人口問題2
出典: Jinkawiki
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- | =出生率低下= | + | == 出生率の低下 == |
中国、インドの人口大国を抱えるアジアの人口は2000年に世界人口61億人のの6割を占めている。それゆえ、アジアの出生力の動向は、今後の世界の人口増加を左右する重要なファクターといえよう。事実アジアは相対的に低い死亡率と若い年齢構造であるため、出生率が人口増加の動向を決定する鍵といえる。アジアは第二次大戦後高出生率と急速な死亡率の低下により、1960年代半ばは人口増加率が3%を超える人口爆発を経験したが、1970年代以降出生率の低下が始まり、1995-2000年には人口増加率は1.4%に半減している。 | 中国、インドの人口大国を抱えるアジアの人口は2000年に世界人口61億人のの6割を占めている。それゆえ、アジアの出生力の動向は、今後の世界の人口増加を左右する重要なファクターといえよう。事実アジアは相対的に低い死亡率と若い年齢構造であるため、出生率が人口増加の動向を決定する鍵といえる。アジアは第二次大戦後高出生率と急速な死亡率の低下により、1960年代半ばは人口増加率が3%を超える人口爆発を経験したが、1970年代以降出生率の低下が始まり、1995-2000年には人口増加率は1.4%に半減している。 | ||
- | =死亡率低下=先進国における経験と基本的には同じく、死亡率の低下あるいは平均寿命の伸長は、まず生活水準の上昇によって、さらには衛生環境の改善、設備の充実によってもたらされると考えられる。今後、アジア諸国における経済発展に伴って、社会・経済的な要因と共にこのような要因もますます強まるものと考えられるため、今後もおそらく死亡率の低下及び平均寿命の伸長が続くのではないかと予想される。 | + | |
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+ | 先進国における経験と基本的には同じく、死亡率の低下あるいは平均寿命の伸長は、まず生活水準の上昇によって、さらには衛生環境の改善、設備の充実によってもたらされると考えられる。今後、アジア諸国における経済発展に伴って、社会・経済的な要因と共にこのような要因もますます強まるものと考えられるため、今後もおそらく死亡率の低下及び平均寿命の伸長が続くのではないかと予想される。 | ||
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+ | == 資源不足 == | ||
+ | 人口が増えれば、それだけ水、木、食料や石油・石炭が必要です。世界では、8億8400万人の人が安全な飲み水を手に入れることが出来ません。一方で、1人あたりの水の消費量はどんどん増えており、2020年頃には、世界は今より40%以上も多くのきれいな水が必要であるとされている。富裕層の人々が、猛烈な勢いで資源を使っていき、自然災害をもたらす要因を作っている一方で、貧困層の人々は、干ばつ、洪水、熱波、竜巻、暴風雨、地震、津波といった自然災害の被害を受けている。 | ||
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+ | 人口増加の約97%は、開発途上国に集中している。日本や、ほとんどのヨーロッパ諸国の出生率は1.5人以下だが、アフガニスタンや多くのアフリカ諸国では5人以上である。国によっては、教育、仕事、食糧、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなどを満足に得られない人が増えており、貧富の差は拡大するばかりである。子供がたくさん産まれ、人口が増えている途上国に対して、高・中所得国では、少子高齢化を迎えている。加須奥のお年寄りを支えなければならないのに、子供の産まれる数が少ないので、それに伴って支える働き手が少なくなる。また、医療の発達により平均寿命が延びているため、高齢化社会に対応できる体制作りも課題となっている。 | ||
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+ | == 参考文献 == | ||
+ | 石南國(2000)『アジアの人口問題 -21世紀への展望と戦略-』大明堂 | ||
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+ | H.N おーたむ |
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目次 |
出生率の低下
中国、インドの人口大国を抱えるアジアの人口は2000年に世界人口61億人のの6割を占めている。それゆえ、アジアの出生力の動向は、今後の世界の人口増加を左右する重要なファクターといえよう。事実アジアは相対的に低い死亡率と若い年齢構造であるため、出生率が人口増加の動向を決定する鍵といえる。アジアは第二次大戦後高出生率と急速な死亡率の低下により、1960年代半ばは人口増加率が3%を超える人口爆発を経験したが、1970年代以降出生率の低下が始まり、1995-2000年には人口増加率は1.4%に半減している。
死亡率の低下
先進国における経験と基本的には同じく、死亡率の低下あるいは平均寿命の伸長は、まず生活水準の上昇によって、さらには衛生環境の改善、設備の充実によってもたらされると考えられる。今後、アジア諸国における経済発展に伴って、社会・経済的な要因と共にこのような要因もますます強まるものと考えられるため、今後もおそらく死亡率の低下及び平均寿命の伸長が続くのではないかと予想される。
資源不足
人口が増えれば、それだけ水、木、食料や石油・石炭が必要です。世界では、8億8400万人の人が安全な飲み水を手に入れることが出来ません。一方で、1人あたりの水の消費量はどんどん増えており、2020年頃には、世界は今より40%以上も多くのきれいな水が必要であるとされている。富裕層の人々が、猛烈な勢いで資源を使っていき、自然災害をもたらす要因を作っている一方で、貧困層の人々は、干ばつ、洪水、熱波、竜巻、暴風雨、地震、津波といった自然災害の被害を受けている。
少子高齢化
人口増加の約97%は、開発途上国に集中している。日本や、ほとんどのヨーロッパ諸国の出生率は1.5人以下だが、アフガニスタンや多くのアフリカ諸国では5人以上である。国によっては、教育、仕事、食糧、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなどを満足に得られない人が増えており、貧富の差は拡大するばかりである。子供がたくさん産まれ、人口が増えている途上国に対して、高・中所得国では、少子高齢化を迎えている。加須奥のお年寄りを支えなければならないのに、子供の産まれる数が少ないので、それに伴って支える働き手が少なくなる。また、医療の発達により平均寿命が延びているため、高齢化社会に対応できる体制作りも課題となっている。
参考文献
石南國(2000)『アジアの人口問題 -21世紀への展望と戦略-』大明堂
H.N おーたむ