クリミア危機(2014年クリミア危機)
出典: Jinkawiki
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+ | それ故に近隣ヨーロッパはロシアによる介入を懸念する声も上がっている。 | ||
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- | ・クリミア危機 -世界雑学ノート | + | ・クリミア併合(危機) とは? -世界雑学ノート |
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概要
クリミア危機とは、国際的にウクライナ領土と定められたクリミア半島(クリミア自治共和国)をロシアが軍事介入によってロシア領に併合した事で生じたロシアとウクライナ間の政治危機である。
経緯と背景
ウクライナの世論は大きく親ロシア派と親西欧派に分かれており、その為親ロシア派であったヤヌコーヴィチ政権のEUとの政治・貿易協定に対する調印をに対する見送りという決断が親西欧派の反発を引き起こし、親西欧派による大規模デモが発生。2014年にヤヌコーヴィチ政権が崩壊した後、新政権が立ち上げられた。
しかしこうした親西欧派の抗議活動に対して親ロシア派からも抗議活動が相次ぎ、同年2月、双方デモ隊の衝突が起こるようになった。
またこの衝突の際に「リトルグリーンメン」を名乗る兵士達によりクリミア政府の建物が占拠され、同日クリミア自治共和国のトップであるアナトリー・モヒリオウは解任に追い込まれ、代わりに親ロシア派のセルゲイ・アクショーノフが新たなクリミア自治共和国のトップとして選任された。
その後、クリミア自治共和国の議会はウクライナからの離脱並びにロシアへの併合を可決した。
クリミア危機における問題点
同年3月に行われた住民投票にて、クリミアの併合とウクライナからの独立が承認されているが、このウクライナからの独立においてウクライナの意向は反映されておらず、ロシアが行ったクリミア自治共和国のロシア編入への条約への調印はウクライナの意向を無視した形となった。
またクリミア自治共和国の政府機関を占拠したリトルグリーンメンのロシアの関与を当時のウラジーミル・プーチン大統領は否定していたが、後にリトルグリーンメンがロシア兵士であることを認めており、軍事介入の可能性が高いことが明らかとなっている。
そしてロシアは1994年にウクライナの領土の保全をブダペスト覚書によって約束しているが、クリミア危機はその約束に対する違約行為であり、この問題はロシアが過去に締結した条約が無効化される可能性を示唆している。
それ故に近隣ヨーロッパはロシアによる介入を懸念する声も上がっている。
参照
・クリミア併合(危機) とは? -世界雑学ノート https://world-note.com/annexation-of-crimea/