国際社会福祉

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『国際社会福祉論』川村匡由編著 ミネルヴァ書房 『国際社会福祉論』川村匡由編著 ミネルヴァ書房
「一般社団法人 国際社会福祉協議会日本国委員会」http://www.icsw-japan.or.jp/icsw/index.html 「一般社団法人 国際社会福祉協議会日本国委員会」http://www.icsw-japan.or.jp/icsw/index.html
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国際社会福祉(International Social Welfare)は学問的に明確に概念づけられているわけではない。研究者によっては国際福祉と概念づけられている場合もある。国際社会福祉とは従来の特定された国や地域に限定された国家福祉ではなく、国籍や国境、文化の違いを越えた国際社会全体を対象とした世界福祉であるといえる。具体的には、国際社会における平和や社会保障・社会福祉、環境などに関わるさまざまな問題や課題に焦点を当て、かつその実現や解決、改善のために研究・実践すべく国際的な協力や協調によって共生していく政策科学とともに、実践科学である。従来の政治学や経済学、法律学、歴史学、社会学、さらには国際関係学などと関連させながらも、基本的には社会福祉学の視点・視座からその解決の方策を研究し、かつ実践するよう、位置付ける必要がある。国際社会福祉協議会日本国委員会は国際社会福祉協議会の北東アジア地域に所属している。


目的

国際社会における平和や社会保障・社会福祉、環境などに関わる様々な問題や課題に対し、すべての人々の自由、平等、人権が確保され、かつ幸福で、より安定した生活を営むことにある。具体的には、国際社会を構成する、すべての人々に対する人権の擁護と世界平和を基本原理とし、だれもが国籍や居住地、人権、思想、信条などによって差別されず、幸福で安定した生活を営むことにある。これは戦後、国際連合の総会で採択 された「世界人権宣言」など、国連による人権関係の各種宣言や条約の精神にかなうもの。日本国憲法第25条に定める基本的人権の尊重などの精神にかなうことでもある。


範囲

一般的には国際社会全体、複数の国家や地域にまたがる平和や社会保障、社会福祉、環境などに関わる全ての分野にわたる。具体的には、戦争、内乱、地震、災害、恐慌などの社会変動や人権差別、移民・難民、南北問題などの解決のための施策や事業・活動。国連ではとくに発展途上国の事態を重視し、人口増加や家族、貧困、虐待、HIV/AIDS、医療、健康、栄養、教育、住宅、あるいは都市と農村の開発、失業、雇用、職業訓練などが含まれる。


参考

『国際社会福祉論』川村匡由編著 ミネルヴァ書房 「一般社団法人 国際社会福祉協議会日本国委員会」http://www.icsw-japan.or.jp/icsw/index.html

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