セサミストリート3
出典: Jinkawiki
2017年7月30日 (日) 23:35の版 Daijiten2014 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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== 概要 == | == 概要 == | ||
『セサミストリート』とは、ヘッドスタート計画という計画の一環として始まった番組である。「ヘッドスタート計画」は、1965年に始まったアメリカ連邦政府の育児支援施策の1つで、この計画の目的は、貧困撲滅政策の一環として、貧困家庭の幼児に適切な教育を与えること、子どもたちに貧困という壁を越えて育つ機会を与えることとされている。 | 『セサミストリート』とは、ヘッドスタート計画という計画の一環として始まった番組である。「ヘッドスタート計画」は、1965年に始まったアメリカ連邦政府の育児支援施策の1つで、この計画の目的は、貧困撲滅政策の一環として、貧困家庭の幼児に適切な教育を与えること、子どもたちに貧困という壁を越えて育つ機会を与えることとされている。 | ||
そのことから、セサミストリートは「子どもは社会全体の宝」「子どもたちの可能性がすべてに優先する」という理想のもと、子育て支援や教育に関する啓発・意識改革を行っていくことを目的につくられた子ども向け教育番組である。 | そのことから、セサミストリートは「子どもは社会全体の宝」「子どもたちの可能性がすべてに優先する」という理想のもと、子育て支援や教育に関する啓発・意識改革を行っていくことを目的につくられた子ども向け教育番組である。 | ||
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2000年代にはセサミストリートは今日的な意義のある論点を子どもに適した方法で表明し続けた。 | 2000年代にはセサミストリートは今日的な意義のある論点を子どもに適した方法で表明し続けた。 | ||
それはハリケーンについてのことや、2001年9月11日のテロ攻撃にまつわるエピソード等である。 | それはハリケーンについてのことや、2001年9月11日のテロ攻撃にまつわるエピソード等である。 | ||
- | セサミストリートは世界中で最も幅広く視聴された子ども番組のシリーズであり、それぞれの国の文化を反映したものとなっているため、子どもたちにその国が向き合っている問題点を統御する事を教えていた。例えば、南アフリカでは400万人以上の子どもたちがタカラニ・セサミを視ておりHIV陽性のマペットの出演を通してエイズ禍について学んだ。パレスチナとイスラエルとの共同制作番組では中東動乱のさなか子どもたちに双方の違いを受け入れる事を教えた。セサミストリートの指導によって世界中の子どもたちがデリケートで困難な諸問題を統御する事を教育の基本に置くべきものとして世界に発信することができた。 | + | セサミストリートは世界中で最も幅広く視聴された子ども番組のシリーズであり、それぞれの国の文化を反映したものとなっているため、子どもたちにその国が向き合っている問題点を統御する事を教えていた。例えば、南アフリカでは400万人以上の子どもたちがタカラニ・セサミを視ておりHIV陽性のマペットの出演を通してエイズ禍について学んだ。パレスチナとイスラエルとの共同制作番組では中東動乱のさなか子どもたちに双方の違いを受け入れる事を教えた。また、ナイジェリア版では、HIVに感染した女の子のモンスター、カミが登場する。エイズは、子ども番組には重いテーマだが、多くの人がエイズで亡くなるアフリカでは、病気の正しい知識を広めることは非常に重要であるため、カミが周りから受ける偏見や誤解を克服することで、視聴している子どもたちにもわかりやすく病気の知識を伝えるなどの表現を工夫して子供たちに現実世界で起こっている問題を教えていた。セサミストリートの指導によって世界中の子どもたちがデリケートで困難な諸問題を統御する事を教育の基本に置くべきものとして世界に発信することができた。 |
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そして、2004年10月から3年間、世界の20カ国以上で行われてきたその国の子どもたちが置かれている環境と問題点に合わせた共同制作版の番組制作と放映が日本でもテレビ東京で行われた。 | そして、2004年10月から3年間、世界の20カ国以上で行われてきたその国の子どもたちが置かれている環境と問題点に合わせた共同制作版の番組制作と放映が日本でもテレビ東京で行われた。 | ||
+ | また、最近では、2016年11月、エルモとクッキーモンスターが、日本人アーティストと初めて共演した。その相手はピコ太郎で、彼は世界的に大人気で、You Tube週間再生回数1位を記録したアーティストだが、ヒット曲「PPAP」を基にしたパロディー映像で共演が実現した。 | ||
+ | エルモとクッキーモンスターが人気の「PPAP」のリズムにのせて、自分たちの大好物「クッキー」を使って、「クッキー、バター、チョコ、クッキー」=「CBCC」を歌って踊っていると、本家ピコ太郎が登場し「CBCC」に細かい修正指示をしてくれるという内容だ。最後は3 人一緒に楽しくダンシング、という楽しい流れになっている。 | ||
