経済摩擦
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国家間の経済的な利害対立から生じる問題のこと。国際収支、とりわけ経常収支の不均衡が摩擦を生む大きな要因となる。日本の場合、対米関係の経済摩擦では以前は個別の品目をめぐる貿易摩擦が中心であったが、今日では日本の社会制度、行政のあり方、国民の慣習などまでが対象となり、文化摩擦となっている。 | 国家間の経済的な利害対立から生じる問題のこと。国際収支、とりわけ経常収支の不均衡が摩擦を生む大きな要因となる。日本の場合、対米関係の経済摩擦では以前は個別の品目をめぐる貿易摩擦が中心であったが、今日では日本の社会制度、行政のあり方、国民の慣習などまでが対象となり、文化摩擦となっている。 | ||
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+ | 日本は戦後の経済発展・産業構造の変化に合わせ、そのときどきにさかんに生産したものを輸出することで経済成長してきた。日本の輸出額は、70年代の10年間で約4倍となり、日本にとって最大の貿易相手国であるアメリカとの間では、日本の一方的な黒字状態が続くようになった。一方、世界的な消費市場となっていたアメリカでは、70年代後半から経常収支の赤字が定着するようになった。これらが貿易摩擦の発生につながり、80年代のアメリカのレーガン政権の、いわゆる「双子の赤字」(軍事費増大による財政赤字の拡大と経常収支の赤字)により、貿易摩擦は激化した。 |
2012年2月9日 (木) 18:49の版
目次 |
経済摩擦
国家間の経済的な利害対立から生じる問題のこと。国際収支、とりわけ経常収支の不均衡が摩擦を生む大きな要因となる。日本の場合、対米関係の経済摩擦では以前は個別の品目をめぐる貿易摩擦が中心であったが、今日では日本の社会制度、行政のあり方、国民の慣習などまでが対象となり、文化摩擦となっている。
貿易摩擦
貿易をめぐって生じる国家間の対立のこと。貿易収支の不均衡が大きな要因。今日の日本は、大幅な貿易収支の黒字を続けており、アメリカ合衆国だけでなくヨーロッパやアジアの国々との間で貿易摩擦が起こっている。
日米経済摩擦
日米間における、主に、日米貿易摩擦を中心とするトラブル。日米間の相互依存関係が深まっていることや、日本側の大幅貿易黒字が恒常的に続いていることから、摩擦が発生している。アメリカ合衆国側は、摩擦解消には、日本側の工業製品や農産物の輸入拡大、規制緩和、市場開放、内需拡大などが必要である、としている。
日米経済摩擦の経緯
摩擦の発生 日本は戦後の経済発展・産業構造の変化に合わせ、そのときどきにさかんに生産したものを輸出することで経済成長してきた。日本の輸出額は、70年代の10年間で約4倍となり、日本にとって最大の貿易相手国であるアメリカとの間では、日本の一方的な黒字状態が続くようになった。一方、世界的な消費市場となっていたアメリカでは、70年代後半から経常収支の赤字が定着するようになった。これらが貿易摩擦の発生につながり、80年代のアメリカのレーガン政権の、いわゆる「双子の赤字」(軍事費増大による財政赤字の拡大と経常収支の赤字)により、貿易摩擦は激化した。