地球温暖化19

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-== 地球温暖化の歴史 ==+==地球温暖化とは・地球温暖化の原因==
- 地球温暖化が世界の関心を集めるようになったのは、最近のことである。一方、科学の世界では、地球温暖化の研究の歴史は古く、1827年にはフランスの数学者フーリエな大気による温室効果を指摘し、1860年頃にアイルランドの物理学者ティンダルが二酸化炭素や水蒸気による赤外線の吸収効果を測定している。1950年代になると、エネルギーの大量消費による二酸化炭素濃度の増大を警告する動きが生まれ、1970年代に入ると、各地で深刻な公害問題が起こり始め、環境に対する関心が高まっていった。砂漠化や熱帯雨林の減少といった様々な問題が起きると、一国だけでは解決できず、国境を越えて協力しなければにならない問題が注目され、地球環境問題に関する国際会議が開かれるようになった。+ 現在、地球の平均気温は14℃前後であるが、仮に大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスが存在しなければ、-19℃くらいになる。太陽から地球に届く光は、地球の大気を通り地面を暖め、暖められた地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収し、大気を暖めているためである。しかし近年、産業活動が活発になり、二酸化炭素、メタン、フロンなどの温室効果ガスの排出量が増加し、大気中の温室効果ガスの濃度が高まり、熱の吸収量が増加した結果、気温が上昇している。これが、地球温暖化である。
 + なかでも二酸化炭素は最も温暖化への影響が大きいガスである。IPCC第4次評価報告書によると、温室効果ガス別の地球温暖化への寄与では、二酸化が76.7%である。産業革命以降、化石燃料の使用量が増加し、大気中の二酸化炭素濃度は増加している。IPCC第5次評価報告書において、このままだと、2100年の平均気温は、最悪の場合4.8℃上昇すると発表した。
-==地球温暖化の原因 ==+==影響==
- 地球温暖化の原因となる温室効果ガスとしては、二酸化炭素のほかに水蒸気、メタン、一酸化炭素、オゾン、ハロカーボン類などがある。このうち、水蒸気による温室効果が最も大きい。しかし、地球温暖化において問題となるのは、温室効果をもつすべてのガスというわけではない。温室効果は人類にとってはなくては困るものなので、今の状態を保ちながら、これ以上は変化しないことが理想である。+地球温暖化がすすむと、様々な影響が考えられているが、主に以下のの5つの影響があると言われている。
-地球温暖化への取り組み+
-参考文献+1.海水の増加、陸地の減少 ━ 南極、北極や高山などにある氷や氷河が溶けて、海水が増加する。そして海の水位が上昇する。その結果、海抜の低い島などが海に沈むことが考えられている。南太平洋にあるキリバスやツバルなどの小さな島国は、国ごと沈むことが危険視されている。
-『地球環境の教科書10講』(2005)佐巻健男 平山明彦 九里徳泰 東京書籍株式会社+ 
 +2.動植物の減少 ━ 氷が溶ける、水位が上昇することによって動植物が生存できる環境が減少することが考えられている。現に、ホッキョクグマは氷の融解が原因で住む場所やエサが減少し、数が減少している。生態系が変化し、変化に対応できない動植物は、減少、絶滅する可能性がある。
 + 
 +3.気候の変化 ━ 地球温暖化により、気候が大きく変化すると考えられている。大雨、洪水が増加する場所も、反対に降水量がすくなくなる、砂漠化する場所も増えると言われている。
 + 
 +4.伝染病 ━ 地球温暖化により、気温の高い場所が増加すると、アフリカなどの高気温の地域で発生していた伝染病の範囲が拡大すると考えられている。マラリアなど。
 + 
 +5.食物の減少 ━ 気候が変化することによって降水量が減少したり、台風、洪水の増加で農作物を育てることが困難になることが考えられる。また、動物を取り巻く環境にも大きな影響を与え、肉、魚などの食物が減少すると考えられている。
 + 
 +==対策==
 + 地球温暖化対策として、世界各国が対応すべき内容を初めて定めた京都議定書がある。1997年に京都で開かれた地球温暖化防止京都会議(COP3)で採択された。目標期間で温室効果ガスの削減率が国別に定められたものである。このように、地球温暖化はこれからの地球のために世界全体で対応していかなければならない問題である。
 + 
 +==参考==
 +全国地球温暖化防止活動推進センター http://www.jccca.org/global_warming/knowledge/kno02.html
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 +地球温暖化について 関西電力 http://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_01/
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 +京都府ホームページ 「京都議定書」とは http://www.pref.kyoto.jp/tikyu/giteisyo.html

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目次

地球温暖化とは・地球温暖化の原因

 現在、地球の平均気温は14℃前後であるが、仮に大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスが存在しなければ、-19℃くらいになる。太陽から地球に届く光は、地球の大気を通り地面を暖め、暖められた地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収し、大気を暖めているためである。しかし近年、産業活動が活発になり、二酸化炭素、メタン、フロンなどの温室効果ガスの排出量が増加し、大気中の温室効果ガスの濃度が高まり、熱の吸収量が増加した結果、気温が上昇している。これが、地球温暖化である。  なかでも二酸化炭素は最も温暖化への影響が大きいガスである。IPCC第4次評価報告書によると、温室効果ガス別の地球温暖化への寄与では、二酸化が76.7%である。産業革命以降、化石燃料の使用量が増加し、大気中の二酸化炭素濃度は増加している。IPCC第5次評価報告書において、このままだと、2100年の平均気温は、最悪の場合4.8℃上昇すると発表した。

影響

地球温暖化がすすむと、様々な影響が考えられているが、主に以下のの5つの影響があると言われている。

1.海水の増加、陸地の減少 ━ 南極、北極や高山などにある氷や氷河が溶けて、海水が増加する。そして海の水位が上昇する。その結果、海抜の低い島などが海に沈むことが考えられている。南太平洋にあるキリバスやツバルなどの小さな島国は、国ごと沈むことが危険視されている。

2.動植物の減少 ━ 氷が溶ける、水位が上昇することによって動植物が生存できる環境が減少することが考えられている。現に、ホッキョクグマは氷の融解が原因で住む場所やエサが減少し、数が減少している。生態系が変化し、変化に対応できない動植物は、減少、絶滅する可能性がある。

3.気候の変化 ━ 地球温暖化により、気候が大きく変化すると考えられている。大雨、洪水が増加する場所も、反対に降水量がすくなくなる、砂漠化する場所も増えると言われている。

4.伝染病 ━ 地球温暖化により、気温の高い場所が増加すると、アフリカなどの高気温の地域で発生していた伝染病の範囲が拡大すると考えられている。マラリアなど。

5.食物の減少 ━ 気候が変化することによって降水量が減少したり、台風、洪水の増加で農作物を育てることが困難になることが考えられる。また、動物を取り巻く環境にも大きな影響を与え、肉、魚などの食物が減少すると考えられている。

対策

 地球温暖化対策として、世界各国が対応すべき内容を初めて定めた京都議定書がある。1997年に京都で開かれた地球温暖化防止京都会議(COP3)で採択された。目標期間で温室効果ガスの削減率が国別に定められたものである。このように、地球温暖化はこれからの地球のために世界全体で対応していかなければならない問題である。  

参考

全国地球温暖化防止活動推進センター http://www.jccca.org/global_warming/knowledge/kno02.html

地球温暖化について 関西電力 http://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_01/

京都府ホームページ 「京都議定書」とは http://www.pref.kyoto.jp/tikyu/giteisyo.html


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