糖尿病

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2016年8月3日 (水) 16:20の版
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==概要== ==概要==
糖尿病とは、世界的に見ても多くの人に知られている内分泌系の異常疾患である。症状としては、膵臓が十分なインスリンを分泌できなくなったり、肝臓や末梢組織が十分なインスリン濃度を保てなくなったりすることで、慢性的な血糖値の上昇と特有な代謝異常を引き起こすとされている。また糖尿病は3大合併症という、神経障害・網膜症・腎症を引き起こす可能性があり、最悪死に至る。2016年のWHOの調査によると、成人の糖尿病患者は世界で4.2億人、子供の糖尿病患者は54万人を超える。厚生労働省の調査によると、日本の糖尿病患者は2014年の時点で316万人を超える。そして今後も世界的に見て、糖尿病患者は増えると予測される。 糖尿病とは、世界的に見ても多くの人に知られている内分泌系の異常疾患である。症状としては、膵臓が十分なインスリンを分泌できなくなったり、肝臓や末梢組織が十分なインスリン濃度を保てなくなったりすることで、慢性的な血糖値の上昇と特有な代謝異常を引き起こすとされている。また糖尿病は3大合併症という、神経障害・網膜症・腎症を引き起こす可能性があり、最悪死に至る。2016年のWHOの調査によると、成人の糖尿病患者は世界で4.2億人、子供の糖尿病患者は54万人を超える。厚生労働省の調査によると、日本の糖尿病患者は2014年の時点で316万人を超える。そして今後も世界的に見て、糖尿病患者は増えると予測される。
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投薬に使用されるのは、インスリンの分泌を促進するスルフォニル尿素薬(通称SU剤)や速攻型インスリン分泌促進薬・血糖コントロールしやすくさせるα-グルコシターゼ阻害薬・肥満患者に推奨される、食欲低下やインスリン作用を高めるビグアナイド製剤やインスリン抵抗性改善薬などが挙げられる。 投薬に使用されるのは、インスリンの分泌を促進するスルフォニル尿素薬(通称SU剤)や速攻型インスリン分泌促進薬・血糖コントロールしやすくさせるα-グルコシターゼ阻害薬・肥満患者に推奨される、食欲低下やインスリン作用を高めるビグアナイド製剤やインスリン抵抗性改善薬などが挙げられる。
また、インスリンを直接体内に注射するインスリン注射療法では、投薬療法よりも確実に血糖値を下げることが可能である。インスリン注射療法では、毎食前にインスリンを注射することで、食後に起こりやすい高血糖状態を抑えることができる。 また、インスリンを直接体内に注射するインスリン注射療法では、投薬療法よりも確実に血糖値を下げることが可能である。インスリン注射療法では、毎食前にインスリンを注射することで、食後に起こりやすい高血糖状態を抑えることができる。
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(2)食事療法 (2)食事療法

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目次

概要

糖尿病とは、世界的に見ても多くの人に知られている内分泌系の異常疾患である。症状としては、膵臓が十分なインスリンを分泌できなくなったり、肝臓や末梢組織が十分なインスリン濃度を保てなくなったりすることで、慢性的な血糖値の上昇と特有な代謝異常を引き起こすとされている。また糖尿病は3大合併症という、神経障害・網膜症・腎症を引き起こす可能性があり、最悪死に至る。2016年のWHOの調査によると、成人の糖尿病患者は世界で4.2億人、子供の糖尿病患者は54万人を超える。厚生労働省の調査によると、日本の糖尿病患者は2014年の時点で316万人を超える。そして今後も世界的に見て、糖尿病患者は増えると予測される。

歴史

糖尿病に大きく関わってくるのがインスリンである。インスリンは、食べ物を摂取した際に膵臓から分泌され、脂肪吸収やブドウ糖の分解などを行う。元々日本人は欧米人に比べるとインスリンの分泌量が少ない。それは、日本人が今まで送ってきた生活習慣が関係している。 人類は約440万年前に誕生したと言われ、私たち日本人の先祖が誕生したのは約20万年前と言われる。それから人間は飢えと戦うようになり、自分たちで野山・海・山で狩りをすることで食料を得ていた。そういった生活は長く続き、稲作が約4500年前から始まり生活が安定したが、江戸時代までは食事は毎日2回だった。つまり日本人はインスリンの分泌はあまりなかった。一方欧米は、穀物が育ちにくい環境だったため、家畜の肉を摂取することで生活していた。そのため余分な脂肪を摂取することで、インスリンが多く分泌されることとなった。ここで日本と欧米とのインスリンの分泌量の差が生まれた。 しかし、明治時代以降日本にも食料が安定して手に入るようになっただけではなく、あまり食べられてこなかった肉・乳製品を摂取するようになった。以前に比べてインスリンの分泌量は増えたのだが、インスリンの分泌量が追い付かなくなり日本で糖尿病が発症したと考えられている。


