フェアトレード4
出典: Jinkawiki
2020年1月29日 (水) 16:45の版 Daijiten2014 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
2020年1月29日 (水) 16:56の版 Daijiten2014 (ノート | 投稿記録) 次の差分へ → |
||
1 行 | 1 行 | ||
- | == フェアトレードの概要 == | + | ==フェアトレードの概要== |
- | フェアトレードとは、生産者が人間らしく暮らし、より良い暮らしを目指すため、正当な値段で作られたものを売り買いすること。直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易の仕組み」を言う。 | + | フェアトレードとは、生産者が人間らしく暮らし、より良い暮らしを目指すため、正当な値段で作られたものを売り買いすること。直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易の仕組み」を言う。 |
- | + | ||
- | == フェアトレードの始まり == | + | |
フェアトレードが始まったのは、第二次世界大戦が終わってすぐ後の1947年。アメリカの国際協力NGOでボランティアをしていた女性が、プエトリコというところで女性たちが作っていた手工芸品を買い取って、バザーなどで販売したのが始まりと言われている。その後ヨーロッパのNGOも同様の活動を開始。1960年代にしっかりとした仕組みづくりが始まり、「開発貿易」へと変わっていった。それにともない、フェアトレードを専門とする団体やフェアトレード製品を売るフェアトレード・ショップが生まれた。 | フェアトレードが始まったのは、第二次世界大戦が終わってすぐ後の1947年。アメリカの国際協力NGOでボランティアをしていた女性が、プエトリコというところで女性たちが作っていた手工芸品を買い取って、バザーなどで販売したのが始まりと言われている。その後ヨーロッパのNGOも同様の活動を開始。1960年代にしっかりとした仕組みづくりが始まり、「開発貿易」へと変わっていった。それにともない、フェアトレードを専門とする団体やフェアトレード製品を売るフェアトレード・ショップが生まれた。 | ||
- | ・フェアトレードが必要な理由 | + | ==フェアトレードが必要な理由== |
- | 日本では途上国で生産された日用品や食用品が、非常に低い価格で販売されていることがある。一方、生産国ではその安さを生み出すために、生産する人の健康に害を及ぼすといった事態が起こっている。例えば、正当な対価が生産者に支払われないことや、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用されて環境が破壊されることが挙げられる。 | + | 日本では途上国で生産された日用品や食用品が、非常に低い価格で販売されていることがある。一方、生産国ではその安さを生み出すために、生産する人の健康に害を及ぼすといった事態が起こっている。例えば、正当な対価が生産者に支払われないことや、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用されて環境が破壊されることが挙げられる。生産者が良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証されるだけでなく、自然環境にも優しい配慮がなされる持続可能な取引のサイクルを作っていくことが重要になる。 |
・国際フェアトレード認証ラベル | ・国際フェアトレード認証ラベル | ||
フェアトレードの明確な基準を設定し、それを守った製品にラベルを張っている。ラベルを貼ることで分かりやすく伝え、フェアトレードを広めていこうという経緯で誕生した。国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「フェアトレード認証製品」として完成品となるの各工程で、国際フェアトレードラベル機構が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明している。 | フェアトレードの明確な基準を設定し、それを守った製品にラベルを張っている。ラベルを貼ることで分かりやすく伝え、フェアトレードを広めていこうという経緯で誕生した。国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「フェアトレード認証製品」として完成品となるの各工程で、国際フェアトレードラベル機構が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明している。 |
2020年1月29日 (水) 16:56の版
フェアトレードの概要
フェアトレードとは、生産者が人間らしく暮らし、より良い暮らしを目指すため、正当な値段で作られたものを売り買いすること。直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易の仕組み」を言う。 フェアトレードが始まったのは、第二次世界大戦が終わってすぐ後の1947年。アメリカの国際協力NGOでボランティアをしていた女性が、プエトリコというところで女性たちが作っていた手工芸品を買い取って、バザーなどで販売したのが始まりと言われている。その後ヨーロッパのNGOも同様の活動を開始。1960年代にしっかりとした仕組みづくりが始まり、「開発貿易」へと変わっていった。それにともない、フェアトレードを専門とする団体やフェアトレード製品を売るフェアトレード・ショップが生まれた。
フェアトレードが必要な理由
日本では途上国で生産された日用品や食用品が、非常に低い価格で販売されていることがある。一方、生産国ではその安さを生み出すために、生産する人の健康に害を及ぼすといった事態が起こっている。例えば、正当な対価が生産者に支払われないことや、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用されて環境が破壊されることが挙げられる。生産者が良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証されるだけでなく、自然環境にも優しい配慮がなされる持続可能な取引のサイクルを作っていくことが重要になる。
・国際フェアトレード認証ラベル フェアトレードの明確な基準を設定し、それを守った製品にラベルを張っている。ラベルを貼ることで分かりやすく伝え、フェアトレードを広めていこうという経緯で誕生した。国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「フェアトレード認証製品」として完成品となるの各工程で、国際フェアトレードラベル機構が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明している。