再生可能エネルギー3

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-== '''概要''' ==+== '''再生可能エネルギー''' ==
- 再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスといった自然から得られるエネルギーのこと。自然界によって利用する以上の速度で補充される。したがって、適切な範囲であれば使用しても枯渇することはないし、燃やしても二酸化炭素などを増やさないと言われている。+再生可能エネルギーとは従来利用してきた有限のエネルギーのことではなく、自然界に恒常的に存在するエネルギーのことである。「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO₂を排出しない」の三点が大きな特徴となっている。
-厳密な意味では、環境に大きな影響を与えるダム式水力は含まない場合が多い。また、「絶えず資源が補充されて枯渇することのないエネルギー」というのが本来の意味であるが、自然エネルギーや新エネルギーと似た意味で使われることも多い。+
-対義語は枯渇性エネルギー。これには石油、天然ガス、オイルサンド、メタンハイドレートといった化石燃料や、ウランなどの埋蔵資源を利用するもの(原子力発電など)がある。+
-地球温暖化の緩和や、限りある枯渇性エネルギーにかわる次世代のエネルギーとして利用が増加している。+
-2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴って発生した福島第一原子力発電所の事故によって、原子力発電の危険性が人々の間で再認識されるとともに、原子力発電に頼った電力社会を見直そうという動きが高まり、再び注目を集めることとなった。+
-== '''種類とその特徴''' == 
-・太陽光発電 太陽電池を利用し太陽光のエネルギーを直接電力へ変換する。導入時の費用が高額だが、運用および保守は安価。悪天候や夜間は発電量が激減。 
-  
-・水力発電  発電用水車を利用し、水が落下する時のエネルギーで発電を行う。単位出力あたりのコストが非常に安く、発電機出力の安定性が高い。+== '''様々な再生可能エネルギー''' ==
- +【流水】設備設置時に環境に与える影響が小さく、ダム等で貯めておくことができる点が魅力的である【風力】風を利用するので、恒常的に風の供給が見込める地域であれば安価かつ安定して活用できる。設置時や設置後の生態系への配慮が不可欠である。【潮力】汚染の心配が少なく、環境に優しい発電方法だが、設備を大きく設置する必要があり、またその設備を維持することにも細心の注意を払う必要がある。【波力】波の力を利用する発電方法で、状況により差はあるものの、エネルギー効率が良い発電方法である。【太陽光】太陽光を利用して、エネルギーを作り出す仕組み。太陽の当たる場所であればどこでも活用できるという利点がある一方、悪天候や夜間は活用できないという課題もある。
-・風力発電  風のエネルギーでプロペラを回して発電する。昼夜を問わず発電が可能だが、発電量が気象条件に左右される。+== '''良い点''' ==
- +環境に優しいものが多い。
 +したがって人的コストや物質的コストなど、様々なコストを削減することが可能となる。
 +人の手に頼らず、恒久的に活用することができる。
-・潮力発電  潮汐により海水が移動するエネルギーを電力に変える。エネルギー効率が良い。発電量が予測しやすく変動しにくいが、貝などの付着物、塩害対策のために維持費用がかかり、しかも耐用年数が5 
-         ~10年と短い。+== '''悪い点''' ==
- +地域や天候に左右される面が大きく、安定性に欠ける。
 +利用の歴史が浅いので、今後どのような問題が発生するか分からない。
 +既存産業への影響が未知数。
-・波力発電  海水などの波のエネルギーを利用しての発電。メリット・デメリットは潮力発電とほぼ同じ。 
-  
-・地熱発電  火山活動などによる地熱を用いて行う発電。発電量が気候や季節に左右されず、半永久的に利用可能だが、発電可能な地域が限定されており開発に時間がかかる。また、日本の場合は候補地の多 
-         くが温泉地やその周辺であるため、温泉への影響や温泉地の景観への影響も心配されている。発電コストも高いと言われている。 
 +良い点と悪い点のどちらにもいえることだが、やはり利用期間の短さ故のデータの少なさは否めない。しかし、有限資源を用いてのエネルギー開発にはやはり限度があるので今後も細心の注意を払いながら試行錯誤していくことが求められるだろう。
-・バイオマス 植物など生物から得られる生物資源のこと。これによってできる燃料はバイオ燃料と呼ばれる。バイオマス成長過程の光合成で吸収される二酸化炭素と、燃料として利用する際に発生する二酸化炭 
-         素が同 じ量であるため、全体での大気中の二酸化炭素を増やすことなくエネルギーを使うことができる。具体的には、マキを燃やす、動物の糞を燃料にする、サトウキビをエタノールにして燃料にす+参考文献
-         る等。+白井信雄(2018)「再生可能エネルギーによる地域づくり~自立共生社会への転換の道行き」環境新聞社
-== '''参考文献''' ==+山家公雄(2013)「再生可能のエネルギーの真実」エネルギーフォーラム
-http://solar.seo-gq.com/kinds/5.html+https://www.kepco.co.jp/siteinfo/faq/new_energy/9098953_10603.html
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-http://www.haryokuhatsuden.com/+
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-http://ageng.agr.hokudai.ac.jp/envit/2008/env/indexharyoku.html+
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-http://newenergy.seesaa.net/article/215764101.html+
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-http://earthoffuture.kagennotuki.com/tyouryoku.html+
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-http://www.geothermal.co.jp/etc/geo01.htm+
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-http://jstshingi.jp/abst/p/09/913/cic-tokyoB16.pdf+
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-http://yamasakidenki.grupo.jp/blog/8804+
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-http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/biomass/top.html+
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-http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1471+
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-http://www.nef.or.jp/what/whats04-1.html+
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-http://eco.goo.ne.jp/word/energy/S00092_kaisetsu.html+
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-月刊ジュニアエラ 1月号 朝日新聞社+

