ピルグリム=ファーザーズ
出典: Jinkawiki
2008年7月3日 (木) 12:22の版 Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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- | 別名(巡礼始祖)メイフラワー号で1620年末に北米のプリマスに上陸した102名の人々。彼らは、イギリスから信仰の自由を求めて渡米したピューリタン(イギリスにおけるプロテスタントの一派、カルヴァン派の呼称)であるとされ、「信仰深きアメリカ人の始祖」と称されている。 | + | 別名(巡礼始祖)メイフラワー号で1620年末に北米のプリマスに上陸した102名の人々。彼らは、イギリスから信仰の自由を求めて渡米したピューリタン(イギリスにおけるプロテスタントの一派、カルヴァン派の呼称)であるとされ、「信仰深きアメリカ人の始祖」と称されているが、中には、新天地で新しく企業を興そうとした者などもいたとされていている。 |
== 背景 == | == 背景 == | ||
- | 彼らが移住した理由の一つに、イギリスにおける宗教改革が中途半端な形で行われたことがあげられる。 | + | 彼らがアメリカへの移住へ至った背景には、イギリスにおける宗教改革が奇妙な形で定着したという理由がある。 |
+ | 移住から約100年ほど前、当時の王ヘンリー8世はカトリックを否定したルターの著書を禁書にした敬虔なカトリック教徒だったが、王妃カザリンと離婚をした上で、再婚を望んだことにより教皇と対立したため(カトリックでは離婚はタブーとされているため)、イギリスの国王自らが教会の頂点に立つという首長法を発布し、政治的にも宗教的にも国王が強い権力をもつ体制が成立した。 | ||
+ | その後、1549年にその息子であるエドワード6世によって制定された「一般祈?書」にてイギリス国教会はプロテスタントの要素を含んだ、カトリック色が濃い教義や制度が整えられるが、1553年、王が熱心なカトリック教徒メアリ1世に変わるとその方針が変わり、新教徒(新しいキリスト教への改革を目指す者≒ピューリタン)を弾圧するなど、混乱が起きた。 | ||
+ | 1558年、代が変わり、エリザベス1世が執権を握ったことにより先代の宗教的混乱は収まり、イギリス国教会の力は確固たるものとして定着した。 | ||
+ | また、彼女の時代、1584年にアメリカ植民地の開拓が始まったが、失敗に終わる。 | ||
+ | その後王朝が変わり、1603年、ジェームズ1世が王となり独裁的な政治を行い、ピューリタンにイギリス国教会の信仰を強制するなど弾圧を加え、 | ||
+ | 宗教の自由が抑制したのが移民のきっかけの一つになったのである。1607年にふたたびアメリカ植民地が建設されたのも関係している。 |
最新版
別名(巡礼始祖)メイフラワー号で1620年末に北米のプリマスに上陸した102名の人々。彼らは、イギリスから信仰の自由を求めて渡米したピューリタン(イギリスにおけるプロテスタントの一派、カルヴァン派の呼称)であるとされ、「信仰深きアメリカ人の始祖」と称されているが、中には、新天地で新しく企業を興そうとした者などもいたとされていている。
背景
彼らがアメリカへの移住へ至った背景には、イギリスにおける宗教改革が奇妙な形で定着したという理由がある。 移住から約100年ほど前、当時の王ヘンリー8世はカトリックを否定したルターの著書を禁書にした敬虔なカトリック教徒だったが、王妃カザリンと離婚をした上で、再婚を望んだことにより教皇と対立したため(カトリックでは離婚はタブーとされているため)、イギリスの国王自らが教会の頂点に立つという首長法を発布し、政治的にも宗教的にも国王が強い権力をもつ体制が成立した。 その後、1549年にその息子であるエドワード6世によって制定された「一般祈?書」にてイギリス国教会はプロテスタントの要素を含んだ、カトリック色が濃い教義や制度が整えられるが、1553年、王が熱心なカトリック教徒メアリ1世に変わるとその方針が変わり、新教徒(新しいキリスト教への改革を目指す者≒ピューリタン)を弾圧するなど、混乱が起きた。 1558年、代が変わり、エリザベス1世が執権を握ったことにより先代の宗教的混乱は収まり、イギリス国教会の力は確固たるものとして定着した。 また、彼女の時代、1584年にアメリカ植民地の開拓が始まったが、失敗に終わる。 その後王朝が変わり、1603年、ジェームズ1世が王となり独裁的な政治を行い、ピューリタンにイギリス国教会の信仰を強制するなど弾圧を加え、 宗教の自由が抑制したのが移民のきっかけの一つになったのである。1607年にふたたびアメリカ植民地が建設されたのも関係している。