世界の貧困問題
出典: Jinkawiki
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東アジアと太平洋‥‥23.2% 中東と北アメリカ‥‥0.5% | 東アジアと太平洋‥‥23.2% 中東と北アメリカ‥‥0.5% | ||
(出典:世界銀行) | (出典:世界銀行) | ||
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==NGOの取り組み== | ==NGOの取り組み== |
2016年8月1日 (月) 15:14の版
目次 |
グローバリゼーションとは
グローバリゼーションとは、世界規模に広がることである。政治・経済・文化などが国境を越えて地球規模で拡大すること。
貧困の現実
貧困とは途上国における十分な食料や住環境がないという状況だけでを示すのではない。 貧困とは何かという問題は論争的で、その状況を分析することもそれに対処することも複層的かつ複雑すぎて、その説明に適した単一の方法などない。ここでは貧困の複雑性・複層性を指摘するスピッカーの貧困定義をとりあげる。 スピッカーは3つの主要な貧困群があると述べている。 1つ目は、物資的ニーズに関する貧困である。 必要不可欠なものを欠いた状態である特定のニーズ、必要不可欠なものを欠いた状態がしばらく続きそこから抜け出せない状態である剥奪パターン、低所得の状態である低水準の生活の3つを意味する。つまり、食糧、住環境、安全性が整えられていないことを示す。 2つ目は、経済的環境に関する貧困である。 欲しいものは手に入れる資源がない状態の資源の欠如、経済的環境の経済格差、経済的地位による経済階級が含まれる。つまり、人々の経済力の格差を示している。 3つ目は、社会関係にかかわる貧困である。 社会的地位や教育発達度によって定まる社会階級、公的扶助による依存、社会から排除された状態である社会的排除、法的・社会的・政治的取り決めに参画する権利の欠如である。つまり、社会問題や排除が生じつつそれに対処する社会権や社会参加の権利が剥奪されていることを示す。 このように、貧困は複雑すぎて単一の目的あるいは単一の解決策では克服できない。
地球上に住む70億人ほどの人々のうち、約半分が1日2ドル以下の生活費しかなく、5人に1人が1ドル以下の生活費しかない。
1日1ドル以下で暮らす人々の地域別人口比 (計12億人 1988年) 南アジア‥‥43.5% ラテンアメリカとカリブ‥‥6.5% サハラ以南のアフリカ‥‥24.3% ヨーロッパと中央アジア‥‥2.0% 東アジアと太平洋‥‥23.2% 中東と北アメリカ‥‥0.5% (出典:世界銀行)
日本では1980年代以降上昇し続けた子供の貧困率は、2005年では、13.9%になり、7人に1人の子供は貧困である。また、他の諸国が子供の貧困対策に積極的に取り組んでいるのにも関わらず抜本的な対策はいまだ進まず、1995年以降も貧困率は変化なく上昇し続けている。
NGOの取り組み
貧困は、単に収入の問題だけではない。世界の5人に1人の子供がそうした危険にさらされているのである。1998年、NGOは少なくとも100億ドルを途上国に援助した。2000年の「債務帳消しキャンペーン」の際には、大規模なデモンストレーションをおこなって、この目標を国際協力の日程のなかにしっかり組み込んだ。他方、NGOは各国政府に圧力をかけて、その影響を受けた各国政府は、90年代に、貧困の撲滅を「開発プログラム」の中に組み入れた。NGOは、国家を超えたその行動によって、「人類の連帯」の発展に寄与していると評価されている。
まとめ
貧困の克服のためには、政治的・経済的な構造の従属関係を脱していくことが不可欠であり、一方で、不平等の是正、情報の流通や医薬品や教育などの普及には、国際的な援助や協力が必要である。
参考文献:「グローバリゼーションの基礎知識」著 J-C・リュアノ⁼ボルバラン&S・アルマン 訳 杉村昌昭
R.S