フィンランドの教育実習

出典: Jinkawiki

(版間での差分)
2016年8月1日 (月) 08:39の版
Daijiten2014 (ノート | 投稿記録)

← 前の差分へ
最新版
Daijiten2014 (ノート | 投稿記録)

1 行 1 行
- +小学校のクラス担任は、最低312時間という実習を2回に分けて行う。一方、教科担任は、国語や数学など教科ごとの教員資格で、中学、高校、成人学校などで行うことができる資格である。この教科担任の実習は、小学校と比べて、さらに実習時間が多い。Ⅰ~Ⅲ期に分け、のべ19週間にわたって教育実習が行われる。
- +
-小学校のクラス担任は、最低312時間という実習を2回に分けて行う。一方、教科担任は、国語や数学など教科ごとの教員資格で、中学、高校、成人学校などで行うことができる■である。この教科担任の実習は、小学校と比べて、さらに実習時間が多い。Ⅰ~Ⅲ期に分け、のべ19週間にわたって教育実習が行われる。+
19 行 17 行
-実習のスケジュールは学生ごとにさまざまではあるが、教科担任になるためには500時間以上の実習をうけなくてはならず、教師の道は険しいと言える。こうして厳しい実習を経て初めて資格が得られるため、日本のように「教員資格だけとっておく」ということにはならない。+実習期間が終わっても、もう少し訓練が必要となった場合は、一週間、二週間という単位で実習期間を延長することができる。評価には実質合格か不合格しかなく、合格点に達するまで実習が続くこともある。
 +また、実習のスケジュールは学生ごとにさまざまではあるが、教科担任になるためには500時間以上の実習をうけなくてはならず、教師の道は険しいと言える。こうして厳しい実習を経て初めて資格が得られるため、日本のように「教員資格だけとっておく」ということにはならない。
参照:「教育市国フィンラド流教師の育て方」増田ユリヤ 岩波書店 参照:「教育市国フィンラド流教師の育て方」増田ユリヤ 岩波書店

最新版

小学校のクラス担任は、最低312時間という実習を2回に分けて行う。一方、教科担任は、国語や数学など教科ごとの教員資格で、中学、高校、成人学校などで行うことができる資格である。この教科担任の実習は、小学校と比べて、さらに実習時間が多い。Ⅰ~Ⅲ期に分け、のべ19週間にわたって教育実習が行われる。


(1) Ⅰ期

Ⅰ期の実習校は、大学付属の教師訓練であることが多い。ある実習校は、一度に200人の実習生を受け入れているので、実習生のための大きな居室や、授業のリハーサルをするために最新の設備を整えた専用教室なども設けられている。


(2) Ⅱ期

Ⅱ期では、町場の学校に出て、さまざまな環境におかれている学校現場を体験する。期間は3週間、約130時間である。実習現場では必ずしも自分がなりたい教員資格の学校でなくてもよい。たとえば、小学校教員を目指している人が保育所(就学前教育)を実習先に選んでもいいし、中学校教員を目指しているが、たまたま実習を受け入れ学校がなくて、成人学校で実習したケースもある。


(3) Ⅲ期

Ⅲ期は、八週間で、時間にすると約213時間。この期間は最初の実習校である大学付属の教師訓練校に戻って、教育実習の総仕上げをする。


実習期間が終わっても、もう少し訓練が必要となった場合は、一週間、二週間という単位で実習期間を延長することができる。評価には実質合格か不合格しかなく、合格点に達するまで実習が続くこともある。 また、実習のスケジュールは学生ごとにさまざまではあるが、教科担任になるためには500時間以上の実習をうけなくてはならず、教師の道は険しいと言える。こうして厳しい実習を経て初めて資格が得られるため、日本のように「教員資格だけとっておく」ということにはならない。


参照:「教育市国フィンラド流教師の育て方」増田ユリヤ 岩波書店


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成