糖尿病
出典: Jinkawiki
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清野裕・鍵本伸二著『ポピュラー・サイエンス206 糖尿病の本当のはなし』2000年 裳華房 | 清野裕・鍵本伸二著『ポピュラー・サイエンス206 糖尿病の本当のはなし』2000年 裳華房 | ||
鈴木守ら著『「知としての身体」を考える 上智式教育イノベーション・モデル』 | 鈴木守ら著『「知としての身体」を考える 上智式教育イノベーション・モデル』 |
2016年7月29日 (金) 16:05の版
目次 |
概要
糖尿病とは、世界的に見ても多くの人に知られている内分泌系の異常疾患である。症状としては、膵臓が十分なインスリンを分泌できなくなったり、肝臓や末梢組織が十分なインスリン濃度を保てなくなったりすることで、慢性的な血糖値の上昇と特有な代謝異常を引き起こすとされている。2016年のWHOの調査によると、成人の糖尿病患者は世界で4.2億人、子供の糖尿病患者は54万人を超える。厚生労働省の調査によると、日本の糖尿病患者は2014年の時点で316万人を超える。そして今後も世界的に見て、糖尿病患者は増えると予測される。
歴史
糖尿病に大きく関わってくるのがインスリンである。インスリンは、食べ物を摂取した際に膵臓から分泌され、脂肪吸収やブドウ糖の分解などを行う。元々日本人は欧米人に比べるとインスリンの分泌量が少ない。それは、日本人が今まで送ってきた生活習慣が関係している。 人類は約440万年前に誕生したと言われ、私たち日本人の先祖が誕生したのは約20万年前と言われる。それから人間は飢えと戦うようになり、自分たちで野山・海・山で狩りをすることで食料を得ていた。そういった生活は長く続き、稲作が約4500年前から始まり生活が安定したが、江戸時代までは食事は毎日2回だった。つまり日本人はインスリンの分泌はあまりなかった。一方欧米は、穀物が育ちにくい環境だったため、家畜の肉を摂取することで生活していた。そのため余分な脂肪を摂取することで、インスリンが多く分泌されることとなった。ここで日本と欧米とのインスリンの分泌量の差が生まれた。 しかし、明治時代以降日本にも食料が安定して手に入るようになっただけではなく、あまり食べられてこなかった肉・乳製品を摂取するようになった。以前に比べてインスリンの分泌量は増えたのだが、インスリンの分泌量が追い付かなくなり日本で糖尿病が発症したと考えられている。
治療法
現在の医療では、糖尿病を完治させることは不可能である。栄養食事療法や運動療法、薬物療法(主にインスリン注射)などにより、緩和させることは可能である。
世界糖尿病デーについて
WHOは11月14日を『世界糖尿病デー』と定め、世界的に糖尿病を啓発し、糖尿病の予防や治療継続の重要性を訴えるとしている。日本でも45都道府県で、11月14日 をメインに関連イベントを行っている。
参考文献・URL
清野裕・鍵本伸二著『ポピュラー・サイエンス206 糖尿病の本当のはなし』2000年 裳華房 鈴木守ら著『「知としての身体」を考える 上智式教育イノベーション・モデル』 2014年 学研マーケティング 渡邉早苗・寺本房子ほか編著「栄養食事療法シリーズ1 エネルギーコントロールの栄養食事療法 糖尿病・肥満症」2009年 建帛社 世界糖尿病デーについて http://www.wddj.jp/01_howto.htm (2016年7月25日最終閲覧) 糖尿病の調査・統計・数字│糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/calendar/chousa/ (2016年7月25日最終閲覧)