分類

糖尿病は大きく4つに分類することができる。

(1)1型糖尿病

何らかの原因で、膵臓のβ細胞がウイルス感染し自己免疫反応が起こり、膵臓の細胞が破壊してしまうことによりインスリンの分泌量が絶対的に足りなくなってしまい、ブドウ糖が代謝されず血管にとどまってしまい高血糖状態が続いてしまうのが1型糖尿病である。1型糖尿病では、10代や20代前半で発症する確率が極めて高いとされている。1型糖尿病の日本人患者は約5%と少ない。

(2)2型糖尿病

2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足、肥満やストレスが原因でインスリンの分泌量が低下し、蔓延的な高血糖状態が続いてしまう症状を指す。遺伝的要素も強く、近親者が糖尿病だった上に食べすぎといった生活習慣の乱れがあると、発症しやすいと言われている。日本人の糖尿病患者の約9割は2型糖尿病であり、運動療法や食事療法が有効である。

(3)ミトコンドリア糖尿病

母系遺伝が関係し、40歳以下で発症しやすいとされているのがミトコンドリア糖尿病である。ミトコンドリア糖尿病には母系遺伝・40歳以下の若年発症のほか、難聴・低身長の痩せ型などの特徴がある。加えて、神経機能障害や腎症を併発させるケースも多く見られ、治療にはインスリン注射療法が必要になることが多い。

(4)妊娠糖尿病

妊娠中は胎盤から血糖値が高いホルモン(インスリン拮抗ホルモン)がたくさん分泌されることにより、高血糖状態が続き糖尿病になってしまうのが妊娠糖尿病である。基本的には妊娠が終われば完治するが、数年後に糖尿病になってしまう可能性がある。また妊娠初期に妊娠糖尿病が発症した場合は、胎児に奇形の発症が高いことが分かっている。ただ、妊娠中期から後期にかけて発症した妊娠糖尿病患者から産まれた胎児には障害や発育上は影響はないが、肥満になりやすいとされている。

治療法

現在の医学では糖尿病は完治できないとされている。しかし糖尿病を悪化させると血糖コントロールが出来ない状態が続き、最悪の場合死に至る可能性があるため非常に危険である。そうならないために治療を続けていく事が不可欠である。継続できる治療法として、インスリン注射法・食事療法・運動療法が挙げられる。

(1)薬物療法

投薬に使用されるのは、インスリンの分泌を促進するスルフォニル尿素薬(通称SU剤)や速攻型インスリン分泌促進薬・血糖コントロールしやすくさせるα-グルコシターゼ阻害薬・肥満患者に推奨される、食欲低下やインスリン作用を高めるビグアナイド製剤やインスリン抵抗性改善薬などが挙げられる。 また、インスリンを直接体内に注射するインスリン注射療法では、投薬療法よりも確実に血糖値を下げることが可能である。インスリン注射療法では、毎食前にインスリンを注射することで、食後に起こりやすい高血糖状態を抑えることができる。

(2)食事療法

食事療法でまず考えるのは、病院食のような薄味のようなメニューを食べ続けなければならないと考えがちだが、実際はそうではない。基本的に食べてはいけない食材やメニューなどはない。ここで大切になってくるのは『腹八分目』に抑えることである。そして食品交換表を使ってメニューを考えて自炊することが必要である。食品交換表とは、私たちが適正な食事量を、栄養バランスよく献立を考えられるように編み出されたものである。これを使用しながら、1日3食を同じ内容になるように摂取し、よく噛んで食べると血糖コントロール機能が上昇すると言われている。

(3)運動療法

糖尿病の運動療法で一番効果的なのは、有酸素運動である。有酸素運動とは、運動行為を行う際に酸素を取り入れる必要がある運動のことで、ジョギングや水泳、サイクリングなどが挙げられる。人によって1日にどのくらいの運動をする必要があるか違ってくるので、医師に相談する必要がある。 ただ運動療法は血糖値が200㎎/㎗以上であったり、すでに糖尿病による合併症(糖尿病性腎症・起立性低血圧など)が発症してしまっていたりする場合にはこの治療法は効かないどころか悪化させてしまう危険性がある。 また低血糖になりやすいので、補食(運動により1日のエネルギー補給分を消費しすぎた場合に、エネルギーを補うために食事をすること)をしたり、水分を十分にとったりすることも必要である。

参考文献・URL

清野裕・鍵本伸二著『ポピュラー・サイエンス206 糖尿病の本当のはなし』2000年 裳華房

鈴木守ら著『「知としての身体」を考える 上智式教育イノベーション・モデル』 2014年 学研マーケティング

渡邉早苗・寺本房子ほか編著「栄養食事療法シリーズ1 エネルギーコントロールの栄養食事療法 糖尿病・肥満症」2009年 建帛社

鈴木吉彦著『最新版 よくわかる糖尿病』 2009年 主婦の友社

糖尿病の調査・統計・数字│糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/calendar/chousa/ (2016年7月25日最終閲覧)


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