アメリカ合衆国3
出典: Jinkawiki
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最新版
アメリカ合衆国の農業の発展と特色
当初は入植者による家族経営の農業が中心であった。タウンシップ制の施行、大陸横断鉄道により西部開拓が進展。 20世紀以降、大規模化、機械化、農業の工業化が進む。
大規模経営 農業従業者一人当たりの農地面積は150ha以上。
高い労働生産性 大型機械の導入、化学肥料や農薬の投入。
世界の食糧庫 トウモロコシ、大豆、小麦などは世界の輸出量に占める割合が多く世界最大の穀物輸出国。
穀物メジャー 広大な農地で収穫された穀物の集荷、貯蔵、運搬を行う多国籍企業。情報収集能力にたけ、世界の穀物価格を左右する。近年ではアグリビジネスにも進出し農家への影響力大。
高度な科学技術 近年はバイオテクノロジーの導入により遺伝子組み換えなどによる品種改良など。
問題点 農業価格低迷による中小農家の倒産、生産効率の重視から土壌侵食、土壌塩化、地下水の枯渇、農地の荒廃などの環境破壊が進行。
アメリカ合衆国の農業地域
西経100度付近を境界に、東では作物栽培、西では牧畜が発達。境界線上のプレーリーからグレートプレーンズにかけては小麦を大規模栽培する企業的穀物農業が発達。
酪農地帯 ニューイングランド地方から五大湖沿岸。冷涼な気候、氷食によるやせ地、大消費地に接近。
トウモロコシ地帯 アイオワ州、イリノイ州が中心。トウモロコシ、大豆を中心とする飼料作物の輪作と家畜飼育。商業的混合農業。
綿花地帯 ミシシッピ州からサウスカロライナ州などの南部。イギリスの植民地時代の黒人奴隷を使用したプランテーションが起源。近年は、連鎖障害や土壌侵食によって綿花栽培の中心が西方のテキサス州などに移動。混合農業に転職する農家も増加。
園芸農業地帯
大西洋のメガロポリス周辺では近郊農業。フロリダ半島やメキシコ湾岸では温暖な気候を生かし輸送園芸。
春小麦地帯 ノースダコタ、サウスダコタ中心 冬小麦地帯 カンザス、オクラホマ中心
企業的牧畜地帯 グレートプレーンズからロッキー山麓にかけてのステップ気候地域。大規模な放牧地やフィードロット。資料栽培にはセンターピポット灌漑。
地中海式農業地帯 カリフォルニア州中心。シエラネヴァダ山脈などの雪解け水などを利用する灌漑設備が整い、大規模な野菜、果実の栽培。
参考資料
理解しやすい地理B 文英堂
センター試験地理B超重要問題の解き方 中経出版