ごみ問題4

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そもそも「ごみ」とはいったい何を指し示しているのか。「ごみ」を「ごみ」として処しているのは、社会や個々人の価値観であるとも指摘される。社会や時代、また人によって、同じものでも「ごみ」として捨てる場合もあれば、価値のあるものとして生かしている場合もある。一方で、「ごみ」の処理についてさまざまな問題が発生し、また深刻化してきている背景には、その排出量と質の問題を抜きに考えることはできない。もともと自然の中で、生物・非生物を含めた物質が過不足なく循環している時代や社会では、「ごみ問題」はないといえる。私たちの暮らす現在の社会で、これほどまでにごみの問題が深刻化している背景には、自然循環の中で対処しきれない膨大な量のものが、安易に廃棄され、しかもその中身がプラスチックを代表とする自然界にはなかった、つまり自然の循環に入りにくい性質のものであるという現状を押さえることが重要といえる。「ごみ」はなぜ「ごみ」なのか。まるで禅問答のようなこの問いかけを突き詰め、考えていくことは、「ごみ」を生み出す現代社会の価値観を問い直し、人と環境との関わり方を問い直すことにもつながる。 そもそも「ごみ」とはいったい何を指し示しているのか。「ごみ」を「ごみ」として処しているのは、社会や個々人の価値観であるとも指摘される。社会や時代、また人によって、同じものでも「ごみ」として捨てる場合もあれば、価値のあるものとして生かしている場合もある。一方で、「ごみ」の処理についてさまざまな問題が発生し、また深刻化してきている背景には、その排出量と質の問題を抜きに考えることはできない。もともと自然の中で、生物・非生物を含めた物質が過不足なく循環している時代や社会では、「ごみ問題」はないといえる。私たちの暮らす現在の社会で、これほどまでにごみの問題が深刻化している背景には、自然循環の中で対処しきれない膨大な量のものが、安易に廃棄され、しかもその中身がプラスチックを代表とする自然界にはなかった、つまり自然の循環に入りにくい性質のものであるという現状を押さえることが重要といえる。「ごみ」はなぜ「ごみ」なのか。まるで禅問答のようなこの問いかけを突き詰め、考えていくことは、「ごみ」を生み出す現代社会の価値観を問い直し、人と環境との関わり方を問い直すことにもつながる。
-== 対策==+== 対策、5つのR==
5つのRとは、「Reduce」(リデュース)ゴミの発生を減らすこと。「Reuse」(リユース)いったん使用された製品を再使用すること。「Recycle」(リサイクル)ゴミを再び資源に戻して原材料として利用すること。「Refuse」(リフューズ)ゴミになるものを持ち込まない、手に入れない。「Repair」(リペア)物を大事にして修理して使い続ける。以上のことである。先にある3つのRはよく知られていると思われるが、残りの2つについてはあまり知られていないと思われるので、簡単な説明をしておこう。まず、「Refuse」(リフューズ)の身近な例としては、コンビニ等で箸やストローを受け取らない、スーパーではレジ袋を受け取らない(マイバッグを持っていく)がある。「Repair」(リペア)は、家電や自転車などはすぐに新しいものに買い換えるのではなく、直せるものは直して長く使い続けるということである21。これらのことは、各家庭や個人で行うことが十分に可能である。一方で、すべてが個人のごみ問題に対する意識によって、大きく左右されるという面も持っている。そのため、一人一人がごみ問題に対する意識が高まるように、政府・企業・個人(家庭)が協力していく必要がある。 5つのRとは、「Reduce」(リデュース)ゴミの発生を減らすこと。「Reuse」(リユース)いったん使用された製品を再使用すること。「Recycle」(リサイクル)ゴミを再び資源に戻して原材料として利用すること。「Refuse」(リフューズ)ゴミになるものを持ち込まない、手に入れない。「Repair」(リペア)物を大事にして修理して使い続ける。以上のことである。先にある3つのRはよく知られていると思われるが、残りの2つについてはあまり知られていないと思われるので、簡単な説明をしておこう。まず、「Refuse」(リフューズ)の身近な例としては、コンビニ等で箸やストローを受け取らない、スーパーではレジ袋を受け取らない(マイバッグを持っていく)がある。「Repair」(リペア)は、家電や自転車などはすぐに新しいものに買い換えるのではなく、直せるものは直して長く使い続けるということである21。これらのことは、各家庭や個人で行うことが十分に可能である。一方で、すべてが個人のごみ問題に対する意識によって、大きく左右されるという面も持っている。そのため、一人一人がごみ問題に対する意識が高まるように、政府・企業・個人(家庭)が協力していく必要がある。

2013年8月6日 (火) 11:45の版

ごみ問題の背景

そもそも「ごみ」とはいったい何を指し示しているのか。「ごみ」を「ごみ」として処しているのは、社会や個々人の価値観であるとも指摘される。社会や時代、また人によって、同じものでも「ごみ」として捨てる場合もあれば、価値のあるものとして生かしている場合もある。一方で、「ごみ」の処理についてさまざまな問題が発生し、また深刻化してきている背景には、その排出量と質の問題を抜きに考えることはできない。もともと自然の中で、生物・非生物を含めた物質が過不足なく循環している時代や社会では、「ごみ問題」はないといえる。私たちの暮らす現在の社会で、これほどまでにごみの問題が深刻化している背景には、自然循環の中で対処しきれない膨大な量のものが、安易に廃棄され、しかもその中身がプラスチックを代表とする自然界にはなかった、つまり自然の循環に入りにくい性質のものであるという現状を押さえることが重要といえる。「ごみ」はなぜ「ごみ」なのか。まるで禅問答のようなこの問いかけを突き詰め、考えていくことは、「ごみ」を生み出す現代社会の価値観を問い直し、人と環境との関わり方を問い直すことにもつながる。

対策、5つのR

5つのRとは、「Reduce」(リデュース)ゴミの発生を減らすこと。「Reuse」(リユース)いったん使用された製品を再使用すること。「Recycle」(リサイクル)ゴミを再び資源に戻して原材料として利用すること。「Refuse」(リフューズ)ゴミになるものを持ち込まない、手に入れない。「Repair」(リペア)物を大事にして修理して使い続ける。以上のことである。先にある3つのRはよく知られていると思われるが、残りの2つについてはあまり知られていないと思われるので、簡単な説明をしておこう。まず、「Refuse」(リフューズ)の身近な例としては、コンビニ等で箸やストローを受け取らない、スーパーではレジ袋を受け取らない(マイバッグを持っていく)がある。「Repair」(リペア)は、家電や自転車などはすぐに新しいものに買い換えるのではなく、直せるものは直して長く使い続けるということである21。これらのことは、各家庭や個人で行うことが十分に可能である。一方で、すべてが個人のごみ問題に対する意識によって、大きく左右されるという面も持っている。そのため、一人一人がごみ問題に対する意識が高まるように、政府・企業・個人(家庭)が協力していく必要がある。


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