地球環境問題
出典: Jinkawiki
2013年8月7日 (水) 16:12の版 Bunkyo-studen2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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- | 地球環境問題は、被害や影響が国内だけでなく、長い時間をかけて表面化され、地球規模にまで広がる環境を脅かす問題である。被害や影響があらわれるまで長い時間がかかるため、その影響の多くは現世代ではなく、次世代が受けることになる。被害が発生してから対策をとっても手遅れである。地球環境問題は、それぞれが独立して起こるのではなく、大気や水、生態系や世界経済を通じて相互に複雑に絡み合って、全体として一つの問題群を形成している。地球環境問題は、人類全体の立場から長期的かつ総合的に取り組まなければならない。 | + | 地球環境問題は、被害や影響が国内だけでなく、長い時間をかけて表面化され、地球規模にまで広がる環境を脅かす問題である。 |
+ | 被害や影響があらわれるまで長い時間がかかるため、その影響の多くは現世代ではなく、次世代が受けることになる。 | ||
+ | 被害が発生してから対策をとっても手遅れである。地球環境問題は、それぞれが独立して起こるのではなく、大気や水、生態系や世界経済を通じて相互に複雑に絡み合って、 | ||
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オゾン層の破壊→大気中のオゾン層が破壊されて、有害な紫外線が増加 | オゾン層の破壊→大気中のオゾン層が破壊されて、有害な紫外線が増加 | ||
- | (原因) フロンやハロンといった化学物質の大量使用による | + | (原因)フロンやハロンといった化学物質の大量使用による |
- | (被害) 皮膚がんや白内障の増加、農作物や海洋プランクトンなどの成育阻害 | + | (被害)皮膚がんや白内障の増加、農作物や海洋プランクトンなどの成育阻害 |
地球温暖化→温室効果ガス濃度が増加して温室効果が高まり、地表面の温度が上昇 | 地球温暖化→温室効果ガス濃度が増加して温室効果が高まり、地表面の温度が上昇 | ||
- | (原因) 化石燃料の大量使用で二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度が増加 | + | (原因)化石燃料の大量使用で二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度が増加 |
- | (被害) 海面水位の上昇による国土水没、異常気象 | + | (被害)海面水位の上昇による国土水没、異常気象 |
酸性雨→水素イオン指数(pH)5.6以下の酸性の雨や雷が降る | 酸性雨→水素イオン指数(pH)5.6以下の酸性の雨や雷が降る | ||
- | (原因) 化石燃料の大量使用で硫黄酸化物や窒素酸化物などが大気中で反応 | + | (原因)化石燃料の大量使用で硫黄酸化物や窒素酸化物などが大気中で反応 |
- | (被害) 土壌酸化性による森林・農作物の減少、遺跡・建物の劣化、湖沼の魚の死亡 | + | (被害)土壌酸化性による森林・農作物の減少、遺跡・建物の劣化、湖沼の魚の死亡 |
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熱帯林減少→森林とくに熱帯林が広い面積で消失 | 熱帯林減少→森林とくに熱帯林が広い面積で消失 | ||
- | (原因) 不適切な商業伐採、過度の薪炭材採取、非伝統的な焼畑耕作、過放牧 | + | (原因)不適切な商業伐採、過度の薪炭材採取、非伝統的な焼畑耕作、過放牧 |
- | (被害) 地球温暖化加速による気候の変化、野生生物の減少 | + | (被害)地球温暖化加速による気候の変化、野生生物の減少 |
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砂漠化→土地の劣化、不毛化が進展 | 砂漠化→土地の劣化、不毛化が進展 | ||
- | (原因) 過放牧や過耕作、過殿の薪炭材採取、不適切な灌漑による農地の塩分濃度上昇 | + | (原因)過放牧や過耕作、過殿の薪炭材採取、不適切な灌漑による農地の塩分濃度上昇 |
- | (被害) 食料生産減少、都市への人口集中、砂嵐による気候変動 | + | (被害)食料生産減少、都市への人口集中、砂嵐による気候変動 |
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海洋汚染→海が、廃棄物によって汚染される | 海洋汚染→海が、廃棄物によって汚染される | ||
- | (原因) 陸からの汚染物流入、廃棄物の海洋投棄、船舶の油の排出 | + | (原因)陸からの汚染物流入、廃棄物の海洋投棄、船舶の油の排出 |
- | (被害) 海洋生態系の変化、赤潮の発生 | + | (被害)海洋生態系の変化、赤潮の発生 |
最新版
【問題群としての地球環境問題】
地球環境問題は、被害や影響が国内だけでなく、長い時間をかけて表面化され、地球規模にまで広がる環境を脅かす問題である。
被害や影響があらわれるまで長い時間がかかるため、その影響の多くは現世代ではなく、次世代が受けることになる。
被害が発生してから対策をとっても手遅れである。地球環境問題は、それぞれが独立して起こるのではなく、大気や水、生態系や世界経済を通じて相互に複雑に絡み合って、
全体として一つの問題群を形成している。
地球環境問題は、人類全体の立場から長期的かつ総合的に取り組まなければならない。
問題の種類
オゾン層の破壊→大気中のオゾン層が破壊されて、有害な紫外線が増加
(原因)フロンやハロンといった化学物質の大量使用による
(被害)皮膚がんや白内障の増加、農作物や海洋プランクトンなどの成育阻害
地球温暖化→温室効果ガス濃度が増加して温室効果が高まり、地表面の温度が上昇
(原因)化石燃料の大量使用で二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度が増加
(被害)海面水位の上昇による国土水没、異常気象
酸性雨→水素イオン指数(pH)5.6以下の酸性の雨や雷が降る
(原因)化石燃料の大量使用で硫黄酸化物や窒素酸化物などが大気中で反応
(被害)土壌酸化性による森林・農作物の減少、遺跡・建物の劣化、湖沼の魚の死亡
熱帯林減少→森林とくに熱帯林が広い面積で消失
(原因)不適切な商業伐採、過度の薪炭材採取、非伝統的な焼畑耕作、過放牧
(被害)地球温暖化加速による気候の変化、野生生物の減少
砂漠化→土地の劣化、不毛化が進展
(原因)過放牧や過耕作、過殿の薪炭材採取、不適切な灌漑による農地の塩分濃度上昇
(被害)食料生産減少、都市への人口集中、砂嵐による気候変動
海洋汚染→海が、廃棄物によって汚染される
(原因)陸からの汚染物流入、廃棄物の海洋投棄、船舶の油の排出
(被害)海洋生態系の変化、赤潮の発生
【国際的な取り組み】
地球規模の問題群に世界が協力して取り組むという認識が生まれてきた。 1972年にストックホルムで国連人間環境会議を開催した。「かけがえのない地球」を合言葉 に「人間環境宣言」や「行動計画」が採択されるとともに、国際環境計画の創設が決定さ れた。この会議では、環境問題を国際舞台に初めて登場させた点で大きな成果をあげた。 しかし、途上国と先進国の間で、環境と開発をめぐる議論が行われた。環境保全と経済発 展の認識の対立が表面化したのである。
国連環境開発会議が1992年、リオデジャネイロで開催された。「持続可能な開発」の原則 が採択された。この会議によって、環境問題の責任論が最大の争論となった。 行動計画として、地球温暖化を防ぐための「気候変動枠組条約」や「生物多様性条約」が 採択された。 1997年のニューヨークでの国連環境特別会議、地球温暖化防止京都会議、といった世界レ ベルでの環境に対する取り組みが行われている。
参考資料 資料 政・経 2011 東学 投稿者 KK