フランスの人権宣言

（版間での差分）

2008年8月1日 (金) 23:54の版

フランス革命期に発布された権利宣言のことをいい、1789年8月26日に国民議会で可決・採択した17条を主に人権宣言という。本文は前文と17条からなっている。

人権宣言で宣言されている権利は、ほぼ男性の権利であり、女性は政治活動より家庭内の仕事をすべきだという役割分担論が根強くあった。

（1）前文　

 人権宣言で宣言されている権利は、ほぼ男性の権利であり、女性は政治活動より家庭内の仕事をすべきだという役割分担論が根強くあった。
-（1）前文
+'''（1）前文'''
-　　国民議会として構成されたフランス人民の代表者たちは、人の権利に対する無知、忘却、または軽視が、公　　不幸と政府の腐敗の唯一の原因であることを考慮し、人の譲りわたすことのできない神聖な自然的権利を、厳　粛な宣言において提示することを決意した。この宣言が、社会全体のすべての構成員に絶えず示され、かれらの　権利と義務を不断に想起させるように。立法権および執行権の行為が、すべての政治制度の目的とつねに比較さ　れうることで一層尊重されるように。市民の要求が、以後、簡潔で争いの余地のない原理に基づくことによっ　　て、つねに憲法の維持と万人の幸福に向かうように。こうして、国民議会は、最高存在の前に、かつ、その庇護　のもとに、人および市民の以下の諸権利を承認し、宣言する。