大学入試センター試験

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大学入試センター試験(National Center Test for University Admissions)とは、独立行政法人大学入試センターによって例年1月13日以降の最初の土曜日及び翌日日曜日の2日間にわたって行われる日本の大学の共通入学試験である。国公立大学共通第1次学力試験が大学共通第1次学力試験と改められたが、その後再度改称し現在の名称に至る。 大学入試センター試験(National Center Test for University Admissions)とは、独立行政法人大学入試センターによって例年1月13日以降の最初の土曜日及び翌日日曜日の2日間にわたって行われる日本の大学の共通入学試験である。国公立大学共通第1次学力試験が大学共通第1次学力試験と改められたが、その後再度改称し現在の名称に至る。
-'''目的'''+ 
 +== 目的==
大学入試センター試験は、大学(短期大学を含む。以下同じ。)に入学を志願する者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするものであり、国公私立の大学が、それぞれの判断と創意工夫に基づき適切に利用することにより、大学教育を受けるにふさわしい能力・適性等を多面的に判定することに資するために実施するものである。 大学入試センター試験は、大学(短期大学を含む。以下同じ。)に入学を志願する者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするものであり、国公私立の大学が、それぞれの判断と創意工夫に基づき適切に利用することにより、大学教育を受けるにふさわしい能力・適性等を多面的に判定することに資するために実施するものである。
-'''出願資格'''+ 
 +== 出願資格 ==
大学入試センター試験に出願することができる者は,各大学へ入学を志願する者(以下「入学志願者」という。)であって,かつ,次のいずれかに該当するものとする。 大学入試センター試験に出願することができる者は,各大学へ入学を志願する者(以下「入学志願者」という。)であって,かつ,次のいずれかに該当するものとする。
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3)学校教育法施行規則(昭和22 年文部省令第11 号)第150 条の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成24 年3 月31 日までにこれに該当する見込みの者 3)学校教育法施行規則(昭和22 年文部省令第11 号)第150 条の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成24 年3 月31 日までにこれに該当する見込みの者
-'''方式'''+ 
 +==方式==
教科は6教科(外国語、国語、数学、理科、地理歴史、公民)あり、全ての教科・科目が設問の解答をマークシートに記入する「マーク方式」をとっている。各科目が高等学校の学習指導要領に準拠して出題される。そのため、教科書に記載されているような基本的な問題を中心としており、特別に難題と言われるような問題は少なくされている。作成時には平均点が6割程度となるように作成されているが、年度や科目によっては、作成側の思惑以上に科目間で大きな差が生まれてしまう。その際、選んだ科目によっての有利、不利をなくすために科目間での得点調整が行われることもある。 教科は6教科(外国語、国語、数学、理科、地理歴史、公民)あり、全ての教科・科目が設問の解答をマークシートに記入する「マーク方式」をとっている。各科目が高等学校の学習指導要領に準拠して出題される。そのため、教科書に記載されているような基本的な問題を中心としており、特別に難題と言われるような問題は少なくされている。作成時には平均点が6割程度となるように作成されているが、年度や科目によっては、作成側の思惑以上に科目間で大きな差が生まれてしまう。その際、選んだ科目によっての有利、不利をなくすために科目間での得点調整が行われることもある。
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-国公立大学では(推薦試験など一部の受験方式を除き)出願資格を「センター試験で本学が指定した教科・科目を受験した者」と明記している。多くの国公立大学ではセンター試験で5(6)教科7科目を必要としている。(点数に関しては学校ごとに傾斜配点などが存在している。)基本的に文系であれば地理歴史・公民の中から2科目、理科1科目、理系では逆に地理歴史・公民の中から1科目、理科2科目としている学校が多い。また、近年では国公立大学だけでなく、私立大学も慶応大学などの上位層大学のセンター試験利用方式の入試制度を設けたことにより、他大学も追随して同様の制度を設けている。+ 
 +==各大学での利用方法の一例 ==
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 +•基礎的な学力を幅広く評価するため、出題教科・科目を総合的に利用。
 +•一般入試の定員の一部について、大学入試センター試験の特定の教科・科目を利用。
 +•教科・科目に幅を持たせ、受験者が得意なものを選択させる。
 +•調査書と大学入試センター試験で第1次の選抜を行い、その合格者について面接試験を実施。
 +•工学部において、大学入試センター試験の数学・外国語を利用。大学が行う試験は理科のみを実施。
 +•入学定員の一部について、大学入試センター試験と大学が行う試験のうち、高得点の方を合否の判定に使用。
 +•推薦入試について、大学入試センター試験の国語・外国語のみを用い、大学が行う試験として面接を実施。
 +•大学入試センター試験で必要とする成績水準を明示した上で、大学入試センター試験の成績がその水準に達している者は大学が行う試験に進ませ、大学入試センター試験の成績は合算せずに大学が行う試験の成績のみで合否を判定。
 +•大学の自主的な判断に基づき、過年度の大学入試センター試験の成績を当該年度の入学者選抜に利用。
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 +== 利用によって得られた成果 ==
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 +•大学入試センター試験を利用した選抜については、全科目に平均的な学力を有するオ-ルラウンド型の学生が受験するなど、従来とは異なった層の学生を開拓することができた。
 +•大学入試センター試験への参加により、今まで実施が難しかった小論文や面接を導入する余裕ができた。
 +•受験者が全国的に広がり、受験者数も従来より増加した。
 +•大学のPRに役立ち、イメージアップが図れた。
 +•大学独自の試験のみで選抜を行うよりも、広範囲の教科・科目から選択することで広い視野から受験者の適性の評価が行えるようになった。
 +•同一大学・学部の受験チャンスが1回増えたことが受験者に好評であった。
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'''参考文献''' '''参考文献'''
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大学入試センターHP http://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0011.html 大学入試センターHP http://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0011.html
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目次

