ロッテルダム港

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2008年7月2日 (水) 18:00の版
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ロッテルダム港の拡幅は留まるところを知らず、1973年には北海を埋めた立てて建設されたマースフラクテの使用が始まる。1997年にはニューヴェヴァーターヴェーフの入り口にメスラントケリンクと呼ばれる防波堤が設けられ、洪水に対する備えが強化された。 ロッテルダム港の拡幅は留まるところを知らず、1973年には北海を埋めた立てて建設されたマースフラクテの使用が始まる。1997年にはニューヴェヴァーターヴェーフの入り口にメスラントケリンクと呼ばれる防波堤が設けられ、洪水に対する備えが強化された。
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ロッテルダム港とは、オランダのロッテルダムにあるヨーロッパ最大の港である。ライン川が北海に注ぐ直前に位置し、外洋と河川の結節点として発展した。世界第三位の貨物取扱量を誇り、また世界最大の石油化学工業地帯でもあるため石油メジャー各社のコンビナートが林立している。1960年代に建設されたユーロポート地区は特に有名で、ロッテルダム港全体を指して「ユーロポート」と呼ぶことがある。 日本の神戸港と東京港が、それぞれ1967年と1989年に姉妹港としての提携を結んでいる。

貨物取扱量は、1965年にニューヨーク港を抜き世界一になり、2003年まで世界一の貨物取扱量を維持した。しかし2004年に上海港・シンガポール港に抜かれ、世界第3位に転落した。 近年、貨物取扱量は停滞しているが、これはヨーロッパの主要港湾に共通する傾向であるため、ロッテルダム港のヨーロッパにおける優位に代わりはない。貨物取扱量はヨーロッパで2位のアントワープ港の2倍以上、3位のハンブルク港の3倍以上である。 港湾施設での雇用者数は約5万9000人。 総面積は10500ヘクタール、東西の長さは40キロメートル、埠頭の総延長は77キロメートル、原油タンク容積は1300万立方メートル。


ロッテルダム港の歴史

ロッテルダムは、1250年頃に作られたロッテ川を新マース川から仕切る堤防が作られたことにより港町として発展するようになった。海水面が上昇し、塩水が内陸に浸入するようになった為にこのような措置がとられたのだが、これによりロッテ川と新マース川の間を行き来するには荷物の積み替えが必要となり、港町としてのロッテルダムの歴史が始まることになる。

商港としての活躍は、は15世紀以降に始まった。1421年の洪水で、ドルトレヒト港が大規模な被害を受け、デルフト港は水深が浅く、船舶の大型化に対応できなかったためロッテルダム港が重要視された。八十年戦争(1568-1648、ネーデルラント諸州がスペインに対して起こした反乱)では、アントウェルペン港やアムステルダム港が封鎖されたため、ロッテルダム港の重要性はさらに高まった。東インド等の植民地との貿易や、17世紀の大規模な埠頭や造船所の開発により、ロッテルダム港は街と共に急速な発展を遂げた。

19世紀に入るとロッテルダム港は更に急速な発展を遂げる。産業革命の影響により、大規模な資源、製品の運搬が必要になったためである。また、1868年のマンハイム条約により各国の船舶が自由にライン川を航行できるようになり、ライン川河川交通の重要性が増したことも理由の一つである。それに加え、ロッテルダム港と北海を直結するニューヴェヴァーターヴェーフが1872年に開通し、航行時間の短縮、容量の増加が図られた。

20世紀に入ると重工業はさらに発展し、ロッテルダム港でもこれに対応してヴァールハーフェンとメールヴェハーフェンという埠頭が建設された。メールヴェハーフェンは石油化学工業に特化した埠頭である。 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによる戦略爆撃の対象となりロッテルダムは壊滅的な打撃を受けたが、港湾の需要は戦後まもなく回復し、1950年代までにエーンハーフェンやボトレックが建設された。

ドイツの急速な復興も手伝い、ロッテルダム港の利用は増え続けた。これに対応するため、1958年にニューヴェヴァーターヴェーフ南側に3600ヘクタールに及ぶユーロポートの建設が始まった。特に石油製品の需要が拡大していたため、大型タンカーの取り扱いを重視し、大型の船舶が接岸可能な4つの石油専用埠頭を含む8つの埠頭が計画され、1960年代から使用を開始している。この結果、ユーロポートは世界最大の石油化学工業の集積地となり、ドイツのルール地方やカールスルーエなどへ至る石油パイプラインの起点ともなっている。

ロッテルダム港の拡幅は留まるところを知らず、1973年には北海を埋めた立てて建設されたマースフラクテの使用が始まる。1997年にはニューヴェヴァーターヴェーフの入り口にメスラントケリンクと呼ばれる防波堤が設けられ、洪水に対する備えが強化された。

(投稿者:アサ)


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