+ | エルモとクッキーモンスターが日本人アーティストと共演するのは初めての快挙で、この共演を通してより子供たちに受け入れやすいキャラクターとして次世代に伝えている。 | ||
== 参考文献 == | == 参考文献 == |
最新版
目次 |
概要
『セサミストリート』とは、ヘッドスタート計画という計画の一環として始まった番組である。「ヘッドスタート計画」は、1965年に始まったアメリカ連邦政府の育児支援施策の1つで、この計画の目的は、貧困撲滅政策の一環として、貧困家庭の幼児に適切な教育を与えること、子どもたちに貧困という壁を越えて育つ機会を与えることとされている。 そのことから、セサミストリートは「子どもは社会全体の宝」「子どもたちの可能性がすべてに優先する」という理想のもと、子育て支援や教育に関する啓発・意識改革を行っていくことを目的につくられた子ども向け教育番組である。
歴史
元々はスラムなどに住むプエルトリカン、黒人などの子供たちが小学校就学時に、少なくともアルファベットや10までの数を数えられるようになるために、また、合わせて学力の底上げを狙った番組で、現在では世界的に有名な番組にまで発展している。 ロバート・デニーロやナタリー・ポートマンなど、セレブや著名人が出演することで、番組を通して、子どもたちに「様々な分野の優れた人と出会い学ぶこと」の大切さをアピールしている。
・1969:The new kid on the block(新顔) 1969年11月10日、セサミストリートの第一話のオープニングシーンからして、メッージは明確だった。就学前の子どもたちに抽象的な表現や、認識の過程を教えることだった。 また、ある調査では1970年1月の事、ニューヨーク・タイムズ紙は予備試験の結果として、セサミストリートを定期的に視聴した低所得者層世帯の子どもたちが視聴しなかった子どもたちに比べて二倍相当の教育効果を得たとする報告があったとされ、大きな影響を子供たちに及ぼしたのだ。
・1990~2000 2000年代にはセサミストリートは今日的な意義のある論点を子どもに適した方法で表明し続けた。 それはハリケーンについてのことや、2001年9月11日のテロ攻撃にまつわるエピソード等である。 セサミストリートは世界中で最も幅広く視聴された子ども番組のシリーズであり、それぞれの国の文化を反映したものとなっているため、子どもたちにその国が向き合っている問題点を統御する事を教えていた。例えば、南アフリカでは400万人以上の子どもたちがタカラニ・セサミを視ておりHIV陽性のマペットの出演を通してエイズ禍について学んだ。パレスチナとイスラエルとの共同制作番組では中東動乱のさなか子どもたちに双方の違いを受け入れる事を教えた。また、ナイジェリア版では、HIVに感染した女の子のモンスター、カミが登場する。エイズは、子ども番組には重いテーマだが、多くの人がエイズで亡くなるアフリカでは、病気の正しい知識を広めることは非常に重要であるため、カミが周りから受ける偏見や誤解を克服することで、視聴している子どもたちにもわかりやすく病気の知識を伝えるなどの表現を工夫して子供たちに現実世界で起こっている問題を教えていた。セサミストリートの指導によって世界中の子どもたちがデリケートで困難な諸問題を統御する事を教育の基本に置くべきものとして世界に発信することができた。
日本での広がり
日本では1971年にNHKでの放映が始まり、その後一時中断したりもしたが、2004年の3月までアメリカ本国のオリジナル版の放映が続いた。 そして、2004年10月から3年間、世界の20カ国以上で行われてきたその国の子どもたちが置かれている環境と問題点に合わせた共同制作版の番組制作と放映が日本でもテレビ東京で行われた。
また、最近では、2016年11月、エルモとクッキーモンスターが、日本人アーティストと初めて共演した。その相手はピコ太郎で、彼は世界的に大人気で、You Tube週間再生回数1位を記録したアーティストだが、ヒット曲「PPAP」を基にしたパロディー映像で共演が実現した。 エルモとクッキーモンスターが人気の「PPAP」のリズムにのせて、自分たちの大好物「クッキー」を使って、「クッキー、バター、チョコ、クッキー」=「CBCC」を歌って踊っていると、本家ピコ太郎が登場し「CBCC」に細かい修正指示をしてくれるという内容だ。最後は3 人一緒に楽しくダンシング、という楽しい流れになっている。 エルモとクッキーモンスターが日本人アーティストと共演するのは初めての快挙で、この共演を通してより子供たちに受け入れやすいキャラクターとして次世代に伝えている。
参考文献
・SESAME-STREETセサミストリートとは http://sesame-street.jp/about/
・SESAME-STREET番組の歴史 http://sesame-street.jp/about/history.html
・大人気アニメ”セサミストリート”。なんと幼稚園の教育を上回るという分析結果が! http://www.co-media.jp/article/11982
・ NEWSWEEK日本版 40歳になったセサミストリート http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2009/07/40.php
・ 保育+『セサミストリート』は教育プログラム!?アメリカの教育プログラム「ヘッドスタート計画」とは https://www.hoikuplus.com/post/usefulnurtureinfo/1497
ハンドルネーム みっつ