大学入試センター試験

大学入試センター試験(National Center Test for University Admissions)とは、独立行政法人大学入試センターによって例年1月13日以降の最初の土曜日及び翌日日曜日の2日間にわたって行われる日本の大学の共通入学試験である。国公立大学共通第1次学力試験が大学共通第1次学力試験と改められたが、その後再度改称し現在の名称に至る。


目的

大学入試センター試験は、大学(短期大学を含む。以下同じ。)に入学を志願する者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするものであり、国公私立の大学が、それぞれの判断と創意工夫に基づき適切に利用することにより、大学教育を受けるにふさわしい能力・適性等を多面的に判定することに資するために実施するものである。


出願資格

大学入試センター試験に出願することができる者は,各大学へ入学を志願する者(以下「入学志願者」という。)であって,かつ,次のいずれかに該当するものとする。

1)高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び平成24 年3 月卒業見込みの者

2)通常の課程による12 年の学校教育を修了した者及び平成24 年3 月修了見込みの者

3)学校教育法施行規則(昭和22 年文部省令第11 号)第150 条の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成24 年3 月31 日までにこれに該当する見込みの者


方式

教科は6教科(外国語、国語、数学、理科、地理歴史、公民)あり、全ての教科・科目が設問の解答をマークシートに記入する「マーク方式」をとっている。各科目が高等学校の学習指導要領に準拠して出題される。そのため、教科書に記載されているような基本的な問題を中心としており、特別に難題と言われるような問題は少なくされている。作成時には平均点が6割程度となるように作成されているが、年度や科目によっては、作成側の思惑以上に科目間で大きな差が生まれてしまう。その際、選んだ科目によっての有利、不利をなくすために科目間での得点調整が行われることもある。 2006年からは、英語のリスニング試験は、世界初となるICプレイヤーを用いて実施され、メディアなどでも話題となった。その反面、ICプレイヤーの故障や機械の使い捨ての面で問題もある。 2010年度から、過去問の再利用を認めるようになった。 2011年度までは地理歴史、公民を区分して、試験を行っていたが2012年度から統一し、1科目としたうえで、「倫理、政治・経済」という科目を復活させることを決定した。また、理科は3グループに分けて行うグループ制をとっていたが、その制度を廃止することも同時に決定した。そのため、最高2科目までとなった。


各大学での利用方法の一例

•基礎的な学力を幅広く評価するため、出題教科・科目を総合的に利用。 •一般入試の定員の一部について、大学入試センター試験の特定の教科・科目を利用。 •教科・科目に幅を持たせ、受験者が得意なものを選択させる。 •調査書と大学入試センター試験で第1次の選抜を行い、その合格者について面接試験を実施。 •工学部において、大学入試センター試験の数学・外国語を利用。大学が行う試験は理科のみを実施。 •入学定員の一部について、大学入試センター試験と大学が行う試験のうち、高得点の方を合否の判定に使用。 •推薦入試について、大学入試センター試験の国語・外国語のみを用い、大学が行う試験として面接を実施。 •大学入試センター試験で必要とする成績水準を明示した上で、大学入試センター試験の成績がその水準に達している者は大学が行う試験に進ませ、大学入試センター試験の成績は合算せずに大学が行う試験の成績のみで合否を判定。 •大学の自主的な判断に基づき、過年度の大学入試センター試験の成績を当該年度の入学者選抜に利用。


利用によって得られた成果

•大学入試センター試験を利用した選抜については、全科目に平均的な学力を有するオ-ルラウンド型の学生が受験するなど、従来とは異なった層の学生を開拓することができた。 •大学入試センター試験への参加により、今まで実施が難しかった小論文や面接を導入する余裕ができた。 •受験者が全国的に広がり、受験者数も従来より増加した。 •大学のPRに役立ち、イメージアップが図れた。 •大学独自の試験のみで選抜を行うよりも、広範囲の教科・科目から選択することで広い視野から受験者の適性の評価が行えるようになった。 •同一大学・学部の受験チャンスが1回増えたことが受験者に好評であった。



参考文献

螢雪時代‐全国大学内容案内号‐ 旺文社

螢雪時代 6月号 旺文社

大学入試センターHP http://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0011.html


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