クリスマス2

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== 概要 == == 概要 ==

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目次

概要

クリスマス(Christmas;Xmas)とは、イエス・キリストのミサの意味であり、キリストの誕生を祝う降誕祭のことである。しかし、キリストの生誕については新約聖書に記載されているが、キリストが西暦元年12月25日に生まれたという記載はない。このことからキリストが生まれた時期についての確証は得られていない。よって、クリスマスとはキリストの誕生日ではなく、降誕を祝う祭日とされている。 3世紀までは、クリスマスの日付や祝い方が統一されておらず、キリストが神の子として公に現れたことを祝う1月6日の公現祭をキリストの生誕の日として祝ってきた。祝日が12月25日になったのは、4世紀中頃の西方において異教徒が冬至に定めた太陽崇拝の祭日に、キリストの誕生を結び付けたのがきっかけであり、東方ではそれまで公現祭の方が重要な祝日であった。 クリスマスは、復活祭と並んで最も盛大に祝われるキリスト教の祝日である。復活祭とは、年によって日時は異なるが、3月21日から4月25日の間のいずれかの日に開催されるキリストの復活を祝うキリスト教最古かつ最大の祝日のことである。 現在では、クリスマスは世俗化された形になり、グローバルな祝日と化している。約200近く存在する世界の国々のうち、約150か国がクリスマスを祝うが、その中には日本のように、主な宗教がキリスト教ではない国や、キリスト教を信仰してさえいない国も含まれる。

クリスマスツリー

クリスマスツリーは、19世紀のドイツで形作られた。王侯貴族や上流階級で飾られていたものが、次第にヨーロッパ各国の王侯貴族に伝わっていった。都市において市民階級が成立し始めると一般家庭にも浸透し、それからドイツ移民によりアメリカにまで伝えられ、普仏戦争や第一次世界大戦等を通して、それまでクリスマスツリーを知らなかった国々にまで広く伝わり、同時にクリスマスの存在も伝えられるようになった。クリスマスツリーは、ドイツにおいてキリスト教以前の異教徒時代に、冬至に魔よけとして常緑樹を家の内外に飾った習慣から起源がきている。中世が終わる頃、異教とキリスト教の習慣が一体化し、月桂樹やカシ、ナラのような常緑樹の小枝は、神と人間が一緒になった幼児のキリストの永遠の姿であるとして注目されるようになった。モミの木はキリスト教においては、罪を受け入れることができるキリストの木とされている。また、キリストが磔にされた十字架はモミの木によって作られたものだったとされている。 現在、クリスマスツリーには電飾や、星・お菓子・鈴・綿などのオーナメントを飾り付けるのが一般的である。

サンタクロース

サンタクロース(Santa Claus)は、4世紀頃の小アジア、ミラの司教、聖(セント)・ニコラウスの伝説が起源であり、「サンタクロース」の呼び名は、「ニコラウス」がオランダ語によって転訛語したものである。サンタクロースは、国によって彼の姿・形・役割等のイメージが異なるが、概ねクリスマスの前夜に世界中の子供たちにクリスマスプレゼントを配り渡る、赤い服・白い髭が特徴的な老人であると認識されている。

日本でのクリスマス

日本でのクリスマスの発祥は、フランシスコ・ザビエルがキリスト教を日本へ伝来するため来日した以後、1552年に山口教会(周防国)で最初のミサがトルレス神父によって行われたことがきっかけであるとされている。トルレス神父とは日本へのキリスト教布教活動を熱心に行ったザビエルの意思を強く受け、日本での宣教に励んだ人物である。彼の尽力により、日本でのキリスト教布教の成功がもたらされた。しかし、江戸幕府によって制定された禁教令により、明治期になるまでキリスト教の布教、信仰等は一切禁じられた。日本でクリスマスが受け入れられ始めたのは、1900年(明治33年)に明治屋が銀座に進出した以後、いわゆるクリスマス商戦が始まったことがきっかけである。 日本のクリスマスはイギリス流の習慣を受け継いでいて、それは、サンタクロースが12月25日にプレゼントを子供たちに配り、クリスマスの挨拶としてクリスマスをモチーフにした絵葉書やグリーティングカードを家族や友人同士送り合うという習慣である。これには、ご馳走を食べたり、クリスマスパーティーを行ったりすることも含まれる。しかし、日本でのクリスマスは、キリスト教という宗教的性格は薄く、主に商業主義と結びついて年末の娯楽行事として盛んになったという性格の方が色濃い。

世界でのクリスマス

今日においてクリスマスは世俗化された形となり、世界中でクリスマスが祝われている。キリスト教を信仰している国、していない国に関わらず、一般的なクリスマス行事を行ったり、クリスマスである12月25日が国民の休日であったりとその祝われる形は様々である。 世俗化しているとはいえ、クリスマスはキリスト教由来の祭日であるため、サウジアラビアにおいてこれを祝うことは一切禁じられている。しかし、サウジアラビア国民の多くはクリスマスを祝っており、クリスマスとは無関係だとしてそれに関連する商品等の販売も行っている。このような人々はキリスト教を信仰しているわけではなく、宗教観を気にしない日本人の姿に類似しているといえる。

参考文献

『クリスマス どうやって日本に定着したか』クラウス・クラハト 角川書店 『クリスマスの文化史』若林ひとみ 白水社 『クリスマスの起源』O.クルマン 教文館 『都市の年中行事 変容する日本人の心性』石井研士 春秋社


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