、夏はかなり暑い。東部から中央部は亜寒帯湿潤気候だが、グレートプレーンズ周辺や、カナダとの国境部では暑くなる日も多い。エリー湖やオンタリオ湖南岸はアメリカの平野部で最も降雪量が多いが、日本の日本海側と比べるとかなり少ない。南東部から南部は温暖湿潤気候で、フロリダ南端ではサバナ気候が見られる。西部は一般的に乾燥していてステップ気候が広く見られ、メキシコ国境付近では砂漠気候が確認できる。さらに、太平洋岸南部は地中海性気候だが、太平洋岸北部へ進むとアラスカ南東端と同じく西岸海洋性気候となる。
自然災害には、メキシコ湾岸の集中豪雨、メキシコ湾岸と大西洋岸南部のハリケーン、中央部の平原に多い竜巻、カリフォルニア州の地震、南カリフォルニアの夏の終わりのスモッグと山火事、五大湖や東海岸の大雪などがある。
アメリカ中西部~南部からメキシコ湾沿岸にかけての地域は、北極からの寒気を遮る山脈が無いため、緯度のわりに猛烈な冷え込みを記録することがあり、普段は温暖なフロリダ半島北部やメキシコ湾沿岸地域でも氷点下まで下がることも珍しくない。
参考資料
理解しやすい地理B 文英堂
センター試験地理B超重要問題の解き方 中経出版
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD