コロンビア

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・参考文献 ・参考文献
-① 『世界比較文化辞典』マクラミラン ランゲージハウス出版+① 『世界比較文化事典』マクラミラン ランゲージハウス出版
T.モリスン、W.A.コナウエイ、G.A.ボーデン著書、幾島幸子訳 T.モリスン、W.A.コナウエイ、G.A.ボーデン著書、幾島幸子訳
-② 『比較文化辞典』明石書店 出版+② 『比較文化事典』明石書店 出版
関東学院大学国際文化学部比較文化学科 編集 関東学院大学国際文化学部比較文化学科 編集

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「コロンビア」

・歴史

 コロンビアには数千年以前から人が住んでいたといわれている。コロンブスが新大陸を発見した当時はいくつかの先住民族がいたが、1500年代にこの地にやってきたスペインの征服者にことごとく滅ぼされてしまった。  その後、現在のエクアドル、パナマ、コロンビア、ベネズエラにまたがるスペイン領ニュー・グラナダ副王国ができ、1771年にボゴタがその首都となった。  19世紀初頭、コロンビアは他の植民地とともにスペインからの独立戦争に入り、1814年、後に初代大統領となったシモン・ボリバルの指揮の下で独立に成功、大コロンビア共和国が誕生した。ボリバルは保守党を結成、ライバルは自由党を結成した。この2大政党は現在まで継続しており、それぞれの勢力の消長とともに政権交代を頻繁に繰り返している。  1830年、エクアドルとベネズエラが共和国から去り、大コロンビア共和国は解体した。残るパナマも1903年、米国の援助により分裂独立する。(米国はパナマ運河の建設のために、この地域一帯の使用権を要求したが、コロンビア政府はこれを拒否したため、米国はパナマを依存国として独立させた経緯がある。)  コロンビアは19世紀を通じて政治不安に悩まされ、保守、自由両党の政権争いは数多くの流血の惨事を生んだ。幸いなことに20世紀になると政治情勢は安定化し、現在では伝統的な民主主義に謳歌している。  現憲法の制定は古く1886年にさかのぼるが、その間、数多くの修正が加えられている。政権交代は1957年以降、平和裏に行われている。

・政体

 複数政党制をとる共和国である。議会は上院と下院の2院制。国家元首であり、政府の最高責任である大統領は国民によって選ばれる。任期は4年で再選はない。

・言語

 公用語はスペイン語だが、先住民の中には、部族の言語しか話せない者もいる。

・宗教

 人口のほとんど(95%)カトリック教徒。信仰の自由は憲法で保障されている。

・人口統計

 人口は約3616万人。その過半数がメステイソ(白人と先住民との混血)で約58%を占める。白人は20%で、有力なエリートはすべてこのグループに属する。黒人は4%で北部海岸地方に住む。その他、ムラート(白人と黒人の混血)が14%、黒人と先住民との混血が3%。純粋な先住民は1%にすぎない。

<文化的特徴>

・考え方

 コロンビア人はどんな話題もオープンに受け入れる。だが話し合いによって考えを変えることは少ない。高い教育を受けた人を除いて、一般に主観的・経験主義的な思考法をとる。物事を原理として普遍化する傾向はなく、個々の状況を特殊なものとして扱う。

・判断基準

 個人の感覚や印象が判断を下す最大の要素となる。コロンビア人はこうあるべきという願望や、相手が喜びそうなこと事実だと言って説明することがある。したがって彼らの言う事実はきわめて曖昧と考えたほうがよい。判断の基準となるべき強固な思想や理念はあまり感じられない。

・価値観

 麻薬カルテルは社会のあらゆる階層に浸透している。

・参考文献

① 『世界比較文化事典』マクラミラン ランゲージハウス出版 T.モリスン、W.A.コナウエイ、G.A.ボーデン著書、幾島幸子訳

② 『比較文化事典』明石書店 出版 関東学院大学国際文化学部比較文化学科 編集


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