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2008年8月1日 (金) 23:24の版
Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録)

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-[[ホットエアー問題]]+== アダムスミス ==
-ホットエアー:京都議定書で定められた温室効果ガスの削減目標に対して、経済活動の低迷などにより二酸化炭素の排出量が大幅に減少していて、相当の余裕をもって目標が達成されることが見込まれる国々の達成余剰分のこと。+ アダム・スミスは、18世紀後半のイギリスの哲学者、思想家である。産業革命が進行する中、著書「国富論」において自由主義経済論を打ち立てた。その打ち立てた「国富論」は経済学を初めて科学的に体系づけた大著で、重商主義を批判して自由放任主義の経済を説いた。
-東欧や旧ソ連では、1990年以降、経済の崩壊によって自然に排出枠(ホットエアー)が生じた。ロシアを京都議定書に同意してもらうために、その他の先進国はロシアの削減目標を甘くした。だが、ソ連時代の古い工場は、改良すれば生産性を向上させることができる。よってロシアは工場の効率をあげ、利益を増やすための投資をすれば、同時に京都議定書の目標をクリアできる、という立場にいる。したがって、ロシアにとってみれば、そんな苦労せずにして削減義務の目標達成できるだけでなく、あまった排出割当量を他国に売却することができるようになった。このため、ホットエアー問題とはロシア問題とも言われる。+ 
-日本が中心となりつくりあげた京都議定書であるのに、もし日本が目標達成できなかったら、ロシアは値段をつりあげてくるだろう。そのようなことにならないように、国民の環境に関する意識を高める必要がある。+== 自由放任主義 ==
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 + 自由に個人の利益を追求させ、競争させることが社会全体の利益の増進に立つという主張した。 アダムスミスは「国富論」において、フェアプレイの原則に基づく自由競争こそ見えざる手による社会の繁栄をもたらすとし、一切の保護制度を廃止すべきであると主張した。アダムスミスのこのような主張は独占的商業資本と重工の結びついてとった貿易の独占とそれによる金銀の蓄積を主目的とした重商工業に対抗するものであった。しかし、同時に国際的な自由貿易を求める運動にも結びついていた。
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 +== 見えざる手 ==
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 + アダムスミスは富は労働の生産物であるから,生産的労働を使用する農工業部門に資本を投下し、分業化、機械化を進めて労働生産力を高めれば国富は増大すると主張した。一方、近代的個人の利己心の経済活動の動機として認め、個々の資本家がそれぞれ最大の利潤を追求して最大の労働を維持すれば、社会の全生産物の価値は最大となり、これに相応する社会の年収、すなわち利潤や資金も最大になる。したがって個々人は私の利益だけを追求して自由競争していくうちに、見えざる手に導かれて、みずから予期しなかった目的を、繁栄と調和を達成することになると考え、国家干渉の排除となることとした。
 + 
 +== 小さな政府 ==
 + 
 + 財政規模のあまり大きくない政府のことをいう。ナポレオン戦争後のイギリスでは、軍事費の削減はもとより、航海法、独占特許制度の撤廃などの自由主義施策の推進と並んで一般経費の縮減が進められた。このため 1870年頃まで国家財政の規模は年々減少した。また、漸増するにとどまり史上ほとんど唯一の「小さな政府」が出現した。その思想的背景にあるものは、国の役割を国防、警察などに限る アダムスミスの夜警国家論である。しかし、帝国主義の風潮に負うことが大きいのが、前世紀末以降イギリスをも含めて経費膨張が避けがたい傾向になった。
 + 
 +== 夜警国家 ==
 + 
 + 国家は外敵の侵入を防ぎ、国内の治安を確保し、個人の私有財産を守るという必要最小限の任務を行い、その他は自由放任にせよと主張する自由主義国家観をいう。この言葉は、社会主義者ラサール「労働者綱領」のなかのイギリスのブルジョアジーの国家観を批判した言葉である。

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目次

アダムスミス

 アダム・スミスは、18世紀後半のイギリスの哲学者、思想家である。産業革命が進行する中、著書「国富論」において自由主義経済論を打ち立てた。その打ち立てた「国富論」は経済学を初めて科学的に体系づけた大著で、重商主義を批判して自由放任主義の経済を説いた。

自由放任主義

 自由に個人の利益を追求させ、競争させることが社会全体の利益の増進に立つという主張した。 アダムスミスは「国富論」において、フェアプレイの原則に基づく自由競争こそ見えざる手による社会の繁栄をもたらすとし、一切の保護制度を廃止すべきであると主張した。アダムスミスのこのような主張は独占的商業資本と重工の結びついてとった貿易の独占とそれによる金銀の蓄積を主目的とした重商工業に対抗するものであった。しかし、同時に国際的な自由貿易を求める運動にも結びついていた。

見えざる手

 アダムスミスは富は労働の生産物であるから,生産的労働を使用する農工業部門に資本を投下し、分業化、機械化を進めて労働生産力を高めれば国富は増大すると主張した。一方、近代的個人の利己心の経済活動の動機として認め、個々の資本家がそれぞれ最大の利潤を追求して最大の労働を維持すれば、社会の全生産物の価値は最大となり、これに相応する社会の年収、すなわち利潤や資金も最大になる。したがって個々人は私の利益だけを追求して自由競争していくうちに、見えざる手に導かれて、みずから予期しなかった目的を、繁栄と調和を達成することになると考え、国家干渉の排除となることとした。

小さな政府

 財政規模のあまり大きくない政府のことをいう。ナポレオン戦争後のイギリスでは、軍事費の削減はもとより、航海法、独占特許制度の撤廃などの自由主義施策の推進と並んで一般経費の縮減が進められた。このため 1870年頃まで国家財政の規模は年々減少した。また、漸増するにとどまり史上ほとんど唯一の「小さな政府」が出現した。その思想的背景にあるものは、国の役割を国防、警察などに限る アダムスミスの夜警国家論である。しかし、帝国主義の風潮に負うことが大きいのが、前世紀末以降イギリスをも含めて経費膨張が避けがたい傾向になった。

夜警国家

 国家は外敵の侵入を防ぎ、国内の治安を確保し、個人の私有財産を守るという必要最小限の任務を行い、その他は自由放任にせよと主張する自由主義国家観をいう。この言葉は、社会主義者ラサール「労働者綱領」のなかのイギリスのブルジョアジーの国家観を批判した言葉である。


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