特攻隊2

出典: Jinkawiki

(版間での差分)
2015年7月31日 (金) 22:54の版
Daijiten2014 (ノート | 投稿記録)

← 前の差分へ
最新版
Daijiten2014 (ノート | 投稿記録)

22 行 22 行
この振武寮での暴行により手足が動かなくなる者もあらわれたり、凄まじいものだった。 この振武寮での暴行により手足が動かなくなる者もあらわれたり、凄まじいものだった。
特攻隊は生きることが許されない部隊であった。 特攻隊は生きることが許されない部隊であった。
 +
 +この特攻隊は敵国つまり連合国軍に脅威を与えた。
 +この作戦は連合国軍の意表を突いたもので大損害を与えた。
 +特に沖縄戦での連合国海軍の軍艦の被害は甚大であった。
 +他国からすれば命を捨てた自爆攻撃など考えられることではなかった。
 +そのために特攻への対策が遅れたということがあったのだ。
 +アメリカ軍はこの特攻隊を日本人によって開発された唯一の最も効果的な航空兵器と評価した。
 +そして特攻作戦に参加する日本兵が信じられず、日本兵の命を捨ててまで敵国に攻撃を与える国への忠誠心、愛国心に驚愕した。
 +世界でははいまだに特攻作戦が日本兵の有志による自爆攻撃といった印象が根強い。
 +だが先述の通りこの特攻作戦は強制的といっていいようなものであった。
 +
 +
 +
参考資料 参考資料
NHKスペシャル 「学徒兵許されざる帰還〜陸軍特攻隊の悲劇」 NHKスペシャル 「学徒兵許されざる帰還〜陸軍特攻隊の悲劇」
参考文献 参考文献
特攻 自殺兵器となった学徒兵兄弟の証言 新日本出版社 2002 岩井忠正 特攻 自殺兵器となった学徒兵兄弟の証言 新日本出版社 2002 岩井忠正

最新版

特攻隊

特攻隊とは戦闘機に爆弾を積み敵戦艦に捨て身の特攻をしかける部隊である。 特攻隊に召集されるということは死を意味するということになる。 特攻隊が初めて任務に就いたのは1944年10月20日のレイテ沖海戦である。 海軍主導の部隊で行われたこの作戦は当初は戦果をおさめていたが次第にただの自爆になっていくようになる。 当初に戦果をおさめられた理由として有能なパイロットがいたことが一つにあげられる。 特攻作戦で戦死していった有能なパイロット達の後の育成は間に合わなくなった。 多少訓練を受けたとしてもほぼ素人といったパイロットを送り込むようになりこれはもはや無謀となった。 訓練用の機体には旧式97式戦闘機が用いられていた。 練習機体も古いいつ故障してもおかしいような機体での練習が強いられた。 練習段階でも技術のなさから壁に突っ込むなどして亡くなった人もいる。 作戦時に用いられた戦闘機も旧式の戦闘機が多かった。 さらには軽量化のためにレーダー、機関銃などの装備はぬかれ燃料は片道分と言ったような帰還が許されないものであった。 出撃時には玉が2発込められた銃を渡される。 これは不時着した際に1発はエンジンを撃ち抜くよう。 もう1発は自決用であった。もはや生きることは許されない。 だが実際にはエンジントラブルなどから帰還したものは出撃者に対して約5割いたという。 この帰還した者は国民の戦意喪失などを避けるために戦死扱いにされ、振武寮に収容される。 そこではなぜ帰還したのかと問い詰められ、リンチや精神教育が待っていた。 徹底的に天皇のために命を捧げることは名誉なことだと叩き込まれ、特攻隊出撃のために再教育される。 この振武寮での暴行により手足が動かなくなる者もあらわれたり、凄まじいものだった。 特攻隊は生きることが許されない部隊であった。

この特攻隊は敵国つまり連合国軍に脅威を与えた。 この作戦は連合国軍の意表を突いたもので大損害を与えた。 特に沖縄戦での連合国海軍の軍艦の被害は甚大であった。 他国からすれば命を捨てた自爆攻撃など考えられることではなかった。 そのために特攻への対策が遅れたということがあったのだ。 アメリカ軍はこの特攻隊を日本人によって開発された唯一の最も効果的な航空兵器と評価した。 そして特攻作戦に参加する日本兵が信じられず、日本兵の命を捨ててまで敵国に攻撃を与える国への忠誠心、愛国心に驚愕した。 世界でははいまだに特攻作戦が日本兵の有志による自爆攻撃といった印象が根強い。 だが先述の通りこの特攻作戦は強制的といっていいようなものであった。


参考資料 NHKスペシャル 「学徒兵許されざる帰還〜陸軍特攻隊の悲劇」 参考文献 特攻 自殺兵器となった学徒兵兄弟の証言 新日本出版社 2002 岩井忠正


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成