焼畑

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2013年8月7日 (水) 12:53の版
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焼畑とは

焼畑農業、焼畑農法とも言う。熱帯および温帯地域で主に行われてきた。森林、原野を伐採や火入れをして耕地を作る。その後耕作を放棄し植生が回復するのをまち、再度その土地を利用する農耕である。

日本における焼畑

日本では、ヒエ・アワ・ソバ・カブ・大豆・小豆を中心に里芋・大根なども加えた雑穀栽培型の焼畑農業である。耕作期間は3~5年で、その後15~20年間放置する 山の草木を切って枯らしてから焼き、その跡にそのまま作物を栽培する方法で、日本のどの地域の山間部にも広く分布していた。山間僻地の生活では何世代にもわたり営み続け、何ヶ所もの焼畑用の山の区画を持って、順次一区切り付く頃に次の用地を焼くという形で常にいくつかの焼畑が営まれながら焼畑農耕が続けられてきた。なかには、山村の場合では焼畑を自然に戻さず、そのまま何年も耕し続けてそのまま常畑(畑や田)にするケースも多くみられた。 今では水田と畑作が重視されているが、日本の焼畑は縄文時代からの歴史を持っていた。しかし明治時代の森林法により衰退し続け、昭和30年頃にはほぼ姿を消してしまった。

焼畑は環境破壊なのか

環境破壊の原因の一つに焼畑が挙げられるようになってきた。しかし焼畑は古くから行われてきた伝統的な農法である。 何故今になって環境破壊うんぬんが叫ばれるようになったのか? 古くからの焼畑というものは、環境に害を与えるよりも、むしろ環境を改善するのに一役買っていた。森を焼くことで、病害虫などを殺菌でき、燃えた灰は肥料分となり、土壌を改良してくれる。生態系という観点から見ても、焼畑で一度リセットすることにより、生物の多様性が増すという利点がある。 しかし、そのような環境改善の利点を有するには充分な休閑期が必要である。作物を3~5年栽培したら、10~20年は休ませなくてはいけない。 今日の近代化した食糧事情ではそんなにたくさんの休閑期では追い付いていけない。 近代化した食糧事情についていくには次々と森林を開拓し、耕地を作っていかなくてはならない。その結果、森の回復を待たずに森は焼かれ、森林が減っていった。森の守りを失った土壌は、海へとどんどん流れ、ますます森の再生が難しくなってしまったのである。


参考文献 http://kotobank.jp/word/%E7%84%BC%E7%95%91

     http://www10.ocn.ne.jp/~sobakiri/yakibata.html

     http://eikojuku.seesaa.net/article/211589662.html


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