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目次

再生可能エネルギー

再生可能エネルギーとは従来利用してきた有限のエネルギーのことではなく、自然界に恒常的に存在するエネルギーのことである。「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO₂を排出しない」の三点が大きな特徴となっている。


様々な再生可能エネルギー

【流水】設備設置時に環境に与える影響が小さく、ダム等で貯めておくことができる点が魅力的である【風力】風を利用するので、恒常的に風の供給が見込める地域であれば安価かつ安定して活用できる。設置時や設置後の生態系への配慮が不可欠である。【潮力】汚染の心配が少なく、環境に優しい発電方法だが、設備を大きく設置する必要があり、またその設備を維持することにも細心の注意を払う必要がある。【波力】波の力を利用する発電方法で、状況により差はあるものの、エネルギー効率が良い発電方法である。【太陽光】太陽光を利用して、エネルギーを作り出す仕組み。太陽の当たる場所であればどこでも活用できるという利点がある一方、悪天候や夜間は活用できないという課題もある。

良い点

環境に優しいものが多い。 したがって人的コストや物質的コストなど、様々なコストを削減することが可能となる。 人の手に頼らず、恒久的に活用することができる。


悪い点

地域や天候に左右される面が大きく、安定性に欠ける。 利用の歴史が浅いので、今後どのような問題が発生するか分からない。 既存産業への影響が未知数。



良い点と悪い点のどちらにもいえることだが、やはり利用期間の短さ故のデータの少なさは否めない。しかし、有限資源を用いてのエネルギー開発にはやはり限度があるので今後も細心の注意を払いながら試行錯誤していくことが求められるだろう。


参考文献

白井信雄(2018)「再生可能エネルギーによる地域づくり~自立共生社会への転換の道行き」環境新聞社

山家公雄(2013)「再生可能のエネルギーの真実」エネルギーフォーラム https://www.kepco.co.jp/siteinfo/faq/new_energy/9098953_10603.html


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