六ヶ所村再処理工場

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2013年8月7日 (水) 16:42の版
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六ヶ所再処理工場は、日本原燃が所有する核燃料の再処理工場。 六ヶ所再処理工場は、日本原燃が所有する核燃料の再処理工場。
1993年から約2兆1,900億円の費用をかけて、青森県上北郡六ヶ所村弥栄平地区に建設が進められている。現在試運転中である。 1993年から約2兆1,900億円の費用をかけて、青森県上北郡六ヶ所村弥栄平地区に建設が進められている。現在試運転中である。
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== 再処理工場 == == 再処理工場 ==
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再処理工場は、原発で発電を終えた使用済み核燃料を化学的に処理して、プルトニウムとウランを取り出す施設のことをいう。放射能を原料とした巨大な化学プラントなので、核施設として臨界事故、放射能漏れ、被ばく事故などの危険性と、化学工場として火災・爆発事故などの危険性を合わせ持つことになる。 再処理工場は、原発で発電を終えた使用済み核燃料を化学的に処理して、プルトニウムとウランを取り出す施設のことをいう。放射能を原料とした巨大な化学プラントなので、核施設として臨界事故、放射能漏れ、被ばく事故などの危険性と、化学工場として火災・爆発事故などの危険性を合わせ持つことになる。
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これらの工程全体でたとえ事故が起きなくても、「原発1年分の放射能を1日で出す」といわれるほど、大量の放射能が環境中へ放出される。またひとたび大事故が起これば、放射能の被害は日本全体におよぶ可能性がある。 これらの工程全体でたとえ事故が起きなくても、「原発1年分の放射能を1日で出す」といわれるほど、大量の放射能が環境中へ放出される。またひとたび大事故が起これば、放射能の被害は日本全体におよぶ可能性がある。
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== 廃棄物 == == 廃棄物 ==
政府や電力会社は、「再処理によって廃棄物の量が減る」と宣伝している。確かに高レベルの使用済み燃料はガラス固化体にすれば小さくなるが、それと同時に膨大な低レベルの放射性廃棄物が発生する。その量はフランスのラ・アーグ再処理工場では元の使用済み燃料に比べて約15倍、日本の東海再処理工場では約40倍となっている。六ヶ所再処理工場でも、事業申請書から試算すると約7倍の放射性廃棄物の発生が見込まれている。また廃棄物とは見なされない空や海への日常的な放射能の垂れ流しもある。さらに工場の操業後は、施設全体が放射性廃棄物となってしまう。これらを含めると再処理工場は、元の使用済み燃料に比べて約200倍もの廃棄物を生み出すという試算値もある。これらはすべて、再処理を行わなければ発生しない廃棄物である。 政府や電力会社は、「再処理によって廃棄物の量が減る」と宣伝している。確かに高レベルの使用済み燃料はガラス固化体にすれば小さくなるが、それと同時に膨大な低レベルの放射性廃棄物が発生する。その量はフランスのラ・アーグ再処理工場では元の使用済み燃料に比べて約15倍、日本の東海再処理工場では約40倍となっている。六ヶ所再処理工場でも、事業申請書から試算すると約7倍の放射性廃棄物の発生が見込まれている。また廃棄物とは見なされない空や海への日常的な放射能の垂れ流しもある。さらに工場の操業後は、施設全体が放射性廃棄物となってしまう。これらを含めると再処理工場は、元の使用済み燃料に比べて約200倍もの廃棄物を生み出すという試算値もある。これらはすべて、再処理を行わなければ発生しない廃棄物である。
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 +[http://www.cnic.jp/ 原子力資料情報室]

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六ヶ所再処理工場は、日本原燃が所有する核燃料の再処理工場。 1993年から約2兆1,900億円の費用をかけて、青森県上北郡六ヶ所村弥栄平地区に建設が進められている。現在試運転中である。

再処理工場

再処理工場は、原発で発電を終えた使用済み核燃料を化学的に処理して、プルトニウムとウランを取り出す施設のことをいう。放射能を原料とした巨大な化学プラントなので、核施設として臨界事故、放射能漏れ、被ばく事故などの危険性と、化学工場として火災・爆発事故などの危険性を合わせ持つことになる。

① 剪断・溶解工程: 工場ではまず使用済み燃料を燃料の鞘ごとブツブツと切断し、それを高温の硝酸に溶かして、ウラン・プルトニウム・死の灰の混ざった硝酸溶液が作られる。以降の工程は溶液の状態で作業が進められる。

② 分離工程: 最初に硝酸溶液から死の灰を分離する。死の灰の部分は濃縮され高温のガラス原料と混ぜ、ステンレスの容器にいれて冷やし固められる。これが高レベルガラス固化体で、専用の貯蔵建屋で30~50年間貯蔵される。人間が近づけば即死してしまうような非常に強力な放射線と熱を出す危険なものである。

③ 精製工程: さらにウラン溶液とプルトニウム溶液を分離する。

④ ウランは硝酸を抜き、酸化ウラン粉末の状態で貯蔵される。

⑤ プルトニウム溶液は、一度分離したウラン溶液と1:1の割合で混合され、硝酸を抜き、ウラン・プルトニウム混合酸化物粉末の状態で貯蔵される。これが六ヶ所再処理工場の製品である。このプルトニウム(ウラン・プルトニウム混合酸化物)を、再び原発の燃料として利用しようというのがプルサーマルである。

これらの工程全体でたとえ事故が起きなくても、「原発1年分の放射能を1日で出す」といわれるほど、大量の放射能が環境中へ放出される。またひとたび大事故が起これば、放射能の被害は日本全体におよぶ可能性がある。

廃棄物

政府や電力会社は、「再処理によって廃棄物の量が減る」と宣伝している。確かに高レベルの使用済み燃料はガラス固化体にすれば小さくなるが、それと同時に膨大な低レベルの放射性廃棄物が発生する。その量はフランスのラ・アーグ再処理工場では元の使用済み燃料に比べて約15倍、日本の東海再処理工場では約40倍となっている。六ヶ所再処理工場でも、事業申請書から試算すると約7倍の放射性廃棄物の発生が見込まれている。また廃棄物とは見なされない空や海への日常的な放射能の垂れ流しもある。さらに工場の操業後は、施設全体が放射性廃棄物となってしまう。これらを含めると再処理工場は、元の使用済み燃料に比べて約200倍もの廃棄物を生み出すという試算値もある。これらはすべて、再処理を行わなければ発生しない廃棄物である。

原子力資料情報室


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