チョコレート

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==カカオ== ==カカオ==
-:チョコレートの主原料のカカオのルーツは、メソアメリカと呼ばれた中南米の地域一帯のこと。「チョコレートの木」、テオブロマ・カカオは赤道から20度以内、標高約300メートル以下のところでしか育たない。育成には日陰が必要だが、それはもっと丈の高い木々の樹影でなければならず、しかも湿度と、およそ16度以上に保たれる気温が欠かせない。 +: チョコレートの主原料のカカオのルーツは、メソアメリカと呼ばれた中南米の地域一帯のこと。「チョコレートの木」、テオブロマ・カカオは赤道から20度以内、標高約300メートル以下のところでしか育たない。育成には日陰が必要だが、それはもっと丈の高い木々の樹影でなければならず、しかも湿度と、およそ16度以上に保たれる気温が欠かせない。
==ヨーロッパへ== ==ヨーロッパへ==
-:ヨーロッパに初登場した場所はスペイン。異国の珍奇な品物としての価値しかなかった。カカオはきらきら輝く不思議な鳥の羽根やコパール香などと一緒になんのへんてつもない箱に入れられて新世界からやってきた。16世紀後半にスペイン経由でヨーロッパにもたらされ、17世紀初頭の数十年が過ぎる頃には、チョコレートと南アメリカの植民地で使われているチョコレート飲用道具は、普通の輸入品目になっていた。 +: ヨーロッパに初登場した場所はスペイン。異国の珍奇な品物としての価値しかなかった。カカオはきらきら輝く不思議な鳥の羽根やコパール香などと一緒になんのへんてつもない箱に入れられて新世界からやってきた。16世紀後半にスペイン経由でヨーロッパにもたらされ、17世紀初頭の数十年が過ぎる頃には、チョコレートと南アメリカの植民地で使われているチョコレート飲用道具は、普通の輸入品目になっていた。
-==「飲む」から「食べる」へ=== +==「飲む」から「食べる」へ==
-:最初期には豆を煎り、平らな白臼と棒を使ってすり潰した。そのあとにトウモロコシ粉のペーストや、香料が加えられた。香料にはバニラやチリペッパー、様々な花から作った調味料などが使われた。こうしてできたカカオ・ペーストは、たいていは薄められて飲み物となり、冷たいままで、あるいは温めて飲んだ。18世紀初頭になると、イギリスの料理にチョコレートを使ったレシピが現れはじめた。当時のチョコレートは、ココアパウダーと砂糖をお湯に溶かした飲料だが、ジョセフ・フライはお湯の代わりに、ココアパウダーと砂糖にココアバターを加えた。すると冷やすと常温では固体になり、口の中では体温で溶けるという固形のチョコレートができた。また、型に流し込んで色々な形のチョコレートができるようになり、1847年に食べる(固形)チョコレートを発売した。+: 最初期には豆を煎り、平らな白臼と棒を使ってすり潰した。そのあとにトウモロコシ粉のペーストや、香料が加えられた。香料にはバニラやチリペッパー、様々な花から作った調味料などが使われた。こうしてできたカカオ・ペーストは、たいていは薄められて飲み物となり、冷たいままで、あるいは温めて飲んだ。18世紀初頭になると、イギリスの料理にチョコレートを使ったレシピが現れはじめた。当時のチョコレートは、ココアパウダーと砂糖をお湯に溶かした飲料だが、ジョセフ・フライはお湯の代わりに、ココアパウダーと砂糖にココアバターを加えた。すると冷やすと常温では固体になり、口の中では体温で溶けるという固形のチョコレートができた。また、型に流し込んで色々な形のチョコレートができるようになり、1847年に食べる(固形)チョコレートを発売した。
==参考文献== ==参考文献==
サラ・モス、アレクサンダー・バデノック(著) 堤理華(訳)「チョコレートの歴史物語」(2013) 社原書房<br> サラ・モス、アレクサンダー・バデノック(著) 堤理華(訳)「チョコレートの歴史物語」(2013) 社原書房<br>
日本チョコレート・ココア協会 http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php?title=%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88&action=edit 日本チョコレート・ココア協会 http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php?title=%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88&action=edit

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目次

カカオ

チョコレートの主原料のカカオのルーツは、メソアメリカと呼ばれた中南米の地域一帯のこと。「チョコレートの木」、テオブロマ・カカオは赤道から20度以内、標高約300メートル以下のところでしか育たない。育成には日陰が必要だが、それはもっと丈の高い木々の樹影でなければならず、しかも湿度と、およそ16度以上に保たれる気温が欠かせない。

ヨーロッパへ

ヨーロッパに初登場した場所はスペイン。異国の珍奇な品物としての価値しかなかった。カカオはきらきら輝く不思議な鳥の羽根やコパール香などと一緒になんのへんてつもない箱に入れられて新世界からやってきた。16世紀後半にスペイン経由でヨーロッパにもたらされ、17世紀初頭の数十年が過ぎる頃には、チョコレートと南アメリカの植民地で使われているチョコレート飲用道具は、普通の輸入品目になっていた。

「飲む」から「食べる」へ

最初期には豆を煎り、平らな白臼と棒を使ってすり潰した。そのあとにトウモロコシ粉のペーストや、香料が加えられた。香料にはバニラやチリペッパー、様々な花から作った調味料などが使われた。こうしてできたカカオ・ペーストは、たいていは薄められて飲み物となり、冷たいままで、あるいは温めて飲んだ。18世紀初頭になると、イギリスの料理にチョコレートを使ったレシピが現れはじめた。当時のチョコレートは、ココアパウダーと砂糖をお湯に溶かした飲料だが、ジョセフ・フライはお湯の代わりに、ココアパウダーと砂糖にココアバターを加えた。すると冷やすと常温では固体になり、口の中では体温で溶けるという固形のチョコレートができた。また、型に流し込んで色々な形のチョコレートができるようになり、1847年に食べる(固形)チョコレートを発売した。

参考文献

サラ・モス、アレクサンダー・バデノック(著) 堤理華(訳)「チョコレートの歴史物語」(2013) 社原書房
日本チョコレート・ココア協会 http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php?title=%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88&action=edit


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