国防教育法
出典: Jinkawiki
2013年1月17日 (木) 15:31の版 Bunkyo-studen2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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+ | ・1958年にアメリカが初等教育から大学院にいたるまでの数学や物理の教育を充実させるために制定した教育法。発端となった出来事は、1957年ソ連のロケット「スプートニク1号」打上げである。このことは学校教育で数学と物理により重点を置くべきだという議員や教育者の運動にすぐさまつながった。宇宙開発の分野で同国におくれをとったアメリカが、科学技術の水準とそれを支える科学技術者の必要性を痛切に感じ、科学技術教育の量的、質的な拡大を図り、日進月歩の科学技術の進歩に教育を対処せしめようとするものであった。競争に勝つためのアメリカの政策によって、学校での理科学習に大きな変化が加えられた。 | ||
+ | ・冷戦状態であった当時のソ連に対するアメリカの意識が強かったということがわかる。 | ||
+ | ・ケネディ大統領は、「教育とは国防である」という考え方の影響も多いにあったと考えられる。ケネディ大統領は、国防の安全を考える上では、異国のことを知る必要があると考えており、当時のアメリカでは学校でヨーロッパの言葉を教えることは多くあったようだが、この法律はロシア語、中国語、日本語など当時のアメリカ人のほとんどが注目していなかった言語を勉強することを目的とした。 | ||
+ | ・ケネディ大統領は、自国・世界の治安を維持・向上させるためには異文化のことをよく知らなければならないと考えていた。 | ||
- | == 国防教育法 == | + | |
+ | '''違った国防教育の考え方~中国の国防教育の実態~''' | ||
+ | ・2012年9月の新学期から、中国の全国の小中学校に「国防教育課」(以下、国防課)なる新しい科目が新設された。 | ||
+ | ・授業時間は小学校が毎学期(前後期二学期制が一般的、一部に三学期制も)四時限分、中学校が五時限分を国防教育の授業にあてることになっている。なお、国防課を教えるのは思想品徳、歴史、国語の教師。 | ||
+ | ・(内容) | ||
+ | ・小学校一年生後期から国歌、国旗歌、共産児童団歌、校歌を学び、学校で毎日行われる国旗掲揚式の手順と守るべき規則を身につける。子供達は国旗と国章に敬意をもつことをこの時期に学ぶ。 | ||
+ | ・二年生になると内容は格段に増える。映画「劉胡蘭」と毛沢東の題辞、小英雄「雨来」の話から日中戦争について学ぶ。民解放軍の構造や役割と貢献、孫子の兵法、そしてここで最初に国防とはなにかを学ぶ。国防を学ぶ導入として、意外にも映画「007」が例に採られ、スパイとは何かを教えている。 | ||
+ | ・国防課新設の流れは、江沢民の「国防教育を思想教育の総体系に組み入れよ」と題する論文を一九八八年十月二十五日の『解放軍報』に寄稿し、その後の一九九四年の国防教育法の制定他を主導している流れからきていると考えられる。 | ||
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+ | 国防のために必要なことは・・・ | ||
+ | ・アメリカと中国では同じ「国防」を目的にしているとしても考え方や国防教育のために行なっている内容に大きく違いがある。 | ||
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+ | 参考文献 | ||
+ | ・http://youmei.asablo.jp/blog/2012/10/17/6605177 | ||
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+ | ・中国「国防教育法」の制定と施行 ――軍民関係制度化の意義と限界―― 弓野正宏 | ||
+ | http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/30584/1/SeijiKeizaigaku_369_00_005_YUMINO.pdf | ||
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+ | ・アメリカの教育改革の変遷 | ||
+ | http://www.aba.ne.jp/~sugita/138j.htm | ||
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+ | ・ケネディ大統領偉大な一言 | ||
+ | http://ameblo.jp/transborders/entry-10130617664.html |
最新版
・1958年にアメリカが初等教育から大学院にいたるまでの数学や物理の教育を充実させるために制定した教育法。発端となった出来事は、1957年ソ連のロケット「スプートニク1号」打上げである。このことは学校教育で数学と物理により重点を置くべきだという議員や教育者の運動にすぐさまつながった。宇宙開発の分野で同国におくれをとったアメリカが、科学技術の水準とそれを支える科学技術者の必要性を痛切に感じ、科学技術教育の量的、質的な拡大を図り、日進月歩の科学技術の進歩に教育を対処せしめようとするものであった。競争に勝つためのアメリカの政策によって、学校での理科学習に大きな変化が加えられた。 ・冷戦状態であった当時のソ連に対するアメリカの意識が強かったということがわかる。 ・ケネディ大統領は、「教育とは国防である」という考え方の影響も多いにあったと考えられる。ケネディ大統領は、国防の安全を考える上では、異国のことを知る必要があると考えており、当時のアメリカでは学校でヨーロッパの言葉を教えることは多くあったようだが、この法律はロシア語、中国語、日本語など当時のアメリカ人のほとんどが注目していなかった言語を勉強することを目的とした。 ・ケネディ大統領は、自国・世界の治安を維持・向上させるためには異文化のことをよく知らなければならないと考えていた。
違った国防教育の考え方~中国の国防教育の実態~
・2012年9月の新学期から、中国の全国の小中学校に「国防教育課」(以下、国防課)なる新しい科目が新設された。
・授業時間は小学校が毎学期(前後期二学期制が一般的、一部に三学期制も)四時限分、中学校が五時限分を国防教育の授業にあてることになっている。なお、国防課を教えるのは思想品徳、歴史、国語の教師。
・(内容)
・小学校一年生後期から国歌、国旗歌、共産児童団歌、校歌を学び、学校で毎日行われる国旗掲揚式の手順と守るべき規則を身につける。子供達は国旗と国章に敬意をもつことをこの時期に学ぶ。
・二年生になると内容は格段に増える。映画「劉胡蘭」と毛沢東の題辞、小英雄「雨来」の話から日中戦争について学ぶ。民解放軍の構造や役割と貢献、孫子の兵法、そしてここで最初に国防とはなにかを学ぶ。国防を学ぶ導入として、意外にも映画「007」が例に採られ、スパイとは何かを教えている。
・国防課新設の流れは、江沢民の「国防教育を思想教育の総体系に組み入れよ」と題する論文を一九八八年十月二十五日の『解放軍報』に寄稿し、その後の一九九四年の国防教育法の制定他を主導している流れからきていると考えられる。
国防のために必要なことは・・・ ・アメリカと中国では同じ「国防」を目的にしているとしても考え方や国防教育のために行なっている内容に大きく違いがある。
参考文献 ・http://youmei.asablo.jp/blog/2012/10/17/6605177
・中国「国防教育法」の制定と施行 ――軍民関係制度化の意義と限界―― 弓野正宏 http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/30584/1/SeijiKeizaigaku_369_00_005_YUMINO.pdf
・アメリカの教育改革の変遷 http://www.aba.ne.jp/~sugita/138j.htm
・ケネディ大統領偉大な一言 http://ameblo.jp/transborders/entry-10130617664.html