国連環境開発会議
出典: Jinkawiki
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+ | 1992年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連主催の会議。地球サミットと通称されることが多い。ストックホルムでの国連人間環境会議(1972)の20周年を記念して開かれ、全世界から各国の元首や政府首脳・国連機関、多くのNGO(非政府組織)が参加した。会議では、環境と開発に関するリオ宣言、21世紀に向けての行動計画としてのアジェンダ21、生物多様性に関する条約、気候変動枠組み条約などが採択された。リオ宣言には「持続可能な開発」という原則が盛り込まれ、将来の世代の生活をそこなわない節度ある開発が主張された。2002年には、アジェンダ21の実施状況を検証し、その後の取り組みを強化するために南アメリカのヨハネスブルクで環境開発サミットが開かれた。 | ||
- | '''国連環境開発会議とは''' | ||
- | 1992年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連主催の会議。地球サミットと通称されることが多い。ストックホルムでの国連人間環境会議(1972)の20周年を記念して開かれ、全世界から各国の元首や政府首脳・国連機関、多くのNGO(非政府組織)が参加した。会議では、環境と開発に関するリオ宣言、21世紀に向けての行動計画としてのアジェンダ21、生物多様性に関する条約、気候変動枠組み条約などが採択された。リオ宣言には「持続可能な開発」という原則が盛り込まれ、将来の世代の生活をそこなわない節度ある開発が主張された。2002年には、アジェンダ21の実施状況を検証し、その後の取り組みを強化するために南アメリカのヨハネスブルクで環境開発サミットが開かれた。 | ||
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地球社会における環境保全のあり方を示す原則を掲げている。持続可能な開発の理念を達成するために、「開発の権利は他国の将来の世代の利益を侵さないように行使すべきこと」などの27項目から成っている。 | 地球社会における環境保全のあり方を示す原則を掲げている。持続可能な開発の理念を達成するために、「開発の権利は他国の将来の世代の利益を侵さないように行使すべきこと」などの27項目から成っている。 | ||
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地球環境問題に対応する基本理念となるキーワード。将来の世代の前途をそこなわず、今の世代の要求を満たそうとする、新しい開発のあり方を示す。環境保全と開発とは対立するものではなく、不可分のものであるという点がポイント。環境や資源の保全、持続、拡充によって経済成長を目指そうとする。1992年の国連環境開発会議では持続可能な開発を基本理念とした。その実現のために、アジェンダ21が盛り込まれた。 | 地球環境問題に対応する基本理念となるキーワード。将来の世代の前途をそこなわず、今の世代の要求を満たそうとする、新しい開発のあり方を示す。環境保全と開発とは対立するものではなく、不可分のものであるという点がポイント。環境や資源の保全、持続、拡充によって経済成長を目指そうとする。1992年の国連環境開発会議では持続可能な開発を基本理念とした。その実現のために、アジェンダ21が盛り込まれた。 | ||
- | '''アジェンダ21''' | ||
- | 1992年の地球サミットにおいて採択された、国際機関、各国政府、企業などが環境保全のために取るべき分野や行動を具体的に盛り込んだ計画。実施に関する費用や計画の実施状況の評価を行う詳細で具体的なものである。 | ||
- | '''気候変動枠組み条約''' | + | '''4. アジェンダ21''' |
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1992年の国連環境開発会議において採択された。温室効果ガスの排出規制のための条約。二酸化炭素排出量を2000年までに1990年のレベルに戻すという努力目標を設定した。 | 1992年の国連環境開発会議において採択された。温室効果ガスの排出規制のための条約。二酸化炭素排出量を2000年までに1990年のレベルに戻すという努力目標を設定した。 |
最新版
1. 国連環境開発会議とは 1992年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連主催の会議。地球サミットと通称されることが多い。ストックホルムでの国連人間環境会議(1972)の20周年を記念して開かれ、全世界から各国の元首や政府首脳・国連機関、多くのNGO(非政府組織)が参加した。会議では、環境と開発に関するリオ宣言、21世紀に向けての行動計画としてのアジェンダ21、生物多様性に関する条約、気候変動枠組み条約などが採択された。リオ宣言には「持続可能な開発」という原則が盛り込まれ、将来の世代の生活をそこなわない節度ある開発が主張された。2002年には、アジェンダ21の実施状況を検証し、その後の取り組みを強化するために南アメリカのヨハネスブルクで環境開発サミットが開かれた。
2. 環境と開発に関わるリオ宣言
地球社会における環境保全のあり方を示す原則を掲げている。持続可能な開発の理念を達成するために、「開発の権利は他国の将来の世代の利益を侵さないように行使すべきこと」などの27項目から成っている。
3. 持続可能な開発
地球環境問題に対応する基本理念となるキーワード。将来の世代の前途をそこなわず、今の世代の要求を満たそうとする、新しい開発のあり方を示す。環境保全と開発とは対立するものではなく、不可分のものであるという点がポイント。環境や資源の保全、持続、拡充によって経済成長を目指そうとする。1992年の国連環境開発会議では持続可能な開発を基本理念とした。その実現のために、アジェンダ21が盛り込まれた。
4. アジェンダ21
1992年の地球サミットにおいて採択された、国際機関、各国政府、企業などが環境保全のために取るべき分野や行動を具体的に盛り込んだ計画。実施に関する費用や計画の実施状況の評価を行う詳細で具体的なものである。
5. 気候変動枠組み条約
1992年の国連環境開発会議において採択された。温室効果ガスの排出規制のための条約。二酸化炭素排出量を2000年までに1990年のレベルに戻すという努力目標を設定した。