地球温暖化20

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参考文献・参考資料 参考文献・参考資料
-富田啓介「はじめて地理学」(ベレ出版、2017)+富田啓介「はじめて地理学」(ベレ出版、2017)、
全国地球温暖化防止活動推進センター 全国地球温暖化防止活動推進センター
http://www.jccca.org/global_warming/knowledge/kno02.html http://www.jccca.org/global_warming/knowledge/kno02.html
(最終検索日;2019年1月14日) (最終検索日;2019年1月14日)

2019年1月15日 (火) 15:06の版

地球温暖化


現在、地球の平均気温は14℃前後だが、もし大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスがなければ、マイナス19℃くらいになる。太陽から地球に降り注ぐ光は、地球の大気を素通りして地面を暖め、その地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収し大気を暖めているからである。 近年、産業活動が活発になり、二酸化炭素、メタン、さらにはフロン類などの温室効果ガスが大量に排出されて大気中の濃度が高まり熱の吸収が増えた結果、気温が上昇し始めている。これが地球温暖化。

地球温暖化の原因


IPCC第4次評価報告書によれば、温室効果ガス別の地球温暖化への寄与は、二酸化炭素76.7%、メタン14.3%、一酸化二窒素7.9%、オゾン層破壊物質でもあるフロン類(CFCs、HCFCs)1.1%、となっている。つまり、石油や石炭など化石燃料の燃焼などによって排出される二酸化炭素が最大の温暖化の原因と言える。 この二酸化炭素濃度は、産業革命前1750年の280ppmから2013年には400ppmを超え、実に40%以上も増加しており、IPCCでは、大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素は、過去80万年間で前例のない水準まで増加していると報告している。


気温の上昇


IPCC第5次評価報告書(2014)によると、1880~2012年の傾向では、世界平均気温は0.85℃上昇している。これは2001年に発表されたIPCC第3次評価報告書で示されていた1901~2000年の100年当たり0.6℃の上昇傾向よりも大きくなっている。 特に最近30年の各10年間の世界平均気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温となっている。中でも1998年は世界平均気温が最も高かった年であった。2013年には2番目に高かった年を記録している。特に過去50年の気温の上昇は、自然の変動ではなく、人類が引き起こしたものと考えられる。 今後、温室効果ガス濃度がさらに上昇し続けると、今後気温はさらに上昇すると予測されている。IPCC第5次評価報告書によると、2100年末には温室効果ガスの排出量が最も少なく抑えられた場合(RCP2.6シナリオ)でも0.3~1.7℃の上昇、最も多い最悪の場合(RCP8.5シナリオ)の場合に最大4.8℃の上昇と予測されている。(いずれも、1986~2005年を基準とする) 温暖化が及ぼす影響


海面上昇

20世紀(1901~2010年)の間、海面は19cm上昇した。今後、地球温暖化に伴う海水温の上昇による熱膨張と氷河などの融解によって、2100年までに最大82cm上昇すると予測されている。


異常気象

地球温暖化に伴って海水温が上昇すると、蒸発量が増えるので、総じて降水量も増加する。つまり、豪雨やそれに伴う洪水や土砂災害が起こりやすくなる。また、地球の気候システムは複雑で、逆に少雨になる地方もあるとされる。そうした地域では気温の上昇と相まって、熱波や干ばつが起きるリスクもある。


健康被害

熱中症をはじめとした高温に伴う生理障害がこれまで以上によく起こるようになるし、マラリアをはじめとした熱帯感染症が、日本を含めたより北方の地方で蔓延する危険性もある。


生態系の変化

適応することが出来ない速さの環境変化が起きれば、生物は絶滅してしまう。特に逃げ場のない高山帯や、海面上昇によって水没してしまう干潟に暮らす生物にとっては深刻な問題である。さらに、熱帯性の外来生物が暮らしやすくなることにより、在来生物が追い払われたり、捕食されたりすることも増える可能性がある。


参考文献・参考資料 富田啓介「はじめて地理学」(ベレ出版、2017)、 全国地球温暖化防止活動推進センター http://www.jccca.org/global_warming/knowledge/kno02.html (最終検索日;2019年1月14日)


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